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㈱大正オーディットに聞く!

2011/07/16

―健康保険組合の規模によって違いがあるということが分かりましたが、やはり大きな健保が多いのでしょうか?

そうとは限りません。規模の小さい保険者であっても職員が少ないということもありますので、やはり事務作業が追いつかないという事情があります。総合健保においては比較的人員を削減する傾向が今はございますから、最終的な決定は保険者が行います。つまりデータであったり、返戻付箋案等の事務的な作業については民間業者に委託をして、保険者が確認する部分を極力減らしていく。外部に委託できる業務は委託していくという傾向はここ数年続いているのではないでしょうか。

 

―2010年4月現在で健保組合の数は1,462組合だそうですが、現在の健康保険組合の状況をどう感じておられるのか、どうみているのかご見解をお聞かせ下さい。

現在保険者のほぼ9割が今年度、2011年度でやはり赤字の予算を立てられているという状況です。この予算というのは、3月以前に立てられた予算計画ですから、今回の地震等が加味されておりません。震災の影響を考えると、より赤字も加速する状況だという風に聞き及んでおります。私どもとしましては、医療費・療養費含めて無駄をなくす、適正化に持っていくための努力を行っていかなければいけないと思っています。従って、先ほどの事務の代行的な業務に関しましても、今後は私どものほうでも実際に代行できる内容について研究し、少しでも保険者のお役に立てるよう、且つ国民の皆様、しかも柔道整復師の方達にとっても有益であるよう誠心誠意努力しています。保険者のトータル的なサービス業務を引き受けられるようにしていかなければ保険者もたちゆかない状況にあることを十分熟知しているつもりでおります。医療費、また柔整療養費も単純に削減云々より、もう少しデータに則り、お客様に情報を提供させて頂いて、その中の無駄というものは何なのかということをしっかり提示し、ご理解頂いた上で、ご協力をお願いするといった広報面でも工夫を凝らしていく必要があると考えております。

 

―柔整の委託がここ数年顕著に伸びているということですが、どういう理由が考えられますか。

現在、柔整療養費が伸びている理由の1つは、医科のレセプトはかなり以前から皆さん外部委託が行われており、健康保険組合の中では特に単一の健康保険組合は委託する傾向にありました。しかしながら柔整の場合は何もやっていないところがかなり多くありました。そういったところが、やはり問題視されて点検業務を委託せざるをえないということで、伸びているんだと思います。

 

―全体の7割がG社で、あとの2.5割が貴社であるとお聞きします。実際の伸び率など、差し支えない範囲で教えてください。

G社の件数等は把握しておりません。保険者に新規で訪問してもどこの会社と契約していると教えて頂けないケースがございますので、どのくらいのシェアなのかというのは把握しきれておりません。正確な数字ではございませんが弊社は年10%から20%位の伸びと思われます。G社の場合、支払の代行事業を弊社より早く始められておりますし、特に総合健保はどうしても支払の口座数が多いため、まずはその支払い業務を望まれて、契約されるお客さんが多いと聞いています。弊社は、G社より2年程遅れて支払業務を始めておりますから、後発です。当然シェアが大きいと拡大しやすい面もあり、特に総合健保等に色々お話を聞くと隣の総合さんもG社だからいうお話もあります。やはり増えていると思います。