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痛み感じても受診は1割 少年野球選手を全国調査

2015/10/01

少年野球の選手は、体に痛みを感じても約1割しか整形外科や接骨院にかかっていないことが、全日本野球協会と日本整形外科学会などによる調査で分かった。

調査は2014年から2年間実施され、競技団体を通じ加盟チームに質問用紙を配布し、小学生と中学1年生の計1万228人と指導者527人から回答を得た。集計によると、選手の58%は何らかの体の痛みを経験。肩と肘の痛みに限ると、野手は26%にとどまったが、投手は49%、投手兼捕手では56%が痛みを感じたことがあると回答した。痛みを経験した選手のうち整形外科や接骨院などに行ったのは11%。66%は通院していないと答え、残りは無回答だった。

調査した高岸憲二群馬大教授(整形外科)は「練習前後のウオーミングアップ、クーリングダウンなどは普及していたが、医療的な関与が足りないのは心配だ。最終的な調査結果を基に、適切な練習の量や方法を提言したい」としている。

全日本軟式野球連盟の長久保由治事務局長によると、連盟では既に原則1日7イニングまでにするなどの投球制限を実施。野球界全体でも、正しい指導ができるよう、指導者の資格制度導入を協議している。長久保さんは「子どもたちが、体を壊さずいつまでも野球を楽しめるよう、きちんとした指導法を広めていきたい」と話した。

 

<ニュースソース>
毎日新聞(2015/10/01)

 

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