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第20回医療オリンピックC-1 2023決勝大会開催

2023/02/23

2023年2月12日(日)13時より、品川インターシティホール(東京都港区)にて『第20回医療オリンピックC-1 2023決勝大会』が開催された。

医療オリンピックC-1

医療オリンピックC-1は、「医識王」・「包帯王」・「刺鍼王」・「矯正王」・「診断王」の5つの競技で知識や技術を競い合うことで、医療知識や技術の向上を図ることを目的としている。新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、2020年は開催中止、2021年3月は特別大会のみ開催、前回大会は無観客にて開催されたが、第20回という節目を迎えた今回は数年ぶりの有観客での開催が実現した。

医療オリンピックC-1

大会主催者である整骨院振興協同組合・近藤昌之代表理事は〝我々の「今」は「過去」の積み重ね、「未来」は「今」の積み重ねで出来ている。今が絶好調であれば、未来も絶好調になる。今この一瞬を大切にしながら第20回大会を開催する。この大会が開催できるのは、多くの皆様のご協力の賜物だ。各地区大会、そして決勝大会にご協力いただいている企業や学校の皆様、出場される先生方、運営スタッフの方々によって支えられている〟と謝辞を述べた。また〝我々の業界はぬるま湯に浸かっている状態になっているのではないか。本当にこのままで良いのか。医療オリンピックC-1は、より高い知識・より優れた技術・より魅力的な医療マインドを求め、多くの人と競い合うことで業界の質を高めようという想いで積み重ねてきた。それぞれが全力を尽くして、絶好調な未来を作っていただきたい〟と熱く語り、会場の士気を高めた。

医療オリンピックC-1

続いて、来賓代表として一般社団法人全国柔道整復師連合会・田中威勢夫代表理事が挨拶を行った。田中氏は〝10年ほど前からこの大会に参加させていただいているが、その間に近藤代表理事が掛け橋となり、全国柔道整復師連合会と公益社団法人日本柔道整復師会との討論会が行われた。業界が同じ方向を向いて動き出すきっかけとなる、大変大きな出来事だったと思う。また昨年は、NHKでこの医療オリンピックC-1が取り上げられた。柔道整復師を日本中にアピールしてくれたことに感謝している。C-1の開催によって、出場者一人ひとりの技術が年々向上していると感じている。今後も技術を研鑽し、国民にとってより良い治療が出来るようになることを願う〟と期待を込めた。さらに全国柔道整復師連合会の活動として、〝2020年、日本個人契約柔整師連盟とともに「全国柔道整復師統合協議会」を発足し、所属人数は日本柔道整復師会の会員数を上回っている。接骨院にかかりたいという患者の想いに応えられる制度作りのため今後も邁進していく〟と述べた。

 

競技内容
包帯王
競技内容

包帯巻きの技術について、見栄え・きつさ・実用性の3項目を審査基準とし、総合ポイントで競う。予選と準々決勝は右足関節、準決勝は左足関節、3位決定戦は両足関節と右肩関節の包帯巻きを行う。決勝戦では左足関節、左膝関節、右第2・3指、左手関節の包帯巻きを一度に続けて行う。
決勝大会では、地区大会を突破した出場者と前回大会優勝者の計15名が出場した。

診断王
競技内容

「診断力」を競う競技。患者さんに対する問診から診断までを8分間の制限時間の中で実際に行う。問診・診断の的確さや説明の内容だけでなく、声のトーンや笑顔といった患者さんへの接遇力や「診断中安心感があった」等の患者さんの感覚も評価対象となる。
決勝大会では予選を突破した4名が出場した。

矯正王
競技内容

様々な手技を用いて身体のゆがみを矯正する競技。1分間で評価をし、2分間で施術を行う。決勝大会での審査では姿勢計測システム「Posen(ポーズン)」を用いて、首、肩、腰、膝 の10項目の視点から身体のゆがみをAI分析し、施術前後の数値から審査を行う。さらに、患者評価(施術を受けてみてどうだったか等)、審査員評価(説明と施術の整合性・安全性等)を行い、優勝者を決定する。
地区大会を突破した出場者と前回大会優勝者の計13名が出場した。

刺鍼王
競技内容

刺鍼の技術を競う競技。片手の挿管により、1番1寸3分を1分30秒で鍼台の直径3mmの丸の中に10本打ち込み、その正確さと速さを競う。
地区大会を突破した出場者と前回大会優勝者の計14名が出場した。

医識王
競技内容

医療知識を競うオープン競技。会場全体で予選を行い、成績上位者3名で決勝戦を競う。
予選では選択回答式の問題がスクリーン上に1問ずつ表示され、回答を手元の用紙から選び、グーグルフォームに入力する。
決勝戦は、予選の得点上位者3名により早押し形式で競われ、5問先取で優勝となる。

 

大会結果
包帯王

優勝:高井那央登(船堀中央接骨院)
2位:片桐浩希(かたぎり整骨院)
3位:岸澤裕太(きしざわ接骨院)

C-1決勝大会

 

診断王

優勝:菅野優亮(美南オレンジ整骨院)
2位:土屋利明(げんき堂鍼灸整骨院 高崎小鳥)
3位:近藤拓海(増尾ゆうあい整骨院)

C-1決勝大会

 

矯正王

優勝:常世田啓充(武蔵小金井のはり灸整骨院)
2位:須崎時継(早稲田通りの整骨院)
3位:濵屋武志(HBC整骨院 光の森院)

C-1決勝大会

 

刺鍼王

優勝:末永昂志郎(こころ佐世保鍼灸治療院)
2位:片野真里亜(カラダキュア浜松町大門)
3位:佐復祥太(げんき堂整骨院 ウニクス高崎)

C-1決勝大会

 

医識王

優勝:花田隼人(クレーン整骨院 西野3条店)

C-1決勝大会

 

医療オリンピックC-1

閉会挨拶として、OMG PARTNERS 株式会社GENKIDO代表取締役会長である大平雄伸氏は〝医療オリンピックC-1という素晴らしい大会を20年にわたって運営する整骨院振興協同組合に感謝申し上げる。これだけの規模の大会を開催するのは生半可なことではない。近藤代表理事の柔道整復業界に対する強い想いをひしひしと感じ、これからも応援し続けたい。予選、本選を通して参加された皆様のパフォーマンスには感動した。日々患者様に真剣に向き合うことで得られた実力の賜物だと感じた。接骨院の経営はこれから多種多様に変化・進化していくと思われるが、技術の研鑽の必要性はこれからも変わらない。ぜひ生涯をかけて腕を磨いていただきたい〟と講評し、本大会は盛会の内に幕を閉じた。

 

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