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第25回柔道整復療養費検討専門委員会開催される

2023/09/27

2023年9月22日(金)、全国都市会館大ホールB(東京都千代田区)において、第25回柔道整復療養費検討専門委員会が開催された。今回は「柔道整復師の施術所におけるオンライン資格確認について」を議題とし、厚生労働省より制度導入に関する説明が行われた後、それに対し各委員が意見・要望を述べる形で進められた。

 

厚生労働省による説明
オンライン資格確認(資格確認限定型:簡素な資格確認の仕組み)の導入

療養費は、法令上、患者が保険者に直接請求し支給を受ける「償還払い」の仕組みが取られているが、患者の施術料の支払等に係る負担軽減や療養費の適正な請求を図る観点から、被保険者等から療養費の受領の委任を受け、患者に代わって保険者に請求する受領委任払いが認められている。 保険局長通知では、受領委任払いにおいて、施術者等は、患者の提出する被保険者証によって、療養費を受領する資格があることを確認することとされている。そのため、令和6年秋の保険証の廃止に当たっては、受領委任払いを行っている施術所において、引き続き、患者の資格情報を確認することができるオンライン資格確認の仕組みを導入する必要がある。保険局長通知を改正して、令和6年4月以降、資格確認の方法に「オンライン資格確認」を位置付けることとともに、令和6年秋以降、導入を義務化してはどうか。何らかの止むを得ない事情で現場の施術所でオンライン資格確認ができない場合も想定し、課題も含めて検討していきたい。

 

オンライン資格確認(資格確認限定型:簡素な資格確認の仕組み)の概要

診療を行わない柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師の施術所等を対象に、資格情報のみを取得できる簡素な仕組みを構築する。オンライン資格確認の利用に先立ち、実施機関において専用ポータルサイトを立ち上げる。ポータルサイトを通じてオンライン資格確認に必要な利用申請、利用端末の登録、補助申請などを一括して行うことを想定している。

上図)柔道整復師、あん摩マッサージ師、はり師、きゅう師の施術所におけるオンライン資格確認の概要

事前準備として、施術所において利用端末の認証・登録や「マイナ資格確認アプリ」をインストールする。施術所担当者による目視確認又は患者による4桁の暗証番号の入力のいずれかを選択して本人確認を行った後、PC端末に接続した市販の汎用カードリーダー又はモバイル端末を用いてマイナンバーカードを読み取ることで、端末上に資格情報が表示される。

レセコンを導入している施術所については、APIを使った自動連携が可能となる方式により、オンライン資格確認等システムの資格情報をWebサービスを経由して療養費支給申請書に転記できる機能を実装する(連携機能の実装は令和6年10月予定)。レセコン未導入の施術所については、資格確認を行った患者の資格情報を、PC又はモバイル端末から事後的にアプリケーション上で閲覧できるページを設ける。

 

施術所に対する財政支援(社会保障・税番号制度システム整備費等補助金)

オンライン資格確認(資格確認限定型:簡素な資格確認の仕組み)に必要な機器(PC等に接続す る汎用カードリーダー、タブレット・スマホ等のモバイル端末の機器)の導入を支援する。ポータルサイトにアカウントを登録し申請を行うことで、基準とする事業額 4.1万円を上限に実費補助される。

 

今後のスケジュール

2023年10月にポータルサイトを開設、11月にもアプリケーションをリリースする見込み。リリース後、接続・運用テストを行いたい。来年4月から運用を開始し、アプリケーションのデータ連携実装については10月頃を想定している。あわせて通知の改正、協定・契約の改定を進めていきたい。

 

 
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