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第3回柔整師会議・第6回保険者会議 開催!
ここで進行役・本多氏より〝審査基準を作るにあたって料金体系にも踏み込んでいかなければならない。回数制限は、どの程度の制限が良いのか。患者さんのニーズからすると、保険請求ができるかどうかは別として柔整師の治療に対して多くの期待があり、ある程度時間をかけて治療してほしいという願望がある。高齢者の数が非常に増えてきて、どうしてもそういう治療を要求される。全部自費かというと保険でやってもらいたいという声がある。これを取り上げた議論が今までにないが故に別の名目で補ってしまっている〟等一歩踏み込んだ議論が投げかけられ、▽基本的には10分かけようが30分かけようが1時間かけようが、医学的効果が同じであれば、そこに差をつけていいのか▽時間での治療は、ますます審査の判断基準にならなくなるのではないか▽以前理学療法は、最低でもこの点数を取るには15分以上やらなくてはいけないとなっていたが実際は5分もやっていない。患者に電気かけたり、やり方を最初に教えて後は自主的にやって帰る。後療は最低この時間やらないとダメというのであれば解るが、何分やったら取れるとなったらみんな時間をかける▽柔整師さんに大変失礼になるかもしれないが、保険制度というのはそもそも苦しんでいる方を医学的に治癒させることに関して一人で負うのが難しいから、みんなで補助制度として成立させている制度であり柔道整復師さんも苦しんでいる方を治療し立派な行為をされていることは確かだと思うが「時間かけてもらって嬉しい」という類の事は、癒しのマッサージと全く同じで、それは医療サービスの範疇をすでに超えていると思われるetc.
今城代表から〝適正な診療があると思います。それを決めていかないと保険請求もやってはいけないと思います。私達患者も柔整師さんも守らなければいけない。保険者の立場を守ってあげないと保険制度は成り立たなくなります〟と述べた。
進行役の本多氏から〝柔整診療の80%を占めている保険に関する認定制度については、出来れば研修試験財団が協力してくれることが望ましい。団体の統一をはかるべきとした意見が多いが現実的には厳しい。支払機構はファクタリングも阻止できる策である。保険を取り扱える機関がここだけとなれば、団体の設立にも歯止めをかけられる〟等の見解を述べた。
柔整施術料金に時間を考慮するか、その根底にある問題は何なのかとした議論は次回に持ち越されたが、医療には癒しも含まれているといった哲学的な問題も従来より取沙汰されており、かつて誰も踏み込んだことのない領域にまで議論が及びそうで期待したい。