柔道整復師国家試験対策【第11回:一般臨床医学 ―総論~泌尿器疾患編―】
造血器疾患
- 1)
- 鉄欠乏性貧血の病態
鉄の欠乏による貧血(正常赤血球の産生力低下)
- 2)
- 鉄欠乏性貧血の何球性何色素性貧血か
小球性低色素性貧血
- 3)
- 鉄欠乏性貧血の原因要素
鉄分の需要増大:小児期、妊娠期
鉄の排泄増大:出血(出産、消化管出血、慢性出血)
鉄の吸収力低下:胃切除
- 4)
- 鉄欠乏性貧血の代表的症状
貧血症状(疲労感、倦怠感、動悸、息切れ、耳鳴り)
スプーン状爪
- 5)
- 悪性貧血とは
ビタミンB12欠乏による巨赤芽球性貧血
- 6)
- 悪性貧血時にビタミンB12欠乏に至る原因は
胃のキャッスル因子に対する自己抗体(自己免疫疾患)
- 7)
- 悪性貧血の何球性何色素性貧血か
大球性正色素性貧血
- 8)
- 悪性貧血時の代表的症状
悪性貧血時の代表的症状
- 9)
- 悪性貧血時の舌炎を何とよぶか
ハンター舌炎
- 10)
- 再生不良性貧血の病態は
骨髄造血幹細胞形成障害による汎血球減少
- 11)
- 再生不良性貧血痔の代表的症状
貧血症状、易感染性、出血傾向
- 12)
- 血小板減少性紫斑病の病態
血小板に対する自己抗体による血小板の破壊
- 13)
- 血小板減少性紫斑病の代表的症状
出血、紫斑
- 14)
- 血友病の病態
血液凝固因子の欠乏
- 15)
- 血友病の遺伝形式
血友病の遺伝形式
- 16)
- 血友病A,Bの説明
血友病A:第8因子欠乏
B:第9因子の欠乏
- 17)
- 血友病の代表的症状
出血、紫斑
筋内、関節内に起き易い
泌尿器疾患
- 1)
- 腎不全時の、血清尿素窒素(BUN)値、血清クレアチニン値、血清カリウム値、血清ナトリウム値を答えよ
BUN値:上昇 クレアチニン値:上昇 カリウム値:上昇 ナトリウム値:減少
- 2)
- 腎不全時の代表的症状は
浮腫、アミン口臭、代謝性アシドーシス、乏尿無尿、高血圧
- 3)
- 急性糸球体腎炎の発症の特徴は
A群β型溶血レンサ球菌による先行感染
- 4)
- A群β型溶血レンサ球菌による先行感染
乏尿、高血圧 血尿、浮腫
- 5)
- 慢性糸球体腎炎の4徴
高血圧、血尿、浮腫
- 6)
- 急性糸球体腎炎の好発年齢
小児
- 7)
- ネフローゼ症候群の4徴
蛋白尿、低蛋白血症、高脂血症、浮腫
- 8)
- 膀胱炎の原因
細菌感染による膀胱内の炎症
- 9)
- 膀胱炎の症状
排尿痛、頻尿、尿混濁、排尿痛、下腹部痛
- 10)
- 前立腺肥大症の症状
残尿感、頻尿、排尿障害(尿閉、遷延性排尿)
如何でしたか。今回は、総論42項目、呼吸器30項目、循環器22項目、造血器17項目、泌尿器10項目の計121項目をお伝えしました。一般臨床医学は必修問題で2題、一般問題で22題の計24題出題されます。必修問題に関しては、総論から出題されるか、もしくは膠原関連や神経疾患などの各論からも出題されることもありますので、広く浅く取り組まれることが大事となります。また、一般問題の22題のうち16題ほどは比較的簡単な問題が多く出題される傾向ですので、今回と次回で提示する部分を十分に理解し、整理しておけば問題ないかと思います。いよいよ国家試験までの残す所3ヵ月弱となってきました。年内、もしくは年末年始までは、これまで提示して来た解剖学、生理学、柔道整復理論、今回提示する一般臨床医学の固めに徹して頂いても十分です。他の教科等にも目移りしやすい時期となってきますが、これらの教科で大丈夫であろうかと思います。それほどこの4教科は大切になってきます。ユーザーの中で、未だにこれらの教科で、これまでに提示している内容を知識として把握していない方はそろそろ黄信号です。12月、年末年始を有意義に使い、予定立てて把握するようにして下さい。長い人生の中で、勉強づけの年末年始があってもいいじゃないですか笑。皆様の健闘を祈ります。
●プロフィール
西村 雅道
柔道整復師、鍼灸師、柔道整復専科教員、医科学修士
北斗総合整骨院院長 (一社)日本整体協会NSTインストラクター、柔道整復師、鍼灸師、、柔道整復専科教員、医科学修士
平成15年より平成26年まで学校法人杏文学園東京柔道整復専門学校に在職、同校の国家試験対策を牽引。また国家試験対策塾『杏文塾』の代表として同塾を運営。著書に一般臨床ポイントマスター。現在北里大学大学院博士課程に在学。