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天満屋健康保険組合・堀瀬幸弘氏に聞く!
天満屋健康保険組合 常務理事 堀瀬 幸弘 氏
近年、保険財政はいよいよ厳しくなるいっぽうである。そういった中で、健康保険組合は様々な努力を強いられている。健康保険組合は柔整業界をどのように見て、またどのようであって欲しいと考えているのだろうか。 これまでシンポジウム等で発言されてきた天満屋健康保険組合・堀瀬幸弘氏にインタビュー。心ある建設的な意見を述べていただいた!
―貴保険組合の設立の理念や経緯についてお聞かせ下さい。
組合員と事業主の意思を反映させた事業を展開し、それぞれの利益の実現が自主的・自律的運営により可能となることを目的として、昭和16年に設立しました。そして、組合員と事業主への質の高いサービスの提供や最小の保険料で給付を行う健全な財政運営を行って来ました。しかしながら保険者機能の発揮が問われる一方、平成20年度の高齢者医療制度改正による拠出金の負担増で、運営を断念する組合が後を絶たない状況です。残念ながら当組合も財政状況は非常に厳しく、まさに崖っぷちに立っているのです。
―本当の意味で保険者の一番の問題は、保険財政の問題なのではないかと思うのですが、そうした中に、柔整の問題も表面化してきていると感じています。そこで貴組合における全体的なさまざまな問題の中で最も大きな問題についてお聞かせ下さい。またそうした問題の根本的な改革の方向性、或いは将来展望をお聞かせ下さい。
先ほどお話したように当組合はまさに存続の危機にあって一大事なのです。でも、わが国の医療保険制度全体を見渡すと、8割を占める国民健康保険・協会けんぽ・健康保険組合が赤字で、現行ルールでは制度そのものの継続が危ういということでしょう。個々の保険者の自助努力の限界を超えた制度になってしまっているということなのです。ですから国保も協会けんぽも健保組合も保険者は、国が責任を持って制度を安定化させることを求めています。「今後1組合たりとも解散させないので、安心して運営に取り組み被用者保険の牽引役を担ってください。」と我々健保組合は言ってもらいたい。特定健康診査等事業の途中ラップを見ていただいても健保組合の貢献度はとても大きいと自負しています。しかし、国策として健保組合無用と決定されれば従うしかありませんね。
―保険者機能を推進する会は国と同じように全てを下げようとしているのでしょうか?または排除したいとの意見が多いのでしょうか?そうであれば、その理由についてお聞かせください。それとも不正と思われるところをターゲットにしているのでしょうか?
改めて推進する会で話し合ったことはないのですが、私個人的には、勿論不正と思われるところをターゲットにと思っています。