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「患者と柔整師の会」代表・今城氏にインタビュー

2011/01/16

毎年5000人以上もの柔整師が輩出される時代に突入した現在、柔整療養費はどうしてもジワジワ増加の一途を辿ることが予想される。しかも近年夥しく弾劾されている不正請求問題。また保険財政の悪化、加速する高齢社会、どの問題も重くのしかかっている。
しかし、柔整師による治療は国民にとって、本当に不要なのであろうか?国民の声、患者の声を広く伝えようと、昨年2月「患者と柔整師の会」が設立された。
その「患者と柔整師の会」今城代表に率直に答えて頂いた。

 

私達の生活に密着した柔道整復診療を守っていくために「患者と柔整師の会」を立ち上げました!

今城代表「患者と柔整師の会」代表   今城 康夫 氏

 

―何故、「患者と柔整師の会」を立ち上げられたのでしょうか?その経緯と目的等について教えてください。

平成20年に住友ビルで行われたパネル・デスカッションに私も家内も参加しました。保険者、医師、学者、有識者が夫々の立場で意見を述べられた訳ですが、患者代表がおらず、患者の立場の意見があまりなかったこと、しかも国民皆保険制度は患者・国民の為にある制度ですから、患者も意見をいうべきだと思いました。国民に密着した、現在の柔道整復診療の療養費受領委任払い制度が不正請求などで廃止されるかもしれないとお聞きして、患者としてどう取り組めば継続できるかと考えるようになりました。現在の柔道整復診療には、様々な問題がありますが、国民・患者にとって欠かすことの出来ない医療制度ですので、柔整師の方々と共に改革していかなければと思いました。又、療養費の審査会等も保険者、施術者、学識経験者の三者で行うとお聞きして、やはりそれにも患者は含まれておりません。もっと患者の意見も聞いて貰いたいということが、この「患者と柔整師の会」を立ち上げる切っ掛けになりました。

 

―「患者と柔整師の会」の中にはどのような声があるのでしょうか?

数ある意見をご紹介しますと〝接骨院では怪我以外で保険治療ができないといわれます。生活習慣による痛みや運動制限に、投薬を用いないで治療を受けたいが、どうしたらよいですか。手技の治療を受けたいのですが〟〝整形外科では、医師以外の方が手技の治療をしているのに、何故接骨院が同じことをすると保険適用にならないのですか〟〝痛みや運動制限を取り除く治療に効果のある接骨院に保険が使えないことになると、自費による治療になりお金のある人だけしか受けられなくなります。誰でも接骨院の治療を受けられるようにしていただきたい〟〝私たちは薬物によらず手技で身体の悪い箇所を回復したい〟〝手技による治療は高齢者に極めて親しむものです〟〝私たち患者が治療者を選ぶのです。保険者ではありません〟等々、意見が寄せられています。

 

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