柔整ホットニュース

特集

『100人集会―政党と語る―』第1回・第2回開催!

2010/07/01

民主党  長く続いた自民党政権のもとで、日本は世界の水準から様々なところで遅れをとっており、特に人の命に関わる社会保障は穴ぼこだらけ、人の命に関わる医療は崩壊状態です。これまでの国が企業が役所が先頭に立ってこの国を盛り上げてきた、その豊かさは私ども享受させていただきましたが、もうたちゆかなくなっている時代認識をはっきり持つことです。1の質問について、これまでの政治は特定の中での特定の利益を配分することで成り立ってきた政治で、国民の生活は後回しにされてきた結果、医療崩壊が起きた。一方、伝統的な医療は地道に続けてこられた。これらについて新しい評価と将来に向けた方針づくりが必要になってきている。主権者である国民一人一人の思いに合わない仕組みであるなら、それを変えさせる。新しい時代にあった法律がなければそれを新しく作ることが政治家の役割であり、それを政府は方針として掲げ、実行していくのが官僚・行政の役割で、これまでは官僚主導で筋書きが作られ、様々な法律が作られてきた。2の質問について、日本の医療は非常に西洋医学に重点が置かれて、様々な分野で資格も作られ、非常に細分化し専門化している。しかし、一人一人の人間全体を診てもらっていないという国民の不満と実態がある。鳩山総理は施政方針演説で命を守るということを掲げると共に統合医療の推進ということを発表、厚生労働省では足立政務官のもとで統合医療のプロジェクトチームが立ち上げられている。3月2日の予算委員会で大島九州男議員が療養費問題に先立ち統合医療について質問、「これまでの実績・実態を調べる」「評価を行う」「新しい知見を作る」「そのことを国民に開示する」、この4つの柱で政務官が答えた。受領委任払い制度については「患者の利便性に重きを置いた制度の仕組み」と細川副大臣がお答えになった。今の医療制度の中では直ちに変えることは出来ないが、民主党が統合医療という新しい考え方をこの国に確立することができれば、医療の対価の支払い方についても、改めて議論されることになる。3の質問について、もっとオープンな公正な仕組みを考えなければ納得いかないのではないか。開業時の条件を厳しく、国民から信頼される開業資格を実際に臨床研修をしている人、レセプトについてもしっかりとした知識を有する人、その仕組み、作り分けが必要になってくるように思われる。改めて接骨医として認められるようになれば診療報酬ということが確実になり保険請求も改善されることになる。

フロア  現状の料金は、医師の場合は8350円、柔整師2110円初見料という格差がある。この格差をどのように考えますか。

民主党  同じ効果を患者さんにもたらすという意味では、やはり柔整師の皆さんの評価が低すぎると思います。それを極力上げていくということを私ども議連として主張しているところです。

フロア  日々の臨床の中で、例えば弾撥指というのがありますが、お医者さんに行くと手術しないといけないということで柔道整復師のところに来られ、手術しないで治すが、その時に重複の問題がある。柔道整復師が弾撥指を治すことはどうなのか。不正といわれる中で私達は仕事をしているが、そのことをどのように考えるか。

民主党  全体を見て、カウンセリングもしていただく、手技もしていただく、そういう医療が求められている、これはどなたに聞いても今は明らかなのではないか。

フロア  統合医療を推進する議連で大島九州男先生は接骨医という話をされていましたが、実現性等について議論されているのか。昔の骨折脱臼だけで患者さんが来られていない今の状況を議論されているのか。

民主党  地元の代議士、地元の議員に働きかけをしていただくことも勿論であるし、私達は永田町で議連の中で勉強を重ね、政府にも働きかけをしていく立場にあります。統合医療という考え方がこれまでの政府には、仕組みとして入れていこうという発想がなかった。政権交代で出てきたチャンスと思って頂きたい。私どもの民主党政権を長く続けさせていただかないとこのことをキチンと確立することは出来ないと思っている。逆戻りをするようなことがあってはならないということで私どもは一丸となって参議院選挙に向けて準備をしています。