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「患者と柔整師の会」代表・今城氏にインタビュー
―今城氏ご自身はどのような疾患で接骨院にかかっていたのでしょうか?接骨院で治療を受けるにあたって、何か不都合を感じることがあったのでしょうか?
3年ほど前にスキーで肩を負傷して、整形外科で40回ほど治療してよくならず、その後外科(スポーツドクター)で50回ほど治療をしました。その時にCT検査も受けましたが、注射や湿布、赤外線等のリハビリ治療だけでした。結局、治らず、長い間、痛みに苦しみ、十字式気功等にも通いました。町会の仲間からJB接骨院を紹介され、治療を受けたところ、丁寧な診療により痛みが無くなりました。接骨院で結果的に治ったものですから、こういう医療制度は絶対残しておくべきだなと思いました。治療内容によってはダメなものもあるのかもしれませんが、接骨院の治療というのは必要であると感じました。受療委任払い制度がなくなってしまって、保険も適用されなくなるのでは困るなと思いました。もう1つは、健保組合から毎月〝怪我以外はかかっちゃいけませんよ〟という手紙が送られて来て、悪い箇所と回数等を回答させられました。怪我以外はかかれないのかなと思いました。私自身、スキーの怪我でかかったことが最初でしたから、良いのかなと思っていましたが、それでも毎月送られてきます。こういうことを健保組合から言ってくるのは本当はおかしいと思っていました。ただし、慰安と思えるような肩こりや単なる腰痛というのは、私自身も止めたほうが良いとは思います。保険診療なんですから、ケジメが必要と思います。
―今後、今城代表が怪我或いは身体に故障があった場合、整形外科に行かれるのでしょうか?それとも接骨院に行かれるのでしょうか。
私が接骨院にかかりましたのは、先ほどお話しましたようにスキーで怪我をして整形外科でもスポーツドクターでも治らなかったために、接骨院にかかって、よくなりました。今後、怪我をしたり身体に不具合があった場合は、私の考えとしては、やはり重症なものは最初に整形外科に行って、その後接骨院に行ったほうが良いと思っています。勿論、治れば整形外科で最後まで治療することも良いとは思います。JB接骨院に行った時にまず整形外科でレントゲンを撮ってきて下さいと紹介されました。紹介状を持って整形外科に行って、レントゲン写真をいただいて、また戻ってきました。近所の整形外科では接骨院にはかからないようにというポスターが貼ってあると聞いています。しかし、整形外科と接骨院は本来協力し合わなければいけないと私は思います。何故ならば、患者・国民のための保険制度だからです。結局、柔整師さんは信用されていないということが背景にあるのではないでしょうか。そういう意味で信頼される接骨院の制度を作らなければいけないということも立ち上げの理由の一つです。
―柔整師さんに何か望むことはありますか?
筋肉や関節の痛みも病気です。特に高齢者になってくると筋肉痛とか、いろいろ体を傷めています。そういう人をやはり救わなければいけないと思います。出来たら接骨院で上手く処置して頂いて治る人も居ると思います。全部を診てくださいとは思いませんが、ケガ以外でも柔道整復診療を受けられる制度に改革して貰いたいですし、私共患者も一緒になって改革していくことができればと願っています。そして私たち患者には、あん摩マッサージとの区別がつきません。看板に表記できるように何か区分が出来ないのかなと思っています。医療費が嵩んでいるのに、やはり慰安だけのマッサージを保険適用してはいけないと思っています。健保組合でも赤字のところが随分多い。従って、何らかの歯止めをしなければなりません。そういう意味でも、やはりみんなで議論をして、信頼される柔整療養費制度を作っていかなければいけないのではと思います。毎年多くの柔整師さんが生まれているので、治療を行う柔整師の方々に研修制度を設け、治療の均一化とレベルアップを図って貰いたいと望んでいます。