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米田柔整専門学校創立50周年記念事業セミナー開催!

2011/02/16

26歳・女性教師
現役の頃は、歩実選手の妹さんと戦ったこともあります。自分は今日ここにいる横須賀中学校の生徒を連れてきていますが、最近子ども達はよく頑張っているので、全国に行かせたいなと思っています。質問ですが、試合をしていて、こいつには負けてしまうかもと思ったことはありますか?あるとすれば、どうやったら其処から勝ちに繋げられるのか教えていただきたいです。

谷本
私だいたい平均して1分で試合を全部1本で決めるんですが、そういう経験もあり、古賀先生と二人三脚できました。この選手に負けるという気持ちに私もなります。なった時、自分では意識していないんですが、不安になった時に必ず30秒以内にお前は俺を見る、その時に俺も一緒に不安になると。古賀先生の顔をチラッと見ると必ず〝うんうん〟って、私も〝うん〟っていって、技をかけるんです。そうしたら意外にかかったりするものなんです。

古賀
歩実はこうやってパラッと自分の自慢が出来るところが凄いんですよ。一つには、先生が冷静に、この子であればこのタイミングでこの言葉をかけてあげることによって、この子の気持ちを切り替えてあげることが出来ると日頃から考えていらっしゃると思います。練習の時からそういった場面を多く作っておくと試合でそういった瞬間が見えた時にその選手にその言葉をかけることで選手が切り替わることも出来ます。ですから普段の練習の中で、選手一人一人の弱気になっている場面を見逃さずに、この子にはこの言葉をかけるという訓練をしておく。言葉がけを上手く利用すること。後は勝負というのは、結局自分を信じる力が強気にさせてくれるんです。〝自信持っていけー〟ということを皆さんよく言います。自分がこの勝負のためにどれだけのことを頑張ってきたかというものがあって初めて、本番でも力を出せるんです。練習していないヤツが本番で弱気になるのは当たり前です。ですから子ども達には是非、誰にも負けない努力をしてほしいと。試合当日に俺達はこの大会のためにこれだけのことをやってきたんだと、信じれる自分を準備しておく。それで負けたにしても、次はこうしていこう、今度はああやっていこうという課題が見つかります。(※子ども達を見て)見るからにこれから強くなりそうな子ども達ですね。選手達、全員手を挙げて。手の挙げ方で、もう弱気の集合体ですよね。ピシッと手を挙げて。手の挙げ方で分かるよ、初戦敗退って(笑)。いいかい、ピシッと手を挙げる。明日の朝から頑張れる柔道家になってくれたら、試合で弱気になる必要なんかありませんから。じゃ、明日朝からトレーニングをやってくれる人、手を挙げて。この手の挙げ方で絶対わかります。自分に自信がもてる努力ができるように先生と一緒にこれからも頑張ってください。

スガワラ君(中2)
試合の時に、1本がとれる柔道が出来なくて少し悩んでいるんですけど、どうすればいいですか?

古賀
まず寝癖を直すということ。見た目が悪い人は勝てないんだよ。谷本選手が寝癖で試合に出たら勝てません。まず身なり、汚い柔道着を着ている人はやはり勝てない。そういうところで吉田さんのご回答お願いします。

吉田
もういいよ、喋ってよ(笑)。僕も中学の頃は1本で勝ったりはあまり無かった。全国大会でウチの中学校が負けた時、僕は負けていないんですけど〝お前のせいで負けたんだ〟と、僕は1年間怒られ続けたんです。それから何をやりだしたかというと、初心に戻って、打ち込みをしっかりやる。体ほぐす程度の打ち込みだと試合に出てもかからない。人が見て〝こいつの技はすげえ切れそうだな〟という様な打ち込みをしっかりやることによって試合でも技がかかるようになると思いますので、まず基本の打ち込みをしっかりやる。そこから始めてもらえれば。後は、寝癖を直すこと、以上です。

古賀
もう一つ。技をよくするために良い方法を教えます。よく聞いておいてよ。私が出している本、DVD、丁度、『1本とる柔道』という本が出ています。余計な本を見ないで、そういう本を見たほうが、中学2年生の君にとって一番効果がある方法です。また、本当に打ち込みは大切だよ。打ち込みがかからない人は試合ではかからない。1つ良い例は、自分と同じスタイルの有名な選手の映像があると思う。そういった選手の柔道をずっと見て、そのイメージを持ちながら、自分の打ち込みや乱どりをやっていく。いい先輩がいっぱい居れば別ですけど。見た目的に鈴木桂冶、井上康生とか。井上康生であれば1本勝ち出来る可能性があります。井上康生の柔道の映像を見て、俺もこういう風にしてみようあういう風にしてみようという方法をとるのも一つの方法です。是非そんなところも参考にして、あと本とDVDをしっかり買いに行ってください。

吉田
ボードあげるよ。(古賀氏の勧めで、写真撮影も)。