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米田柔整専門学校創立50周年記念事業セミナー開催!

2011/02/16

松岡(司会):
古賀さんの強くなる秘訣は何でしょうか?

古賀
私は多いんですけど、立っていいですか。「決心→欲」と書いています。今日、この中でも子ども達、中学生、高校生、柔道をやっている人たちが多いと思います。じゃ、〝日本一になりたい人手を挙げて!〟、まぁまぁ居ますね。聞けば、結構〝日本一になりたいです。オリンピックに出たいです〟って言うけれど、果たして本当にそう思っているのか?を一回自分に問うてもらいたい。で、本当に日本一になりたいんであれば、本当に日本一になるという強い決心をしてください。意外と人間というのは、目標を持つんですけど、都合よく忘れて、都合よく逃げてしまう。其処で私の提案として、これは古賀塾でもやっていますが、色紙に自分の目標を書くのです。その色紙を常に目につく場所に置いておく。トイレは毎日確実に行きます。トイレに座った時に一番目につく処に置くのです。今日練習行きたくないなと思ってトイレに座る。〝あ、俺はこういう目標があったんだ〟と分かるし、家族にも自分の目標を教えることになり、お父さんお母さんも〝お前日本一になりたいんじゃないの?練習に行かなくていいのか〟〝こんな練習で日本一になれるのか?〟と助言ができる。本人にもプライドがありますから、日本一という目標をみんなに見せた以上は絶対にやらなきゃいけないという責任も持っています。先ずは強い決心を色紙に書いてトイレに置くこと。もう一つは「欲」と書いています。人間、欲があります。欲をこの柔道でどんどん表に引き出す。日本一になりたいのであれば、日本一の努力をしない限り、日本一になれるチャンスをもらえません。何をやれば日本一になれるんだろうかと何時も考えながら取り組む。私も高校生時代、丁度インターハイがあり、テレビではロサンゼルスオリンピックをやっていて、山下先生が金メダルをとった。それを観ながら当時、私は小内巻き込みという技を得意としていましたから、山下先生に小内巻き込みを掛けたら重量級は足が弱い、この技をかければ俺勝てるんじゃないかと真剣に思っていました。それぐらい強くなりたかったら、今の自分は何をやればということを常に考える必要があります。是非決心を色紙に書いてトイレに飾る。そして常に自分の欲を引き出しながら取り組める選手になってもらえれば、日本一、世界一という目標を一歩一歩前進できると思います。参考にしていただければと思います。

松岡(司会):
質問を受け付けたいと思います。中々ないチャンスなので是非聞いてみたい方~

オガワ君(小3)
僕は柔道を始めて7ヶ月になります。でも試合で有効を1つも取ったことがありません。選手の皆さんは、僕ぐらいの時からそのように強かったんですか?

吉田
僕は小学校4年生からで、3年生の頃は学校の廊下で正座しました。

谷本
小学3年生から始めました。私は、柔道を始めて8ヶ月後くらいに初めて県大会で優勝しました。だから1ヶ月後には優勝が出来る。

古賀
私も自慢ですが、まぁまぁ強かったんです。でも安心してほしい。60キロ級でオリンピック3回優勝している野村選手を知ってる?野村選手は中学生時代、女の子に負けていました。なんで強くなれるのかというのは、結局は努力するしかないんだよな。他の選手が寝ている間、遊んでいる間に頑張れる選手になる。例えば、私もそうですけど小学生時代、朝6時ぐらいから起きて150段の階段を毎朝7往復、私と兄貴とお父さんと一緒にやっていた。柔道の練習が休みの日には、家の庭にあった鉄柱を相手に打ち込みの練習をやっていました。結局、頑張らないとチャンスはもらえません。是非、君も人が寝ている間、遊んでいる間、明日の朝から頑張る。よくあるパターンは、お父さんが寝ていて〝おい走ってこーい〟〝練習行ってこーい〟では、中々子ども達緊張感がもてない。ウチは親父も一緒に起きて一緒に階段まで行ってくれたので、子どもながらに緊張感もありました。お父さんも一緒に、お父さんからアドバイス貰いながら頑張ってもらえれば・・・。野村選手がいますから焦らずに必ず勝てるチャンスはあります。良かったら前に出てきて、私のボードを君に上げます。これトイレに張っておいてよ。じゃ、頑張ってください。

ミウラ君(小3)
1年から柔道を始めました。僕は気持ちが弱いので、3人は試合の前にどうやって気持ちを切り替えていたんですか?

古賀
今から君の気持ちを強くさせるから、舞台に上がってきて。結局、柔道というのは一人で戦わなければいけないんだよな。で、勝ちたいという気持ちを相手に伝えなければダメです。勝負というのは見た瞬間に分かりますから。もしも下を向いてもじもじしていたら〝この選手俺のことを恐がってるな〟と思った瞬間に勝負は決まっています。君が気持ちを強くしたいのであれば「俺は絶対に優勝するんだ」という気持ちを相手に伝えなければいけない。じゃ、今から「絶対に勝つぞ」と、大きな声で。気合入れるからな。谷本選手にいつもやっていたやつをやるから。会場みんなに聞こえるように言ってください。

ミウラ君
「絶対に勝つぞ~!」

古賀
よーし。今、自分に自分が励ましたんだよ。今、勇気を出した瞬間です。子どもにとっては大きな勝負です。大きな勝負に勝てたことで、その感動が彼の涙に繋がったと思います。普段の練習や試合の時にも今みたいに大きな声で相手にのぞめるように。じゃ、もう一回いこうか。2回言うと自信が持てるよ。今度は「絶対、優勝するぞ~」でいきたいと思います。最後だからな。

ミウラ君
「絶対、優勝するぞ~」

古賀
是非がんばって、谷本選手のボードをもらっていけ。サイン書いてくれるから。トイレに飾っておくんだぞ。写真撮るから、頑張って!