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(公社)岐阜県柔道整復師会50周年記念式典並びに祝賀会が開催!

2016/09/16

公益社団法人岐阜県柔道整復師会50周年記念式典並びに祝賀会が、平成28年8月21日(日)午前11時より岐阜グランドホテルにて開催され、全国から多くの著名人が集った。

鹿野道郎氏(公社)岐阜県柔道整復師会会長・鹿野道郎氏は、〝柔道整復術は1300年程の歴史があり、日本古来より伝統医療として今日まで発展して参りました。江戸時代、それまでの伝統的治療術にオランダ医学等を取り入れ柔道整復術としての形をなしてきました。明治に入り医療制度改革が行なわれ存続の危機に見舞われましたが、大正9年に内務省令で柔道整復術として正式に公認され、昭和45年に柔道整復師法が単独法として制定、昭和63年には県知事免許から厚生大臣免許に移管し国家資格となりました。現在では柔道セラピーとしてWHO世界保健機構に紹介され活動の場が国際的に拡がっています。関連団体である日本柔道整復接骨医学会は日本学術会議に登録されています。時代の要請によりスポーツ現場での救護活動や介護保険制度にも積極的に参画しています。岐阜県柔道整復師会の歩みを振り返ると、大正9年の第1回柔道整復術資格試験に合格した数名が翌年4月に任意団体、岐阜県柔道整復師会を設立。昭和41年に社団法人の認可がおり、平成25年4月には公益社団法人岐阜県柔道整復師会として登記が叶い、本日設立50周年を迎えました。公益事業として国体、インター杯等の全国大会や県内の各種スポーツ大会でのボランティア救護活動、青少年の健全育成のために岐阜県少年柔道大会を主催し、岐阜県少年団が平成9年と平成15年の日整全国少年柔道大会で優勝。また、子どもの安全を守る「子ども110番の家」活動も行っています。近年、自然災害が数多く発生しライフラインが停止した時、医療検査機能を持たずに施術できる柔道整復師は能力を十分発揮できます。平成20年に岐阜県と災害支援活動に関する協定を結び、災害時には県の要請により救護活動を行います。平成28年、岐阜県警と高齢者安全対策に関する協定を制定、高齢者が安心して暮らせる町づくりの実現の一助となるように努めています。岐阜県柔道整復師会会員333名は今後も資質の向上に努め、県民の健康を守るという使命を果たしたいと思います。ご来賓各位並びに関係諸団体の皆様には今後ともご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます〟と厳かに式辞を述べた。

 

岐阜県知事来賓祝辞で岐阜県知事・古田肇氏が〝平成18年の8月に40周年の記念式典が開催されお招き頂きました。更にこの50周年にかけて、10年間一貫して救護活動或いは健康増進等で頑張って頂いていることに有難く思う次第です。平成20年に災害支援活動に関する協定を結び、その後に東日本大震災があり、最近では熊本地震があり、柔道整復師の方々が活躍をしていることを承知しています。イザという時に皆様方にお願いしようということでこの協定を大事にしていきたいと思います。今年に入り岐阜県警との間で高齢者の安全対策に関する協定を結んで頂きました。岐阜県も含めて日本全体急速に高齢化が進んでいる中で高齢者の交通事故や行方不明案件等が目だってきており、県警と協定を結んでご支援頂けると有難い。大いに活躍の場を拡げて頂ければと思っております〟等、挨拶。

 

衆議院議員・古屋圭司氏が〝柔道整復師会は本県においても社会においても高く評価され、且つその必要性が十分認識されています。1300年の歴史というのは法隆寺と一緒でビックリしました。年を重ねれば、脱臼したり打撲したり或いは捻挫等は必ずあります。そういった方へのヘルスケアも重要な職責ではないかと期待しています。全国でも極めて模範的な県であり是非皆様方のお力添えを心からお願いします。「一億総活躍社会」が安倍内閣の大きな柱です。皆様の活躍の場が増え、総ての国民が健康に生活できるように連携していければと思っています〟。
衆議院議員・武藤容治氏は〝地域に根ざした形で国民の健康にご尽力を賜り、東京オリンピックに向けて尚一層のご活躍をお願いします。地域包括ケアが大きな課題です。これからも皆様方のご活躍、100周年に向けて大きく羽ばたくように我々も全力を尽くします〟。 参議院議員・渡辺猛之氏は〝人口減少社会を迎えた我が国において、資格を取れば一生安泰という資格は残念ながら今存在していないということをいろんな業界を見ていて思います。一方、今日岐阜県柔道整復師会が50周年を迎えられたことはこの50年間殆どの柔整の先生方が真面目に取り組んで来られてきたからこそと改めて敬意を申し上げたい。どうかこれからも地域住民の皆様方に愛され頼られる柔道整復師会で居てくださいますように、ご発展を心からお祈り申し上げます〟。

 

医師会会長岐阜県医師会会長・小林博氏は〝このように盛大に岐阜県柔道整復師会50周年記念式典が行われることを岐阜県医師会としても心からお慶び申し上げます。私は日本医師会や厚生労働省介護保険室との関係で始まったばかりの介護保険制度に関わっていました。平成14年の10月号から4回にわたって『柔整ぎふ』に投稿させて頂きました。その当時、岐阜県からの要望で『ふるさと福祉村』構想があり、情報提供させて頂きました。実は『ふるさと福祉村』は地域・町が全体として介護・福祉を纏めていこうという地域包括ケア構想の原点になっています。これからも一緒に、より完成度の高い地域の体制を作るためにご支援ご協力を賜りたい〟。

 

工藤鉄男氏(公社)日本柔道整復師会会長・工藤鉄男氏は〝いまご来賓の皆様から柔道整復師会に対する応援の温かい言葉を頂いたことに柔道整復師会を代表して心から感謝申し上げます。50周年を迎えるにあたって岐阜県の歴代の会長さん達が地域に合ったアイデアをもって地域に貢献し、その継続が50年につながったと思います。2020年度の東京オリンピックの時に日本柔道整復師会は設立100年を迎えます。本年は日本医師会が100年で我々よりも3年先に大日本医師会を作られ、3年遅れて我々は医師会と共に歩んできたと言っても過言ではありません。2年後の18年に医療の診療報酬と介護報酬の同時改訂が行われ、この時に国民健康保険が県化される流れになっています。我々の改革に最初に手を上げて賛成してくれているのは日本医師会であり、地区医師会に協力し地域包括ケアの中で柔道整復師の活躍場所を確保する等、そのためには教育改革と制度改革をしっかり行って真面目な人たちが活動することによって地域の住民が安心安全に治療を受けられるためのレールを作っていく。制度改革を目指し紆余曲折しながらも最終的な結果は8月30日、教育改革は9月16日に検討会の場で発表される流れです。先ほど鹿野会長が仰られた通り約1300年の歴史の中で培ってきた技術が世界でまだ医療設備が整っていない国において柔道整復術が非常に有効であるとされており、モンゴル国で新たに柔道整復コースを作ってモンゴルの国民に柔道整復術を提供する運びとなり8月末に私と日整の役員が開校式に出発する予定です。またベトナムでも柔道整復術を是非活用したいということで、ベトナム国とお話をしながらベトナムの医療をサポートして参りたいと思っています。2019年のラグビーワールドカップ、2020年のオリンピックを成功させていくという流れを作って参りたい。岐阜県の会員の皆さん、この50周年を記念に更なる日本柔道整復師会へのご協力と更なる地域に合った事業計画を立てて行動を起こして頂くことをお願いします〟等、力強く述べた。

 

岐阜県知事表彰

表彰式に移り「岐阜県知事表彰」は、杉江拓郎氏・高木憲司氏・大橋好一氏・寺田好郎氏・細野勝己氏・本田和範氏・小林正明氏ら7名が受賞。「全国健康保険協会岐阜支部長表彰」「岐阜県柔道協会会長感謝状」「岐阜県高等学校体育連盟感謝状」は公益社団法人岐阜県柔道整復師会に授与された。「公益社団法人日本柔道整復師会永年会員表彰」は、高塚正敏氏・尾藤英邦氏・森静子氏・小林主明氏ら4名が受賞。「公益社団法人岐阜県柔道整復師会会長表彰」は、西田修氏・八尾泰明氏・日比隼人氏・宮田英生氏・熊崎慎也氏・片田敏司氏・山本進氏・中田峻氏・武田克彦氏・日下部正樹氏・仙洞田律義氏・後藤泰宏氏ら12名が受賞された。受賞者を代表して杉江拓郎氏が〝今日まで28年間、地域医療の末端を微力ながら担当させて頂きました。今日を迎えられましたことは偏に皆様方のお力添えのお蔭と深く感謝しております。これからも柔道整復師の倫理を守り精進する所存ですので今後とも尚一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます〟等、謝辞を述べた。

 

祝賀会

○会場を移して祝賀会が開かれ、大垣音楽人クラブの方達によるクラシック演奏が格調高く軽やかに奏でられ、鹿野会長から〝今日はご参集頂きまして厚く御礼申し上げます。先ほど式典で申し上げました様に社団法人は昭和41年の設立です。その頃私は、高校2年生で、私の父である鹿野正夫が会長をしておりました。私の家にその当時の多くの役員の先生が来られ、多くの方が一所懸命頑張って社団法人を設立されたことが思い出されます。因みに記念誌に掲載されている初期の事務局は私の勉強部屋でございます。どうかゆっくり楽しんで50周年を皆様と一緒に祝いたいと思います〟等挨拶。

衆議院議員・棚橋泰文氏代理藤田秘書、岐阜県議会議員・村下貴夫氏、同・平岩正光氏の来賓祝辞があり、

工藤鉄男氏中部接骨学会会長・米田實氏は〝地域の縁というものを大事にしている先生方とずっと一緒にいられたことを感謝しております。先ほど工藤会長のお話がございましたが大変厳しい中で、会の役割は非常に大きいと思います。地域の縁を大事に社会と患者さんに支えられる医療を行っていくことが出来ている、これが柔道整復師だと思います。「疾風に勁草を知る」という言葉があります。強い風が吹いた時に残る草ほど本物であり、大きな木が必ずしも残る訳ではありません。地域にしっかりと根を生やし、そして風に耐える。それが本当の心の生活で、心というものが理解される。今日の50周年というのは特別な意味があると思っています。柔道整復師の道をこれから100年先まで続けて頂くように祈念します〟等厳粛に話した。

 

乾杯の発声は、岐阜県中小企業団体中央会会長・辻正氏が〝先程の工藤会長のご挨拶に感銘を受けました。岐阜県は99.9%が中小企業で約4万社あります。本当に勉強になり帰って役員会に今日の報告をします。会長さんの立派なお話を忘れる訳には参りません。50周年を心からお祝いいたします。乾杯!〟と高らかに発声し、賑やかな祝宴が開始された。

 

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