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『患者と柔整師の会』  患者副代表  島田よし子氏インタビュー

2014/05/01

―治療計画書というものを出していただくと、治療の目安が分って良いと思われますか?

そういうことは、難しいのではないかと思っています。そうキチッキチッと枡にはめたような訳にはいかないと思います。どの位でよくなりますというのは無理でしょう。年齢やケガの状態、症状にもよるでしょうし、患者さんは千差万別で夫々、様々ですから。それでも、こういう治療をしますぐらいのことは出していただけると良いかもしれませんね。そういう計画書をいただくことで、全く先が見えないよりも微かに希望があるような気がします。

 

―いま様々にある問題点の中で島田さんは一番何を改善されて欲しいと思われていらっしゃいますか?受領委任払いを償還払いに戻すといった声がよく聞かれますが、それについてどのように思われますか?

今のスタイルで通えるのでなければ接骨院にかかりにくくなることは間違いないと思います。今のほうが便利という言い方は良くないかもしれませんが、全額窓口で支払うようになるというのは、金銭的にも行きにくくなることは確かです。例えば、1週間に3回診ていただいていたものが2回・1回と減らすようになると思います。保険者さんのおっしゃられることも理にかなっていると思いますが、結局両者に良いというのは難しいのでしょうけれど、なんとか今の形でやっていって頂きたいと願っております。

 

―患者照会が当たり前のようになってきましたが、患者さんにとって毎回接骨院にかかるたびに「どのような内容でしたか?」と質問され、またその都度記述させられることはとても大変であると思います。まして後期高齢者の方が2月も3月も経過してから、その内容について回答することは困難ではないかと思われますが、島田さんご自身のご意見をお聞かせください。

今はそんな風になっているんですか。お若い方ならいいでしょうけれど、ある程度の年齢になると記憶力というのはあてになりませんから、先ほどの治療計画書のようなものがあると確認できますので、良いかもしれません。私自身は、まだ受け取ったことはありません。そういった質問状が毎回のように届くと確かにイヤになってしまいますわね。接骨院に行く度に回答書を書いて出さないといけないということになるんでしたら、接骨院に行くことが憂鬱になってしまいます。一般の方は皆さんよく知らないですから、集めて説明してあげることも親切と思います。こういったイヤがらせみたいなことを行政が奨励しているということは、高齢者はどんどんあの世に行けってことじゃないでしょうか。きっと、年なんだから、いい加減にしろということなんでしょうね。

 

―島田さんは柔整のどこに一番問題があると思われていますか?

私の場合は別にレントゲン等を撮らなくても、治していただきましたし、孫も治していただきました。〝今日は何所が痛いんですか?〟と聞かれて、気安く〝今日はここです〟と言って、また次の日には別の個所が痛かったりで、なんとも我が儘なことですが、そういうのはいけないってことなんですよね。年を取り過ぎちゃったということなんですが、そうだとしてもとにかく接骨院の先生を頼りにして、寝込まないことが大事であると私は思っております。

ただあまりにも接骨院が増えすぎるというのは、どうなんだろうと思います。町を歩いてみると、本当にいっぱいあるので、接骨院の先生というのはそんなに簡単に出来るものなのかなということは感じております。人の命を助ける、健康を守るお仕事ですから、やっぱりいっぱい勉強をしていただきたいという気持ちがございます。

 

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