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第19回医療オリンピックC-1決勝大会開催

2022/03/23

2022年3月13日(日)13時より、品川インターシティホール(東京都港区)にて『第19回医療オリンピックC-1決勝大会』が開催された。

C-1決勝大会

医療オリンピックC-1は、「医識王」・「包帯王」・「刺鍼王」・「矯正王」・「診断王」の5つの競技で己の知識や技術を競い合うことで、医療知識や技術の向上を図ることを目的としている。新型コロナウイルス感染拡大のため、2020年は開催が中止されたが、2021年3月には特別大会を開催、さらに8月から地区予選を行ってきた。今回の決勝大会では各地区大会で優秀な成績を収めた出場者が一堂に会し、その腕と知識を競った。なお、今大会は新型コロナウイルス感染症の蔓延状況を鑑み、無観客にて開催された。

無観客試合のため、従来、会場全体で予選を行い、成績上位者で決勝戦を競ってきた「医識王」の開催は今回見送られた。

近藤昌之代表理事大会主催者である整骨院振興協同組合代表理事・近藤昌之氏は〝3年にわたって新型コロナウイルスが蔓延する中、感染予防に留意しながら国民医療のファーストステージとして活躍されている皆様に厚く御礼申し上げる。「患者様を健康にする」という我々の目的を成就するためには、まず患者様の信頼を得る必要がある。そのためにも我々は、深い医療知識・高い技術・信頼を得るに足る温かいマインドを絶えず鍛えなければならない。今日の決勝大会では、北は北海道から南は九州まで9つの地区大会を勝ち上がった出場者に競い合っていただく。日本一を目指して、全力で実力を爆発させてほしい!〟と熱く激励した。

田中威勢夫代表理事続いて、本大会を後援する一般社団法人全国柔道整復師連合会(以下、全整連)・田中威勢夫代表理事は、ビデオメッセージにて〝国民医療の一翼を担うあん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師の皆様が、専門的知識と技術の維持向上を図り、自己研鑽の場となることを目的としたこの大会は、国民、患者様にとって大変意義のあるものと考えている。これからもこのような意義のある大会で研鑽を積まれ、国民の信頼と希望に応える質の高い施術者になっていただくことを切に希望する。本大会に出場される皆様には、日ごろ鍛えた技を遺憾なく発揮し頑張っていただきたい〟とエールを送った。

 

包帯王

包帯王包帯巻きの技術について、「見栄えが良いこと」「適度なきつさであること」「実用性があること」の3項目を審査基準とし、総合ポイントで競う。準決勝までは足関節の包帯巻き、3位決定戦は足関節に加え、肩関節の包帯巻きを、決勝戦は足関節に加え、膝関節、手指、肩関節の包帯巻きを一度に続けて行う。
決勝大会では、地区大会を突破した出場者と前回大会優勝者、特別大会優勝者の計15名が出場した。

 

診断王

診断王「診断力」を競う競技。患者さんに対する問診から診断までを8分間の制限時間の中で実際に行い、診断の的確さや説明の内容、患者さんへの接遇力を競う。「接遇力」「問診」「視診」「触診」「傷病、保険説明」「患者さんの感覚」の6つの項目で審査が行われる。
決勝大会では予選を突破した3名が出場した。

 

矯正王

矯正王身体のゆがみを矯正する競技。1分間で評価をし、2分間で様々な手技を用いて矯正技術を競う。決勝大会での審査では「Posen(ポーズン)」を用いて、首、肩、腰、膝 の10項目の視点から身体のゆがみをAI分析し、施術前後の数値から審査を行う。また、患者評価として、「施術を受けてみてどうだったか」さらに、審査員評価(安全性・患者さんへの配慮・医療家らしさ・アプローチ等)を加え、優勝者を決定する。
地区大会を突破した出場者と前回大会優勝者、特別大会優勝者の計12名が出場した。

 

刺鍼王

刺鍼王刺鍼の技術を競う競技。片手の挿管により、1番1寸3分を1分30秒で鍼台に10本打ち込み、正確さと速さを競う。
地区大会を突破した出場者と前回大会優勝者、特別大会優勝者の計15名が出場した。

 

 

大会結果

包帯王

優勝:岸澤裕太(きしざわ接骨院)
2位:小笠原里佳(日本橋中央整骨院)
3位:半田一真(下総中山整骨院)

C-1決勝大会

 

診断王

優勝:土屋利明 (げんき堂鍼灸整骨院 高崎小鳥)
2位:田代貴大 (日本橋中央整骨院)
3位:菅野優亮 (美南オレンジ整骨院)

C-1決勝大会

 

矯正王

優勝:安達大恭 (ジェッツ西船整骨院)
2位:都筑豊久 (訪問マッサージ久)
3位:石田崇 (亀戸駅前中央接骨院)

C-1決勝大会

 

刺鍼王

優勝:末永昂志郎(訪問鍼灸マッサージすえなが)
2位:片野真里亜(カラダキュア浜松町大門)
3位:田川彩華(笑顔道 小川の整骨院)

C-1決勝大会

 

閉会挨拶として登壇した株式会社OMGホールディングス代表取締役社長・大平雄伸氏は〝19年にわたりこの素晴らしい医療オリンピックC-1を開催し続けている整骨院振興協同組合、近藤代表理事に感謝申し上げたい。業務多忙の中、練習を重ねてエントリーいただいた先生方には健闘を称え、心より拍手を送りたい。これからの時代、整骨院業界・鍼灸業界はますます多種多様な経営スタンスが出てくると思われるが、柔道整復師・鍼灸師として専門的な技術・知識を研鑽し続けるという根幹は変わらない。そういった意味でも、医療オリンピックC-1は価値のある大会であることは間違いないと考えている〟と評し、今大会は盛会裏に終了となった。

 

 
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