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天満屋健康保険組合・堀瀬幸弘氏に聞く!

2011/06/16

―「柔整は保険診療に値しない、保険から外せ、受領委任払いではなく償還払いに戻せ」といわれる保険者さんもいらっしゃるようです。堀瀬常務は柔整をどのように考えてらっしゃいますか。推進する会の方でも不要論を唱える方もいらっしゃるのでしょうか。

そういう考えはありません。今の推進する会の一人一人の思いというのはちょっと分かりませんが、そういう話は出ておりません。今まで、担ってこられた役割というものが、整形外科のドクターが少なかったからという時代背景もあったと聞きますけれども、いずれにしても柔整師に治して頂いたという方がいらっしゃる訳で「良かった」から今日まで続いてきていると思います。頭ごなしに全てを否定して、「今の時代には、もう要りません」というのは余りにも乱暴で、言えないことです。今の時代にそぐわない等の、不要論にはならない。それだけの技術を持たれていると思っています。

 

―柔整師の差別化というか、保険を取り扱える柔整師さんと保険を取り扱えない柔整師さんを勉強して差別化を図るみたいなこともしようという動きもありますが、その辺についてはどのように思われますか?

難しいでしょうとは思いますけれども、イヤだとは思いません。ただし「どうやってやるんですか?」という疑問はあります。大賛成だとも言えませんし、していただけるものならしていただければ結構ですとしか、申し上げられません。

 

―地方により部位及び金額の格差が生じておりますが、その対応はされていますか。この方法の糸口が掴めれば、全部に適応できるのではと考えますが・・・。

格差があることは承知しています。当組合の3部位以上の割合は平均よりも少ないので特別の対応はしていませんが、平均値との比較によって傾向・特徴を押さえることが入り口であると思います。そういう傾向を捉えて、正しいかかり方の広報を集中的にかけるとか、照会調査を重点的に行うことができると思います。いずれにしても平均値などの物差しを知ることはとても重要です。

 

―広報活動の内容というのは?

まず健保組合、施術者、施術を受けた患者の3者がいますが、施術を受けている場に立ち会っていない保険者としては、そのかかり方というか、負傷原因も分からない訳です。その部位が果たして2部位であったのか3部位だったのか、ということもその場にいないため、信用する以外にありません。従ってもし、3部位があまりに多いと懸念される申請書、そういった地域を沢山かかえているとすれば、正しいかかり方について啓発をしていくべきであると考えます。加入者、施術を受けた者に〝掛かり方としてはこういうルールになっているんですよ〟〝保険適用の範疇ですね?〟ということを、今一度知ってもらうのは意味があると考えます。