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松岡(司会):
いじめっ子のような子どもが入ってくることもあるのですか?
吉田:
お兄ちゃんが家庭内暴力でお母さんをいじめるらしい。で、そのお兄ちゃんをやっつけたいから道場に入ったと言っていた子どもがいました。そうしたらそのお兄ちゃんもウチの道場に入ってきました(笑)。
谷本:
私も嘉納先生のお話を聞いたことがあります。国際的に見ても日本人は体が小さくて、劣っているから劣等感があってという話のもとで、日本人でもやれば出来る、頑張れば自分でも出来るということを積み重ねていくことで自信になって、そのことを伝えていきたいと思ったという、二村先生が言われたように柔術から柔道、青少年育成のために授業として学校に取り入れているんですが、危険ということで、国から中々了解が得られず嘉納先生は凄く悩まれたようです。その時に、柔道というのは人間教育で伝えられるものだよと。受身の大切さ、心の持ち方、勝つこと・負けることの意味を全て含めて柔道として柔の道を立ち上げ、その道を生き方として、伝えていこうとされたと私も聞きました。海外、ヨーロッパでは特に道徳的価値観を子ども達に教えるためにあると聞きました。町道場が、体育の授業の中で教え切れない道徳的価値観を教え、周りの人の環境の中で導きに変わっていって、子ども達が新たに夢を持ち、夢に挑戦できる志といった面で、子ども達が成長できる場であると思います。道場は学校から一歩出たところの1つの大切な教育の場であると思っています。
松岡(司会):
有難うございます。皆さんお待たせしました。どうすれば強くなれるんですかという質問ですが、ゲストの皆さんのお手元のボードに書いていただけますか?
ジョン・ギャスライト:
皆さんのお話を聞きながらちょっと僕思ったんですが、理解しなければならないのは、皆さんが強くなる道は差がある。要するに早く強くなる人もいれば、時間がかかる人もいる。いい先生は、それが分かる。たまにケガのもとになるのは、この子を早く強くさせたい、先生がプッシュしたり、いろんなことをする。頑張ればみんな強くなる。その中で、みんなのタイミングとか、みんなのプロセスはちょっと違う、それを見ればいい強さが出るかなとちょっと思いました。
松岡(司会):
人それぞれスピードも違うし、先生がそれを見ていくことって大事ですね。そろそろ書けたようですね。ズバリ強くなるためにはどうすればいいんでしょうか?
谷本:
私は「夢を持つ」ことだと思います。私自身が試合で負けた時、ケガをした時、全てそうでした。家族や周りの方の応援は勿論、一番自分が支えられたのは、自分が持っていた夢だったので、子ども達には是非夢を持ってもらいたい。
松岡(司会):
谷本さんの夢は具体的にどんな夢だったのですか?
谷本:
やはりオリンピックで金メダルをとることが目標だったので。
松岡(司会):
世界一になる夢をもって頑張ってらしたんですね。谷本さん、いま妹さんが頑張ってらして、多分このお客さんの中にも兄弟とか姉妹で頑張っている方がいると思うんですが。兄弟、姉妹で何か強くなる秘訣とかありますか?
谷本:
アテネも北京も妹が傍にずっといてくれたので心強かった。相乗効果、お互い励ましあって、特別な存在です。
吉田:
僕の場合は「お手本」です。やはり、いい先生。まぁ、隣に居るいい先輩に恵まれて。身近にいい先生、いい先輩がいるということは、凄く吸収しやすいんです。僕が東京に行った時に古賀先輩と同じ寮に住んでいた。当時、僕は全然弱くて、古賀先輩はスーパースターでした。学校に行く時、女の子にキャーと言われて凄かった。とにかくスーパースターで、どうしたらそうなれるのかと思って、いろんなことを真似しました。練習の時もずっと打ち込みを受けていたりしました。ちょっとしたことから真似ていって、結果が出るようになってきた。そういう良いお手本が僕の場合、身近に居たことで今の自分があるのではないかと思います。
松岡(司会):
負けそうになった時とか、あーもう無理だということは無かったんですか?
吉田:
ありました。弱い時は、何回も辞めたいと思いましたし、勝てない時も辞めたいと思いましたが、我慢出来た自分が居たから今があると思います。逃げ出すのは簡単で、長く続けていくことって難しいんですが、それが出来たから今があると思います。