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柔道整復師国家試験対策【第32回:リハビリテーション医学 その2】

2017/09/16
問題1
解答 1

完全参加とは、「障害者は一人の人間として評価されるべきで、非障害者と差別されてはならない。」ということです。(障害者に対する社会的な偏見を除去しなければならない)

※補足事項

リハビリテーションの定義
「障害を受けた者を、彼のなし得る最大の身体的、精神的、社会的、職業的、経済的な能力を有するまでに回復させることである。」

リハビリテーションの理念

総合的リハビリテーション
医学的リハビリテーションだけでなく職業的、社会的、心理的視野から障害者を見て行う。=機能の改善だけを求めるだけでなくQOLの向上を目指す。
自立生活
日常生活における他人への依存を最小にするために、自分で納得できる選択に基づいて、自らの生活をコントロールすること。
例→自分の仕事を自分でやりとげること。自分で意思決定すること。
※ 介助を受ける場合でも、障害者が主であり介助者が従という関係が望ましい。
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問題2
解答 2

家屋改造は社会的不利に対する解決方法です。
国際障害分類をマスターするのは難しいですが、最低限こちらをマスターしましょう。

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問題3
解答 2

中枢神経系障害に対する運動療法には以下のものがあります。

フェイ法
ボバース法
片麻痺・脳性麻痺に用いる。
ボイダ法
脳性麻痺に用いる。
ルード法
感覚刺激によって筋収縮を引き出したり抑制する。
カバット・ノット法
PNF(固有受容性神経筋促通法)
ブルンストローム法
脳血管障害から生じる共同運動パターンを中心に組み立てて行う訓練法より も片麻痺回機序が有名。
フレンケル体操
深部感覚障害による失調に対する体操。
組合せ問題の出題率が高いです!覚えましょう。
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問題4
解答 4

廃用症候群には以下のものがあります。これをヒントに覚えてください。

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問題5
解答 3
問題6
解答 2・3

超音波はペースメーカー、体内金属どちらも施術できます。
※以下補足事項です。

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問題7
解答 1・3

自助具とは、障害者が使用するもので、目的の動作の手助けをするものです。下記のものがあります。

食事用自助具
整容動作自助具(メーク用具を含む)
トイレ用自助具
入浴用自助具
通信用、事務用自助具
炊事用自助具(頚髄損傷・脳血管障害・慢性関節リウマチ患者の日常生活用具)
更衣用自助具(ボタンエイド・ソックスエイド)
リーチャー
下肢長に注意しましょう。
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問題8
解答 3

リフターとは介護機器です。スキーのリフトを思い浮かべてください。

※以下車椅子のパーツです。教科書でシェーマも見ましょう。

大車輪・ハンドリム・自在輪・背もたれ・にぎり・座席・肘当て・ブレーキ・レッグレスト・フットレスト・がわ当て・たすき・ハブ・ティッピングレバー・バックパイプ・ベースパイプ・バンパー・フロントパイプ

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問題9
解答 4

固縮は主にパーキンソン病で見られる症状です。単なる小脳障害では起こりづらいです。

※以下運動失調の補足事項です。

小脳性運動失調

深部感覚障害による運動失調=脊髄性運動失調

・脊髄後索障害
・ロンベルグ徴候陽性―閉眼により倒れる。
・歩行障害は視覚代償により計測歩行を行う。

迷路性運動失調

・起立位、歩行位においての平衡障害。
・四肢運動障害は無い。ロンベルグ徴候陽性
・歩行は千鳥足。必ず眼振を伴う。

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問題10
解答 2

失語症を重症度順に並べると、全失語→ジャーゴン→ウェルニッケ失語→ブローカ失語→健忘失語→伝導失語です。これは必ず覚えましょう。さらに余裕があるなら下記表も覚えてください。

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問題11
解答 1

下記内容を覚えてしまいましょう。

衣服(脱) →健側から
衣服(着) →患側から
階段(昇) →健側から
階段(降) →患側から
溝を越える →健側から
敷居をまたぐ→患側から杖と一緒に
自動車に乗る→健側から

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問題12
解答 2

弛緩性麻痺から痙性麻痺に移行します。
脳卒中の回復機序を復習しましょう。脳卒中発生後はある決まった経過をたどります。それを脳卒中回復機序といいます。覚えましょう。

連合反応
一部の筋に強い収縮を起こさせると他の部位の筋に収縮を起こさせられる。
例:片麻痺で健側を収縮させることにより患側に収縮を起こす事が出来る。
共同運動
随意的に運動を起こせるが、その運動は一定の組み合わせのみで発生する。
間接的に運動を起こす。
例:膝関節を屈曲したいときは股関節を屈曲させる。
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問題13
解答 3

下記はある高さが障害された場合、どこまでの動作が可能かという表です。覚えましょう!

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問題14
解答 3

脳卒中の合併症

運動障害
片麻痺 筋固縮(鉛管現象、歯車様現象などの錐体外路障害)と不随意運動。
失調症(測定障害、交互運動障害、企図振戦、失調性歩行)
感覚障害
※運動麻痺の程度とは必ずしも一致しない。
言語障害
失語症 構音障害
失行と失認
排泄障害
※初期は尿閉、後期は失禁・頻尿  ※便秘になりやすい。
嚥下障害
仮性球麻痺が多い。
視野障害
神経症状と心理症状

脊髄損傷の合併症

排尿障害
完全尿閉-自動膀胱-自律膀胱となる。尿路結石、尿路感染症となりやすい。
※排尿後の残尿量は50ml以下が望ましい。
褥瘡
予防手段として体位変換が重要 ※可能であれば2時間ごとに行う。
痙性
治療として、筋弛緩剤の投与などがある。
関節拘縮
痛み
心理面も関与している。
排便障害
排便感覚は毎日出なくても、1~2日おきでもよい。
自律神経機能障害
<起立性低血圧>
T5以上の脊髄損傷では、交感神経も麻痺して血管収縮が傷害。
<自律神経過反射>
高位損傷者(T5以上)に見られる急激な高血圧きたす反射現象。
※脳から抑制が無くなる為、麻痺域からの刺激によって交感神経が異常興奮して起こる。
※血圧は200mmHg以上にもなり、徐脈・頭痛・悪感・非麻痺域の発汗が起こる。
<うつ熱>
上位胸髄損傷・頚髄損傷では麻痺域の発汗が無い為、体温調節ができない。
※夏季にうつ熱になりやすい。
異所性骨化
股関節・膝関節を中心として発症しやすい。
失行と失認は高次脳機能障害と言われ、脳に障害がおきたときに見られます。注意しましょう。
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問題15
解答 1

脊髄損傷の合併症の中に排尿障害があります。そのため、残尿後の残尿量に基準が設けられています。
くわしくは以下参考及び覚えましょう。

脊髄損傷の合併症

排尿障害
完全尿閉-自動膀胱-自律膀胱となる。尿路結石、尿路感染症となりやすい。
※排尿後の残尿量は50ml以下が望ましい。
褥瘡
予防手段として体位変換が重要。※可能であれば2時間ごとに行う。
痙性
治療として、筋弛緩剤の投与などがある。
※痙性の問題点

・拘縮の原因になりやすい。
・体位変換が困難となり褥瘡をおこしやすい。
・寝具、尿具、食器をはねのけたりしてADLに支障をきたす。

関節拘縮
痛み
心理面も関与している。
排便障害
排便感覚は毎日出なくても、1~2日おきでもよい。
※対策

・十分な水分を摂る。
・線維成分の多い食物を摂る。
・下剤や坐薬、浣腸の使用。
・用手摘便
・肛門部の刺激など、排便反射の誘発。

自律神経機能障害
<起立性低血圧>

T5以上の脊髄損傷では、交感神経も麻痺して血管収縮が傷害。
<自律神経過反射>
高位損傷者(T5以上)に見られる急激な高血圧きたす反射現象。
※脳から抑制が無くなる為、麻痺域からの刺激によって交感神経が異常興奮して起こる。
※血圧は200mmHg以上にもなり、徐脈・頭痛・悪感・非麻痺域の発汗が起こる。
<うつ熱>
上位胸髄損傷・頚髄損傷では麻痺域の発汗が無い為、体温調節ができない。
※夏季にうつ熱になりやすい。
異所性骨化
股関節・膝関節を中心として発症しやすい。
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問題16
解答 1

小児麻痺の分類と特徴を簡単に記して起きます。

痙直型
最も多い。
 原因は未熟児、水頭症など
 大脳皮質運動野(錐体路)の障害。
 ※出産時外傷による場合は片麻痺になりやすい。※はさみ状歩行を呈す。

アテトーゼ型
痙直型に次いで多い。
原因は出産時無酸素脳症、核黄疸など。
大脳基底核、中脳の障害
※顔面、四肢の不随意運動を生じる。
※四肢麻痺を呈する事が多い。
※知能低下はなし。      

失調型
原因は水頭症など。小脳の障害。

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問題17
解答 2
ウィリアムズ体操は腰痛体操です。
コッドマン体操は五十肩の体操です。
フレンケル体操→問題3の解説参照のこと。
ベーラー体操は腰椎椎体圧迫骨折(脊椎伸展運動による腰仙筋強化)の体操です。
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●プロフィール

西村 雅道

医学博士 柔道整復師 鍼灸師
一社)国際整体協会 和整體学院 インストラクター
和整體学院臨床センター センター長

 
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