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㈱大正オーディットに聞く!
―かなり保険者は手間がかかっているという事で、口座振替まで委託している保険組合は、こちらで契約されている中ではどのくらいの割合ですか?
約30%です。支払については、例えば愛知県の連合会はかなり前から支払いの事業を一括化されており、また東京の連合会でも東振協で取りまとめを始められている中で、当社が殆どを受託するという訳にはまいりません。更に銀行との特別な取引で手数料があまりかかっていない保険者もおられます。機関システムから支払いのデータを作成することは可能ですから、それでやられている所もございます。
―ますます貴社をはじめとした民間調査会社に業務委託される保険者が増えていくと感じます。貴社の業務内容について、業務委託している保険者から要望や意見あるいは不満等はあるのでしょうか?
ポイントポイントで、〝こういうことが出来ないか〟と相談されます。照会方法等についても、例えば「保険者機能を推進する会」に加入されている保険者から、会議の話し合いの中で、〝こういうことをやったらこういう効果が出たよ〟というような情報交換を皆さんされておりまして、〝こういう情報だけを出してくれないか〟或いは〝こういう対象の方にこういう通知を出せないか〟といったご相談は頂きます。
―それに対してこちらでも努力される訳ですね。
そうです。当社が持っている情報であれば、加工してお渡しします。その辺は調整した上で対応させて頂いております。
―協会けんぽで審査基準のガイドラインを作成し健保連経由で健保組合に情報提供があったそうですが、聞いていらっしゃいますか?
聞いております。中味については、「照会状はわかり易い言葉を使いましょう」「加入者の方に気を使って聞きましょう」「聞き取り調査みたいにならないような雰囲気をつくりましょう」といった表現で作られていたように記憶しております。多分、保険者側からすると不支給にする時の雛形を示したのではないでしょうか。
―貴社のセールスポイントはどんな内容でしょうか?
前述しましたように一番ポイントにしているのが啓発の部分です。保険の適用範囲をしっかりご理解頂くことによって、療養費自体を適正化に持って行くという説明の仕方をしています。ただ単に柔整師への牽制といったことではなく実際に点検をして6か月、1年後、支給申請書の状況がどう変化したのかという継続的なデータも提出した上で、そのデータに基づき、例えば、長期で掛かられている、毎月のように一年間12回以上掛かられている方が実際にこのくらいいらっしゃって、これだけの療養費が支払われていますというような分析結果お持ちした上で、対策をどうしましょうというご相談を保険者としながら進めていくかたちをとっております。つまり、やりっぱなしではなく、しっかりデータをお出しした上で対策についてご相談しながら進めていくというところが当社の強味であると思っております。
―患者さんと柔整師が組んで回答をつくっていると言われることもありますが、そんなふうに感じられることもありますか?
患者さんからお電話があって、解らないので柔整師に聞きに行ったという方はいらっしゃいます。そういう時はその照会状の主旨をご説明してご自分のわかる範囲で良いので書いて下さいと伝えています。