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関西・中部地区「柔整師会議&保険者会議」開催!
今回の柔整師会議の司会進行役を務めるJB日本接骨師会・諸星専務理事から〝昭和11年に療養費の委任払い方式を協定という形で結び、時代とともに変化を遂げなければならなかったが、柔道整復師としては何もしてこなかったのが現状ではないか。これは柔道整復師の責任である。不正請求等の報道と最近では国会でも取り上げられ、適正な柔道整復師の業務を確保するためには国民や保険者に対して十分な説明責任を果たし信頼を回復する必要がある。制度を再認識し、実態に則したものに変革する必要があると考える。認定柔道整復師制度、支払機構、審査委員会の3本柱と療養費支給審査基準の設定のための指針等について、先生方に忌憚のないご意見を賜りたい。はじめに研修内容を策定するにあたり業界団体と議論をし策定していったほうが良いと私は思うが他に考えがあれば教えて頂きたい〟として本論に入った。
最初に奈良県S氏が〝認定の目的は、「質の悪い柔道整復師を排除すること」と「レベルアップしていくこと」だと思うが、私が考えているのは、「激増する柔道整復師にこの認定制度で歯止めがかけられないか」である〟と述べ、一方、東京A氏は〝何回か保険者会議に出席して一番良かったと思ったことは、保険者が柔整師をどう見ているのか、何に困っているのか、何をどうしてもらいたいのか等を直接聞いてよく解った。対立するのではなく、こういう様なルールを、保険者と共同で進めていくべきではないか〟。司会・諸星氏からは〝患者がいて保険者がいて、我々柔整師がいるという中で、保険者とコンタクトをとることは大事なことである〟とあり、奈良県S氏は〝保険者にお追従する必要はないが、保険者は支給・不支給の決定をするので、味方にするというのではなく、敵をつくらないのが良い〟との意見。次に大阪府K氏が〝若手の柔整師で自主的研究会「柔整ひかり会」を設立、代表を務めている。『患者と柔整師の会』の活動、細かくやるべきことをされていることに敬意を表する。認定柔整師の件だが、我々が学校に行って苦労して国家資格を取ったその国家資格の意義が失われる、であれば試験財団に申し入れて国家試験をもっと厳しくするという協議をしていくべきではないか。現存の柔整師にも更新制度を設けるべきと思うが、先ずはこれから増える柔整師に着目しなければいけないと思う〟とあり、司会・諸星氏は〝国家資格を厳しくして落とすにしても、学校で保険に対する取扱いを教えていないのが現状〟と話した。
この認定制度を構築するよりも、他のやり方があるのではないかとした意見▽何故不正と言われているのか。療養費の支給基準の見直しをしなければ何時まで経っても、何を厳しくしても不正はなくならない。国家試験のレベルで保険に関する科目等、出題していくべきではないか。現存の柔整師がこの認定柔道整復師制度について来るか?▽国家試験を通れば必ずこの制度を利用して開業するという、1つの道筋に入っているのか?開業した先生は独自に自分の意志でこの制度を選択するのか?▽大阪は全国一ガラが悪いとされているがこの会議に参加している私たちのように、前向きに今の業界を良くしていきたいという若い柔整師も沢山存在することも分かって頂きたい。我々もいろんな活動をしていく中で今の業界の問題を捉えると、療養費の支給基準が一番の根本課題であると思っている。今回セットで提案されているので、基本的には賛成である。この認定をどういう位置づけにするかによって、医師で言えば保険医のような存在で業務を行うことが出来る。認定制度試案を構築していくか、教育制度の中で保険の取扱いに関する単位を取得させるか。業界団体全てに賛同して頂く、労力と時間を思うと教育制度の中で作る方が早いのかと感じる。支給基準の内容は、制度的にしっかり行われればかなりの改善がみられると思う▽先ほどの意見は、これから出てくる柔整師に対しての縛りをするための一本柱が必要という意見であると思う。折角こういう流れで出ているのでもう一本柱を立てて頂きたい。認定制度の流れについては概ね賛成の方が殆どだと思う▽国がやらないなら我々がと考えざるを得ないが歯科医師の轍を踏んではいけない。誰が歯止めをかけるか。我々しかいない。爆発的な人数で増えており凄く不安である。しかも増えている人の質が著しく落ちている。少なくとも戦略として考えておく必要はある。外傷以外の慢性的なものも一部認めようみたいな動きになっているがこれが出来ると、我々は非常に仕事がしやすくなり、逆に柔整師が良いとなって柔整を目指す人が益々増えるのではないか?▽この認定は、ソフトランディングである。これからの若い子を試験で切るというよりも、ある程度のレベルに達しなければならないというインターン制度を作ってしっかり教育を行う。若い人も既存の先生も考査を受け通らない者は全部排除する。それを目的としたハードランディング。不利益を若い人ばかりに押し付けるのではなく、彼らの未来を考えて、既存の先生方も入るべき。保険の支払い等に関し、柔軟な保険者との対話も出来るというシステムづくりを考えるのが良いetc.