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関西・中部地区「柔整師会議&保険者会議」開催!
引き続いて伊藤職員から多数保険者訪問をしてきた中で〝療養費の支給に関して保険者が決めることとされているが、実は厚生労働省が基準や支払いについて決めるのではないのか〟〝患者と柔整師の会の提案では保険者が支払機構と個別契約ができるといわれているが本当にできるのか〟とよく質問を受けたが、本多氏に詳しく教えて頂きたいとあり、本多氏は〝健康保険法では療養費の支給について、被保険者が保険医にかかることができない「やむを得ない場合」とされている。第一義的には保険者が決めることができるとされており、療養費の支給は保険者が決める。争いがあれば最終的には裁判所で決めることになる。厚労省が決めるのではなく、厚労省は保険行政の統一を図りたいとして指針を出すが、法律上では個々の保険者の決定に介入することはできない。基本的には協定も個別契約も保険者が決めることであるが、保険者がバラバラでは具合が悪いため厚労省が基準を設けているだけのことであると理解している〟として本論に入った。
保険者からの意見として▽支払基金に代わるような柔整師専門の支払機構ができると理解するが、医療と柔整の両方にかかっているダブルの審査チェックは結局保険者がするのではないのかと疑問である▽厚労省からも言われ保険者が求めるものが、今後の医療費の支払の抑制である。今の説明で柔整師の役割はこの先も必要だと理解した。医療の部分でも色々な考え方があり、この施術は絶対に必要だということは専門の人が長年かけて審査しており、今回いきなり柔整に支払基金のようなものができて、柔整施術が必要か不必要かといった判断がすぐにできない部分が多々ある▽問題が出てきた時に解決できるのか。審査が止まって支払いも止まるのではないかという懸念がある▽資料に一通り目を通させていただいた。こういう考えならばぜひ進めてもらいたい。全国規模での話だと思うが、柔整の団体がこれだけあって一体どれくらいの規模のイメージなのか。具体的なタイムスケジュールはどの様になっているのか▽4年間、大阪の支払基金におり、仙台幹事長をされた人が〝支払基金を通じて柔整師さんの請求書はどうなりますか?医科のレセプトと柔整師さんの請求に対しどちらが早く提出されるのか分からないしチェックできないので、支払基金でやって頂ければ審査も上手くいく〟という話をした。前向きに考えましょうという話だったが、結果的には駄目だった。厚労省で駄目だったのか健保連か分からないがそういう事があった。こういう形をとられるのは賛成である▽2年前に柔整師さんの支払いを9カ月ストップした。当健保としてはやむを得ない時以外の請求は駄目として被保険者に直接負傷原因届を依頼したが、殆ど肩こりや腰痛でかかっているという回答だった。それは駄目ですよとフィードバックをしたが〝知らなかった〟と言い、実際に怪我でかかったのであればOKと話をした。しかし柔整師さんに相談しに行ったら「いやそうじゃない。こういう風にしたら通る」と言われ、それ以降〝あれは私の勘違いで、お風呂場で入る時に足を滑らせて捻挫した〟や〝フィットネスクラブで腰痛になった〟とか、違う事を言いだした。一時休戦という形で今は支払をストップしていない。何ヶ月も放ったらかすとはどういう事だと柔整師が怒鳴り込んできた事もあった。さしでがましいが、柔整業界が手をつないで1つになって厚労省等にどうして言わないのか。実際には治療内容は肩こりや腰痛が殆どだと思われる。捻挫と打撲だけでかかっていたらやっていけないというのが本音だと思う。であれば腰痛もかかれるように自分達が手をつないで根拠のあるものを厚労省に持っていったらどうか。通る通らないは別にして何故そういう働きかけをしないのか。整形外科にかかったら治療費が高いし柔整師さんだったらそんなにかからない、私も何年か前に柔整師さんにかかったが、効果はあると思った。肩こりや腰痛でも治療ができるような体制にすれば傷病名を変えて請求しなくても、正しい実際の治療でやっていけるのではないのか。根本的な所から改善されたらどうか▽柔整師の不正という言葉をよく耳にするが、突き詰めて考えると柔整師のモラルの是正ということに辿り着く。何故不正が消えないのか自分なりに考えたが、柔整師の施術に対する対価の報酬が施術行為に見合っていないからいつまでもなくならないのではないか。制度をきちんと考える事も大事だが、そこに切りこんでいかないと中々なくならない▽私は柔整の支払いを担当しており実務の面しか分からないが、柔整師は年々増えていく一方で、一か月800円を振り込むこともあり凄く手間が掛かっているのが実情である▽柔整療養費について、何のチェックもほとんど出来ていないような状態である。小さな健保組合で、チェックをやった結果、あまり効果が出なかった。手間を思うとやらなくても良いのではないかとして進んできた。私もレセプトを見ており、被保険者は3000円支払えば月に何回受けても良いと言われたが実際の請求はもっと高い。どうにかしなくてはと思っていたら、その柔道整復師は資格停止になっていた。健保の財政も厳しくなってきたので、縮小しながら財政を改善するために療養費のチェックもしていかなければいけないとなり、頂いた資料を見て関心を持ち参加した▽私どもの健保は照会文書を受けた方に、内容聞き取りをしてその上で決定している。それなりの病名をつけたり、それなりの形を整えて請求されると、保険者としては分からないところが沢山ある。照会文書を出して相違がないか見ていくが、当健保も少人数で業務委託もしているが、返戻が僅か2件で止まったり、手をかける割には費用効果が出ない。いたちごっこみたいな感じでやっていくしかないのかというのが正直な感想、こういうものが出来ると素晴らしいと思う▽せっかく良いシステムが出来るので期待している。出来るだけ早く、沢山の会員を募って実現して頂きたい▽待ち遠しい制度であるが、日本国中全ての柔整師さんがここに入られるのか、入らない人もいるのではないか。登録制度に入らない人の場合、例えば健保連がこの登録者だけにしか認めませんということであれば、私ども保険者も言い易いが、個別の企業体の健保組合として登録者以外は認めないというようなことが本当に言えるのかという疑問がある〟等の意見があった。