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第6回柔道整復学豊郷台シンポジウムが開催される

2013/09/01

続けてシンポジウムでは(公社)栃木県柔道整復師会会員による講演3題、帝京大学大学院・柔道整復学専攻の学生達による6つの研究発表が行なわれた。学生達による研究発表後、専攻主任を務めた塩川主任教授からは〝今回、大学院生が6題を発表したが、私の評価ではまだどれひとつとして柔道整復学と言えるものはない。しかし既存のアプローチを駆使し、その方法論を体感し覚えていくことにより、柔道整復術と学問の基本形がいつかは融合する。そのために今、若い力が頑張っている。柔道整復師の皆さんからは期待も寄せていただき、温かく背中を押していただきたい〟と柔道整復学構築のための協力を要請し、このセクションを締めた。

研究発表後には(公社)栃木県柔道整復師会・宇井肇前会長、(公社)日本柔道整復師会・萩原正前会長が続けて挨拶。宇井氏は〝帝京大学が出来て良かったとつくづく思う。当時、私は栃木県柔道整復師会の会長として、我々がどのようにすれば国民に信頼を得られるだろうということをいつも考えていた。塩川先生と柔道整復について熱く語り、我々がこれから100年、200年生き延びていくには勉強以外にないと強く確信した。学生の皆さんにはこれからも一生懸命勉学に励んでいただき、柔道整復術の確立と共に、日本伝統の柔道整復師が100年も200年も続けていけるよう頑張っていただきたい〟と、学生へメッセージを贈ると、萩原氏からは、〝基調講演で帝京平成大学の樽本教授からも、やはり柔道整復学の構築が必要だという話をいただいた。私達業界、大学の先生方、学生達がしっかりした学を構築するため、きちんと研究をしなければならないということを今日のシンポジウムで痛感した。これからも、私達も学生と共に一生懸命勉強していきたい〟と柔道整復学構築のために一体となって努力していく決意を述べた。

シンポジウムはその後、今年の「帝京大学柔道整復学キャンペーングループ」事務局長である帝京大学医療技術学部柔道整復学科講師・田口大輔氏の閉会宣言により、盛会の内に閉幕した。

 

柔道整復には『術』はあるが『学』はないと言われ続けてきたが、今回のシンポジウムを取材し、柔道整復学の構築に向け着実に前進していると感じられた。特に学生達のいきいきとした発表は、柔道整復の明るい未来を予感させるものであった。今後も関係者が一体となり、1日でも早く柔道整復学が構築されることを期待したい。

 

 

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