柔道整復師と介護福祉【第20回:医療の質と安全概要】
2016/06/16
医療安全の大きな流れ ~安全から質へ~
医療安全推進総合対策:医療事故を未然に防止するためには(平成14)年
医療安全推進総合対策:今後の医療安全対策について(平成17年)
重点項目
- 医療の質と安全性の向上
- 医療事故など医療事故の原因究明
- 患者・国民との情報共有
医療の質と安全を管理するための指標
- 患者満足度に関する指標(含まれた!)
- 病院全体に関する指標
- がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病などの主な疾患に関する指標
- 回復期、慢性期、あるいは地域連携に関する指標
QI プロジェクト
日本病院会のQIプロジェクトは、平成22年度に厚生労働省の補助事業として実施された「医療の質の評価・公表等推進事業」が前身となります。補助事業の終了後、日本病院会会員病院の医療の質を継続的に向上させるプロジェクト事業に転換。
平成22年度の事業は30病院で行われましたが、平成23年度は85病院、平成24年度は145病院、平成25年度は226病院、平成26年度は292病院、そして6年目となる平成27年度は326病院が参加。
測定項目は、厚生労働省の事業に参加した折に決定した、患者満足度や入院患者の転倒・転落発生率など11項目から32項目まで増やしてきました。また、平成24年度からは、精神・療養病床を有する病院向けの項目も測定しています。
ムダの見える化で医療の質を上げる好事例
1. National Clinical Database(NCD)
NCDには手術だけでなく、癌登録データとしての機能も付加されおり、乳癌、膵癌、肝癌の全国データが集積されようとしています。
また、診療報酬改定への発信を含め、国民に最善の医療を提供するための政策提言に大いに役立つものと期待されています。
http://www.ncd.or.jp/