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㈱大正オーディットに聞く!

2011/07/16

―患者照会の調査が、個人情報の漏洩や、医師・柔整師の守秘義務をおかしているのではないかといった意見もありますが、貴社ではどのような見解で対応されているのでしょうか?

当社では今、プライバシーマークというものを取得しておりまして、個人情報の漏えい等がないような対策、組織的・技術的・物理的に事故が起こらないよう対応させて頂いております。例えばパソコンにしても1つも盗まれないような対策、しかも実際の情報自体を外に持ち出しが出来ないようにUSBメモリは効かなくするというようなシステム的に様々な対策を講じ、注意深く業務を遂行しており、危機管理は万全であると自負しています。保険者が毎年現場の視察に来ておりますので、そういった部分では委託先から管理・監督を受けていると言えます。

 

―2010年の改定では同意年月日・医療機関名もしくは医師名を申請書に記載することになりましたが、この件については、どのように対応されておられますか?

そんなに数は多くありませんが、やはり全くない訳ではないので、医師の同意の記載があるかどうか申請書を見て確認をしています。

 

―柔整の学校がすごく増えてきて、資格取得者が年々増えていくということで柔整療養費の伸び率がもっと大きくなっていくという予測があり、そこから初めてレセプトを点検したりという保険者も多くなったとも聞いておりますが。

医療費に比べると柔整の療養費はそんなに多くありませんが、伸び率が非常に大きいということが問題視されていると思います。他には、レセプト点検業務を外部委託して行っている保険者もおりますが、今まで全く何も点検・照会等を行っていないという保険者もいらっしゃって、多少でも適正化をして財源を確保しなければならないとして始められている所が増えていると思います。また鍼灸は、柔整と比較しても金額的に多くはありませんが、伸び率が凄く大きいということ、しかも一件あたりの金額が柔整よりも高いものが多いということで、最近適正化が言われだしております。ただし、そんなに件数が多い訳ではありませんから、事業化するには、その辺を精査していかなければならないと思います。今まで何もしてこなかった保険者が何かしなければならないという意識が高まり、自分たちで適正化を行うには、手間がかかり困難なため、外部委託しようという流れなのではないでしょうか。

(文責・編集部)

 

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