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柔整師養成校訪問レポート
【第3回 : 中央医療学園専門学校 柔道整復学科】
教職員の声
―最近の学生の傾向として、特徴的と感じていらっしゃることはありますか?
山口:
サッカーをやった子はサッカーのトレーナーになりたい、野球なら野球、ゴルフならゴルフというように、自分の経験してきたスポーツを土台として、柔道整復術を活かしていこうという生徒が増えています。卒業生の中には、女子プロゴルファーの帯同トレーナーとして契約した生徒や、ボクシングの元世界チャンピオンのトレーナーをしている生徒もおります。
それから、ご主人が接骨院をやっており、自分も柔整師資格を取って、介護の分野でご主人をサポートしてあげたいというような高齢化社会への対応ということで希望を持っている方も増えてきていますので、介護福祉のカリキュラムも立ち上げて、対応できる生徒を養成するという考えを持っています。柔道整復の本山であります(社)日本柔道整復師会でも、機能訓練指導員をはじめとして高齢化社会に対し真剣に取り組んでいますので、その意向も汲んで生徒を指導していかなければと思っております。そのため、先生方も機能訓練指導員の講習を受けるなど、努力をして下さっています。
また、昔は柔整か鍼灸を単独で目指す生徒が多かったのですが、今は、両方の資格を取りたいという生徒の比重が随分高くなってきています。ですから、当校の教育システムあるいは学費等についても、両方学びやすい環境・費用を提供するということに主眼を置いております。当校では、入学金をとっていません。大抵の学校は入学金を取っていると思いますが、志の高いものに対して、経済的な部分での壁を取り除いてあげて、やる気のある人をどんどん入れていきたい。そういった思いで下した決断です。
―就職支援や卒後のサポートについて教えてください!
大野:
キャリアアップサポートと言われる就職支援があります。アルバイトサポートであったり卒後の就職サポートを行なっています。その他にも、定期的に業界に精通している方々をお呼びして話を聞くことが出来る機会も設けています。
山口:
また、手技を基本にした柔整師を育てなければということで、手技療法研究会というものを立ち上げました。それから、附属治療院では、月に一度、卒後の症例研究・検討会があり、全国各地の接骨院など医療機関に勤務している人たちが一か月の成績を持ち寄って勉強しています。
大野:
当校の附属治療院は、最新設備を備えスペースもかなり大きくとっています。ここで在学生以外にも、卒後の研修も行なわれていて、卒業してからのサポートも行なっています。当校の講師・サポートスタッフ数名で指導にあたっています。
―在学中も卒業後も、サポート体制が充実していますね。就職状況はいかがですか?
大野:
以前からの流れとして、学生時代にアルバイトをしていた接骨院にそのまま就職する学生が大半となっています。入学時には、資格を取ったらすぐに独立開業を考えている学生もおりますが、校長先生や私たちの指導のもと、3年間の修学の中で、すぐに開業できるほど簡単ではないと感じるようになるようです。基礎が重要ですから、最低でも数年間は研鑽してからという形になっています。
山口:
接骨院はもちろん、整形外科などからも多くの求人があります。しかし、それらすべてにお応えできないことが心苦しいところです。