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柔道整復師国家試験対策【第8回:生理学のポイント ―尿の生成~感覚編―】

2015/09/16

今回で8回目となる国家試験対策講座。前回に引続き生理学の主要ポイントをお送りさせて頂きます。国家試験まで残り半年を切りました。毎回言わせていただきますが、早い時期からの準備が大事となります。今回は、尿の生成、神経、筋肉、感覚の整理になります。

 

尿の生成
1)
腎機能を四つ

①体内の不要物質の排泄(窒素化合物/尿素、尿酸、クレアチニン、乳酸、など)
②体液恒常性維持機能(体液浸透圧、体液量、体液pH、電解質調節)
③ホルモン産生(レニン、エリスロポエチン)
④活性型ビタミンDの合成

2)
糸球体ろ過圧の求め方

糸球体ろ過圧=糸球体血圧 -( 膠質浸透圧 + ボーマン嚢内圧 )

3)
毎分腎血液流入量、毎分糸球体血漿流入量、毎分糸球体濾過量 1日の糸球体濾過量、1日ろ過量

毎分腎血液流入量=1200ml
毎分糸球体血漿流入量=625ml
毎分糸球体濾過量=125ml
1日糸球体ろ過量=180l 1日尿量=1.5l

4)
糸球体からボーマン嚢へろ過できないもの

血球成分(赤血球、白血球、血小板)、血漿蛋白(アルブミン、グロブリン、フィブリノゲン)

5)
尿細管で完全再吸収されるもの

グルコース、アミノ酸、クレアチン
※再吸収される代表物質:ナトリウムイオン、塩素イオン、重炭酸イオン

6)
尿細管で分泌されるもの

カリウムイオン、水素イオン、アンモニア

7)
水、ナトリウムイオンの再吸収量が最も多い部位

近位尿細管

8)
水、ナトリウムイオンの再吸収が起こらない部位

水:ヘンレの係蹄上行脚
ナトリウムイオン:ヘンレの係蹄下行脚

9)
水、ナトリウムの再吸収がホルモン依存性の部位

ナトリウムイオン:遠位尿細管、集合管
水:集合管

10)
代表的な尿中有機物質

尿素 尿酸 馬尿酸 窒素 クレアチニン

11)
再吸収も分泌も行われるもの

カリウムイオン

12)
排尿中枢の存在部位

橋 仙髄

13)
蓄尿・排尿時の膀胱壁(排尿筋)と内尿道括約筋の反応

蓄尿:膀胱壁(排尿筋)弛緩、内尿道括約筋 収縮   
排尿:膀胱壁(排尿筋)収縮、内尿道括約筋 弛緩

14)
蓄尿と排尿の自律神経優位

蓄尿:交感神経
排尿:副交感神経

15)
膀胱へ分布する交感神経、副交感神経の別名

交感神経:下腹神経
副交感神経:骨盤神経

16)
外尿道括約筋を支配する神経

陰部神経

 

神経
1)
脱分極時に細胞内に流入するイオン

ナトリウムイオン

2)
脱分極時に透過性が上昇するイオン

ナトリウムイオン

3)
再分極時に細胞外に流出するイオン

カリウムイオン

4)
再分極時に透過性が上昇するイオン

カリウムイオン

5)
活動電位中にナトリウムチャネルの活性化が起きる時期

脱分極時

6)
活動電位中にカリウムチャネルの活性化が起きる時期

再分極時(脱分極により膜電位が最大に上昇した時点)

7)
神経細胞の興奮活動で特異的に認められる電位変化

過分極(後過分極)

8)
興奮伝導の三原則

絶縁性伝導、不減衰性伝導、両側性伝導

9)
有髄線維でしか認められない興奮伝導

跳躍性伝導

10)
興奮の伝導速度の決定要素

軸索の直径(その他温度の影響をうける)

 

 
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