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社団法人設立60周年 協同組合設立25周年記念式典開催/京都

2014/07/01

衆議院議員・伊吹文明氏は〝これから柔道整復師界、柔道整復師が時代に如何対応していかれるのかについて、若干私見を述べておきたい。先人の大変なご努力で日本は、今の若い人達は80~90歳の人が何を食べ、どんな環境で暮らしていたか思いもつかない程の発展を遂げている訳で、お蔭で日本は世界に誇るべき長寿国になりました。

 

しかし長寿国になるというのは、年金と医療と介護のお金が要るということで、それを負担してくれる働く世代は少子化の時代の中で減っている状況である。保険制度、或いは負担の問題も考えなければいけないが、医療費、社会保障費をできるだけ抑えていくことが必要になるが、この分野は抑えるといっても必要なものは使わなければならないため、合理的に減らせるのはどういうことかということで、今年の診療報酬の改定の際にも出来るだけ病院から地域へ、地域からご家庭へ人を戻す。重篤にならない間に病気を抑えていくことに予算をかなり使われている訳で、柔道整復師のお仕事はかなり広い分野に拡がっていく可能性がある。診断行為の大部分は医師に委ねられており、医師との連携がどういう風にとられていくのか。柔道整復師が従来許されている範囲にプラスしてどこまで治療を行えるのか。やはり学術的研究を進めるということが1つです。

 

また、日整の皆さんのご努力は大変なものです。いま京都府・京都市と京柔整との情報の迅速なる提供と共有、会員の方々と行政を含めた共有環境を確立していくのが非常に大切で、類似業務その他、特に厚生労働省が治療術として認めていないものは類似の広告・看板を出して営業することはできません。いろいろな医療事故を防止するためにも先生方が地域住民の更なる信頼を得られ地域医療の担い手として頑張ってくださることが70周年に向けての課題です〟等、挨拶。

 

この後、衆議院議員・田中英之氏、参議院議員・西田昌司氏から祝辞があり、(公社)日本柔道整復師会会長・工藤鉄男氏は〝国会で、我々の関係する法案「包括ケアシステム」と「介護保険の改定」の2つが今議論されています。我々の先達の先生達は常に時代の変化に対応してこの業界を引っ張って参りました。多くの国民の健康増進、また公衆衛生の向上に尽くしてきたからこそであると私は思っています。この法案が通るならば是非柔道整復術の後療法の中で、健康増進に対するメニューを多く提案して参りますので、それを各地域で国益として活用して頂くことを先ずご来賓の皆様にお願いをしたい。

 

また、会員の皆さんに、いかにして時代の変化、伊吹先生が仰られた「医師との連携」、我々が掲げている医接連携を強固に進め、これからの介護と地域包括ケアの中で我々の技術を提供することで地域住民の利益に繋がる、利他に繋がるよう各県、特に地方において未だ医療制度が整備がされていない中で我が業界も公務としての後療を法的に認められた中で適用できる様なシステムを作って参りたい。これからも日本柔道整復師会は各県の柔道整復師会47都道府県の皆さんと共に地域住民の公衆衛生の発展と健康増進のために情報を提供していきたいと思っておりますので、協力の程お願いします〟と2点に絞って挨拶を行った。

 

次に来賓紹介、祝電披露が行われ、(公社)京都府柔道整復師会副会長・柴田宗宣氏が閉式の辞を行い、輝かしい式典が終了した。

 

続いて祝賀会が華やかに催され、また来賓祝辞では京都府医師会会長代理・副会長安達秀樹氏、元自由民主党幹事長・野中広務氏など身が引き締まる挨拶があり、日本柔道整復師会副会長・木山時雨氏による乾杯の挨拶、京都の芸妓さんによる祝舞も披露され、日本柔道整復師会副会長・萩原正和氏による万歳三唱が力強く行われ、宴たけなわの中、終了した。司会は、遠藤のぶ子さん、総合司会は中田康人氏が務めた。

 

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