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第11回医療オリンピックC-1決勝大会開催

2013/12/01

去る11月17日(日)、第11回医療オリンピックC-1 2013決勝大会が東京国際フォーラム ホールB7を舞台に開催された。

最初に主催者である整骨院振興協同組合・近藤昌之代表理事による挨拶があった。近藤氏は〝2020年の東京オリンピック開催が決定したその日は、ちょうどC-1の関東予選の日だった。オリンピックと言うとやはり血湧き肉躍る。誰よりも早く走りたい、高く飛びたいというのが人間の欲求だと思う。我々は小さい頃、誰よりも早く走ろうと一生懸命かけっこを練習した。それと同じように、我々は医療家になる時に、誰よりも高い知識を持ちたい、どんな人でも治すことができる技術を磨きたい、そして高い人間性を保ちたいと思った。医療オリンピックC-1はその日本一を決める大会です。北は北海道から南は沖縄まで全国8つの地域で予選を勝ち上がってきた皆様には、今日は全力で頑張っていただきたい〟と出場者を鼓舞した。

 

続いて前内閣総理大臣・野田佳彦衆議院議員からのビデオメッセージの映像が流され、〝私もかつて近藤昌之代表理事とのご縁でC-1に出席させていただいたが大変素晴らしい大会だった。日頃より柔道整復師及び鍼灸師の皆様には国民医療に対し、多大なるご貢献をいただいていることに心から感謝している。日頃から培ってこられた東洋医学の知識や技術をお互いに競い合うことは大変有意義だと思う。この大会を契機に、より一層皆様が向上心を持って国民の健康福祉向上のために大きな力を発揮されるようにご祈念申し上げたい〟と力強く柔道整復師への期待を語った。

 

来賓として出席された武正公一衆議院議員は、〝全国8会場の予選を勝ち抜いて今日の決勝大会に臨まれた皆様には、日頃の技術の研磨・努力の積み重ね、また患者さんとのコミュニケーション能力など遺憾なく発揮していただきたい。このC-1の更なる発展と、多くの国民から信頼され愛される柔道整復師の皆さんのご活躍を心からご期待申し上げたい〟と激励。さらに『民主党 柔道整復師の業務を考える議員連盟』会長という立場から〝議連として、適正化に行き過ぎた面があるなら正さなければならないと厚生労働省にも問題を提起し、さらに来年の消費税率引き上げは診療報酬改定時期とも重なるのでしっかり議論していきたい〟と述べた。

その後、来賓紹介を経て間もなく競技が開始された。

 

医識王・レセプト王

医識王・レセプト王は、ともに来場者全員が参加できるオープン形式の予選から行われた。各50問が出題され、各自黙々と回答用紙に向かい専門知識を競い合った。この予選における成績上位5名が決勝戦へと駒を進めることができる。決勝戦は早押し形式となり、3問先取で優勝者が決定される。張りつめた空気の中、ステージ上では熱い戦いが繰り広げられた。

 
矯正王

姿勢測定器「PA200」を用いて、2分間の制限時間内で行われる施術による矯正度合いを客観的指標で測定する。地区予選を勝ち抜いた7名に前回大会優勝者を加えた計8名が技術を披露した。会場は大きな声援も飛び交い、熱気に溢れていた。

 
刺鍼王

「刺鍼カウンター」を使用し1分ずつ片手挿管による刺鍼を行ない、2分間の総刺鍼数で勝敗を決する。ただし斜刺などは違反とされカウントされないため、スピードと正確さが試される競技となっている。決勝戦は横一線の接戦。エントリーした16名の出場者は真剣な眼差しで鍼を打ち、見守る観客からは感嘆の声も漏れる程だった。

 
包帯王

15名が参加したこの種目では、包帯巻きを見栄え・きつさ・実用性などの複数の項目で審査し、総合ポイントを競った。準決勝までは足関節の包帯巻き、決勝戦では足関節に加え、膝関節・手指・肩関節の包帯巻きが行なわれた。

 
診断王

『診断王』は今回大会から新たに加えられた競技で、8分間で「問診・視診・触診」から「傷病、保険説明」までの一連の流れを実際に行ない、診断の的確さや患者さんへの対応などの分野で競う。審査項目には「患者さんの感覚」という要素もあり、施術者の目線だけではなく施術される側である患者が受ける印象も審査の対象となる。

 

 

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