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第2回勉強会「柔道整復師の保険治療とは何か」が開催!

2012/05/01

相原:
交通事故に関してはやはり被害者意識が働く方は多いですね。その辺は保険会社さんと信頼関係をつくって情報をやり取りするようにしています。ただ、これで治療法まで反映させるということはなかなか難しいところがあります。

 

本多:
交通事故は自分の責任ではなくて他人の加害行為によって受けていますから、どうしても完全回復ということを強調するんですね。ちょっとの痛みでも被害者意識が強くなって治療を要求してくる。治療家として先生方が詐病というものを見極めていく努力が必要だと思うんです。お医者さんのカルテを見ると、この人は被害妄想的なところがあるとか痛みに非常に敏感だとか書いてあります。治療家としても来院して訴えられれば何でも治療するんだという姿勢から脱却して、詐病や疑わしいものに対してどう対応していくか、治療はもう出来ないと拒否するとか、それ位の見識を持った方が宜しいかと思います。

 


最後に司会の本多氏は、全く効果がない治療を繰り返すのではなく、効果を測定しながら治療をする必要があるとして、〝意識的に効果を狙った治療をどのように展開していって、それが患者さんにどのように反映されているか、これが受領委任契約の要素となるという感じがしております。そういった面での改善も今後の柔整師には要求されるのではないかという気がしています。今回は頚部・肩部の治療方法についても、やっていることは同じだけど中身が違うんだというところも強調していかなければいけないことであろうと思います〟と述べ、終了した。

 

今回の勉強会では、柔整師間でも急性・亜急性の概念や外傷・非外傷の捉え方には個人差が見受けられ、よって統一したガイドラインを早急につくり上げることは必須であり、それが出来て初めて保険者及び行政、国民の理解を得られるのではないだろうか。

 

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