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未来健康共生社会研究会・第2回公開シンポジウムを開催!

2014/03/16

事務局・山田修氏が「今後の活動予定」を報告。

以前より産官学が連携してきたが、これまでは生活者の視点が欠けていたため必ずしも上手くいっていなかった。双方通信、インターフェースで行ってまいりたい。主客転倒がもたらす発展、逆転の発想、発想の転換をプロデュースすることもやっていく。現時点で想定される具体的検討会テーマとして、食と健康は重要なキーワードであり、モデルケースとして駅ナカをウエルネスのステーションとして使えないか。中長期的に向けて我々はどのような準備をしていけばいいのか。単独な役割と複数の役割を考える。TPPによって機能性サプリメントが世に出てくる。もしかして外食を続けると健康になるのではないかということも有り得る。また、健康指標の開発とその活用に関して(仮題)、ピンポイントで介入することでパフオーマンスも上がり、各論を複合的なことに活用する。日本人の俯瞰的な心の眼をもつ。

現時点で想定される具体的検討会テーマとしては①未来型健康・予防センター(淡路島・長崎ハウステンボス)②都市型健康特区構想の具体化(神奈川県、UR大規模団地)③食と健康をコアにした地域産業展開(北海道、静岡県、農水省ほか)④ヘルスケアステーション全国展開(コンビニ、駅ナカなど)⑤未来型ヘルスケア人材育成プログラム(教育機関、大学等)⑥ネクストクライシスに対応できる草の根ヘルスケアプログラム作り(首都圏の複数自治体、地域防災組織)等である。

今後は、「食と健康寿命の延伸」(仮題)基調講演者:中村丁次先生、関連講演者として農林水産行政関係、地方公共団体関係、農業生産物加工技術、食品生産・加工業関係(サプリメント、健康食品を含む)、食品物流関係、外食産業関係、小売業関係、宅配弁当関係、健康食品関係、その他の関係者を予定している。「健康指標」の開発とその活用に関して(仮題)基調講演者:水島洋先生、関連講演者は厚生労働省、経済産業省、農林水産省、総務省(地方自治体を管轄している)、地方自治体(「健康指標開発」に必要な実証を行う)、「健康介入手法(仮称)」の各論提案者、開発に必要となるセンサーなどの開発関係者を予定している等、これからの活動内容を報告し、今後深く掘り下げて行くことに期待感を持たせた。

 

ラストの講演者は、(株)パソナグループ代表取締役・南部靖之氏で『淡路島健康予防センター構想について』を講演した。

南部氏は、約8年前からパソナグループが淡路島と関わってきた取り組み内容を披露・紹介した。淡路島が「くにうみの島」と呼ばれ日本で歴史的地理的に重要な場所であるばかりでなく気候が穏やかで美味しい食材に溢れる素晴らしい可能性を秘めたとても美しい島である。

今年の3月、56万人が大学を卒業するが、その中で仕事に就けない人は7~8万人である。8年前にこれだと思ったのが農業で、淡路島でいま行っている。兵庫県から5億円を出してもらっており、農業と芸術の振興をはかっている。漢方等、付加価値のあるものをどんどん作っていく。漢方の果物もいっぱいあり、食べ物をキチッと管理する。「医食同源」、更にもう一歩進んで癒しを考えていく。癒しイコール健康であり、これからはそういった文化が脚光を浴びてくるのではないか。

文化産業の中で需要が増え、半農半芸という需要の場を作った。雇用の目線からスタートし、未病的なものを織り込んだ文化産業を創出している。結果として3年位で800人~2000人位まで雇用した。淡路島で産業を生んで1万人位の雇用を目指したい。メディカルツアーではないが半年位滞在すると元気になる、今後そういった取り組みを継続していく等、実際に取り組まれている内容等を報告、モデルを示した。

 

学術会議の先生たちが今回のシンポジウムに参加して如何考えたのかとして、神奈川県立福祉大学の中村丁次氏、日本統合医療学会理事長・仁田新一氏、がん研有明病院漢方サポート科部長で渥美夫妻の主事医でもある星野恵津夫氏らが一言ずつ短い挨拶を行った。

ディスカッションは時間の関係で行われなかったが、懇親会の場に引き継がれる形となって終了した。

 

 

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