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スペシャルインタビュー:大和市長・大木 哲 氏

2014/12/16

―大和市においてはボランティアなどの人材は足りているのでしょうか。

大和市内11地区に地区社会福祉協議会があります。其処で介護とかお年寄りの見守りとか、簡単なお手伝いなどしていただいております。所謂ボランティアの方たちは、地区社協の方とか、民生委員さんなど、又その方達の人脈もあります。いま現在、大和市の民生委員は276人で、大和市はこれらの方々が一生懸命ネットワークを組んでおり、多分これくらい充足されている自治体はあまりないと思います。地元のボランティアのなり手がいっぱい集まって、ボランティア活動を行っており、高齢社会だけではなく子どもの福祉にもご協力いただいています。しかしながら大和市は、地区社協が比較的発達しているから足りているかというと今後は多分足りないと思いますし、やはり人手不足になっていくと思います。少なくとも介護職員はまだまだ足りておりません。大和市は3年毎に調査を行っている訳ですが、平成19年の段階では、介護事業を運営していくための課題として「職員の確保」について72%の事業所が挙げていましたが、22年の時は50%でしたから少しずつ改善されてきています。ただその中で「介護報酬が低い」というのは、やはり多く、3割ほどの事業所が課題に挙げています。

 

―今年の4月に「60歳代を高齢者と言わない都市 やまと」宣言をされたそうですが…

ことのほかマスコミからも取材していただき、サミエル・ウルマンの〝年を重ねただけで人は老いない、理想を失うとき初めて老いる〟などお話しましたところ、朝日新聞の天声人語にも取り上げられました。 宣言の内容は、以下の通りです。

  • 人生80年の時代を迎え、これまで高齢者とされてきた世代の意識も大きく変わり、今では、多くの方々が生き生きと過ごしています。
  • 家庭や地域を支えている方、職場で頑張っている方など、豊かな知識と深い経験を持つ人材は大和の貴重な宝です。
  • こうした方々に、いつまでも、はつらつと元気に活躍していただきたいと考え、ここに「60歳代を高齢者と言わない」ことを宣言します。

これまで本市が〝何が一番重要なのか〟を模索し追及する中で、私どもが「健康都市」を掲げた切っ掛けになったのは、初詣に行くと神様仏様にお願いをします。これは口に出して言わないんですが、その時に〝自分自身が一年間元気でいられますように、健康でいられますように、家族みんなが健康でいられますように〟ということをお願いする人が一番多いのではないかと思います。市民の方々が一年に一回神様に手を合わせて初詣の時にお願いをする、これに嘘はないと思います。偽りのない真実の気持ち、「健康」こそ、正に一番大切にすべきではないかということで市のど真ん中に掲げることにした訳です。本市は今後も、市民が健康で幸せに暮らすことが出来るまちを目指し、健康創造都市の実現に向けた取り組みを力強く推進して参ります。

 

●大木哲(さとる)氏プロフィール

東京都出身、昭和23年生まれ。青山学院大学経済学部卒。

サラリーマン生活を経て、鶴見大学歯学部に入学、卒業。勤務医を経て、歯科医院を開設。平成7年の統一地方選挙において、新進党より神奈川県議会議員選挙に立候補し、初当選。2期目の選挙では、民主党より立候補し当選。平成15年、3期目当選。平成19年、大和市長選挙に立候補し当選。第14代大和市長に就任。
平成23年、2期目の選挙に立候補し当選。第15代大和市長に就任。現在に至る。

 

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