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『患者と柔整師の会』  患者副代表  島田よし子氏インタビュー

2014/05/01

―『患者と柔整師の会』が、活動を開始されてから約3年経過したように思いますが、これまでの感想をお聞かせください。

会議がある時は、殆ど出席しておりました。一度もお休みしたことは無いと思います。今城代表は遠くで開かれる会議にも熱心に出席され、いろいろ調査もされていらっしゃいます。今城代表のせめて片腕みたいにでもなれればいいんですが、片腕どころか指1本にもならないから申し訳なく思っております。

患者会議に出席し、様々な意見がある中で、〝レントゲンもあれば良い。レントゲンを撮ってみないと心配だわ〟という意見等もありました。こちらが痛い痛いと言っても中を観てみないと、中がどうなっているのか判りませんからね。ただ、レントゲンでどうしても観る必要がある場合には、ちゃんと接骨院の先生の紹介があれば、病院にレントゲンを撮りにいってもかまわないわけですので、必要性のある時だけのほうが、かえって無駄な医療費を使わないで済むという利点もあるように思っています。

 

―患者さんは何故、整形外科ではなく接骨院や整骨院に掛かるのでしょうか?島田さんから見て、整形外科と接骨院の違いはなんでしょうか?患者さんから見て両者のメリット、デメリットなど教えてください。

私の場合は、まず薬を飲みたくなかったんです。血圧が高くて、10年近く血圧を下げる薬を飲んでいましたので、あまりあれこれ薬を飲みたくなかった。元々、薬嫌いな人間なものですから、薬を服用せずに治る方法があればと思っておりました。そういう理由もあって、接骨院に行けば飲むお薬はありませんし、手技で治していただきたいという気持ちが強くございました。別に仕事をしている訳でもないため、治るまで少々時間は長くかかっても良いという気持ちもありました。「坐骨神経痛」でしたから湿布も何ももらいませんでした。孫の場合は、湿布をしていただいて帰ってきました。年々腰がダメになってきましたので、今もその先生にはお世話になっており、長くお付き合いをさせていただいております。実は、私は整形外科には行ったことがないんです。おかげ様で血圧が高い以外に病気ってしたことがないんです。これまで一度も入院したことがありません。それでも今回初めて整形外科ではありませんが、耳鼻科にかかりました。耳鳴りがするようになって、K病院の耳鼻科に行って診察をしていただきましたところ、〝耳は悪くありません。鼓膜も大丈夫です。これはもうしようがない、年のせいだ〟と言われました。〝それは承知しております〟と言いました。〝つらいでしょう、これこれこういう風にしたらどうですか?〟と言ってくださるかと少しは期待しておりましたが、〝年をとると足が痛くなったり腰が痛くなったりするのと同じなんです。よかったですね〟って、言われました。何がいいのかなと思いました。〝あ、そうですか〟と帰ってきました。何にも教えてくれないですし、勿論薬もありませんでした。それで、ハリの先生に相談しましたら、〝大丈夫です、治りますよ〟と仰ってくれました。〝2年も3年も経っているのであれば治すというわけにはいかないけれど、まだ日にちが新しいから暫く通えば良くなりますよ〟と言われました。最初は耳鳴りの音が大きく不快でしたけど、今は音が低くなってそれ程ではなくなってきました。健康雑誌に耳鳴りのことが大きく取り上げられていますので、結構耳鳴りの患者は多いんだということが分りました。その対処の仕方は千差万別のようで、あまりにもいっぱいあり過ぎて読んでいく内に気が滅入ってしまって、もう読むのはやめることにして、ハリ治療1本にすることにしました。

 

―島田さんご自身は医療全般に何を望まれていらっしゃいますか?国民の求める医療というのは、どういった医療でしょうか?

いま、高齢化社会になって医療費がどんどん増えるということでいろいろ言われていますね。胃ろうのことについてもこのところ聞くようになりましたが、私は子どもに言ってあるんです。〝胃袋に穴を開けてまで栄養は要らない〟とハッキリ伝えています。私の住む地域には老人会があって月に1回は集まっています。いろんな話が出ますが、その人たちの話を纏めると、〝とにかく出来ることならば自分の家で最期を迎えたい、いろんな管は要らない。一番恐ろしいのは、何もわからなくなって、家族や関係の方にご迷惑をかけるのが辛い〟というのがほとんどの人の意見です。私の住んでいる地域も、以前は向こう三軒両隣がありました。〝ちょっと来て!〟と言えばお隣の方が直ぐみえましたけれど、今は全然お家が無くなってしまって更地になっています。家の周りはお寺さんの土地なもんですから、家は古いし、今後のこともあるからと郊外に引っ越して行かれました。それで今はもう声をかけるところが無くなってしまいました。去年の誕生祝いに娘がいま何所にいるという所在が分かるGPS(Global Positioning System)機能がついた携帯をプレゼントしてくれました。町内会も昔は子どもがいっぱい居たけれど、今はお年寄りの数が増えて子どもの数が少ないと町会長さんが嘆いていらっしゃいます。地域の住民同士が助け合えればいいんですが、そういう事情で難しくなっていますから、地域の自治体等町ぐるみでケアサポートが出来る環境を整えてもらえればと願っております。

 

 

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