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第2回九州・中国・四国地区柔整師会議/患者会議/保険者会議が開催
3.療養費審査委員会の狙いについて
保険者は現に審査を行っており、その審査との関係について十分説明が尽くされていないのではないかという保険者さんから指摘があった。健康保険法によると、保険者が支給の決定権を持っている。従って、保険者が当然、審査をして支給する。今は事前審査・支給基準審査が当たり前になっている。本来審査は保険者がやるべきである。しかしこれは建前で、機構的或いは組織的に十分に対応出来ない、難しいという部分がある。やはり柔道整復師の業界がキチンとした事前審査をやるべきではないか。事前審査をもう少し客観的且つ徹底していくことで、保険者は審査の特に問題のあるものだけをピックアップすれば審査の手間が簡略化できる。業界が自分の費用で、自分の責任で行うという狙いである。
業界団体が自分達の費用で別個に療養費審査委員会を設ける。委員会の構成は、保険者側から5名、学識経験者から5名、柔道整復師から3名、13名体制で審査にあたる。業界の思惑が審査に影響を及ぼさないようにするのが審査機構の狙いであり、しっかりした審査基準を作り、事前審査を行っていけば、登録柔整師も審査の適用を受けるということで保険者さんの負担が半減するだろうと考えている。問題は、本当に第三者機関としてやれるんですか?JBさんはやれるかもしれないが他の団体はどうなんですかというのが大きな問題である〟と説明し、意見を聴いた。
▽JBさんを中心にいろんな呼びかけはされているが、ある程度強引に動かさないと動かないという状況で話されているのであれば、他の団体は思惑が違うから勝手にどうぞとなって、出来あがったものに対して果たして協力できるのかが懸念される▽懸念されるのは他の団体がどうかということで、JBさんだけが上手く行っても、しっかりやって頂かないと全体が動かないことになってしまうetc.
それに対し〝業界団体に呼びかけたが、あまり反応は良くない。昨日柔整師会議を開いたが、来てくれる人は意識が高い。来ない人が問題で、来ない人をどうするかというのは難しい。今、3万人位柔整師がいるが問題意識を持っている柔整師は1割にも満たない〟と話した。更に保険者側から〝柔整師の方は、登録制度に対してはどのような意見が昨日出たんですか?〟と質問があり〝来る人は問題意識があるから、この制度自体には賛成なんです。来ない人たちにどうやって参加していただくかが非常に難しい問題です。そのためには保険者さんの協力が絶対に必要で、「この仕組みに参加しない人は償還払いや受領委任払いを認めることはできません」という保険者側からの強いPRがあって、我々も努力して、両者が協力して達成できるという見解です。保険者さんの力を是非お借りしたい。それを理解頂いて、修正するものは修正していくということです。頑張ってはいるが限界があるのでご協力をお願いしたい〟と協力を要請した。
保険者の意見▽保険者側は体制をつくっていくことに対しては基本的に異論はないと思います。年に1回くらい会議を行っているが、必ず出てくる案は、柔整師さんの問題もあれば、患者、被保険者、被扶養者の受診のし方の問題もあり、その辺に対して徹底的に指導している▽本音を聞きたいということで医師会や歯科医師会、薬剤師会と出来るだけ交流を持つように、出ていって話し合うようにしている。JBさんだけが今表に立って動いているので、日整さんやいろんな業界団体が列席されるようになれば、健保組合のほうもこれだけ組織が動いているんだというのが見えてくるetc.
4.支払機構運営委員会の主たる業務について
支払機構というのは言葉は悪いが支払を束ねる所を作ってみようということである。個人請求者が出てきたこと、ファクタリング防止のためもある。保険者から支払の事務負担や振込手数料の負担等のリスクを省き業界で責任を持って行う。もう1つは登録事項を支払機構で管理する。運用は保険者側から5名、学識経験者から5名、柔整師から3名の構成でお願いする。支払機構の事務であるため学識経験者は医師である必要はなく公認会計士や法律家が適任と思っていると説明があり、それに対し保険者側から〝振込手数料が非常に負担になっているので、一本にまとめて頂くことは非常に有難いというのが正直なところ〟とあった。