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第11回医療オリンピックC-1決勝大会開催

2013/12/01

◇厳粛な空気につつまれる中、引き続き記念式典が開かれた。前顧問・茂住延壮氏による開式の辞が行われ、福島代表理事が〝昭和63年5月、柔道整復師の資質向上を目的として柔道整復師法が改正され、これを受けて(社)日本柔道整復師会と全国柔整学校協会の協力により財団設立準備会が発足し、平成元年11月28日設立許可を戴き、ここに25周年を迎えることとなりました。評議員の皆様の叡智と(公社)日本柔道整復師会、(公社)全国柔道整復学校協会、日本柔道整復接骨医学会をはじめ厚生労働省、日本医師会等各界のご支援により設立目的に添い公益法人としての各種事業を実施して参ることが出来ました。公益財団法人となった今、その公益性を維持発展させる取り組みを一層強めたい〟等、凛と挨拶。

続いて業務執行理事・萩原正和氏が実施状況経過について要点を絞って報告した。(沿革参照)その後、個人では認定実技審査委員会委員長・順天堂大学名誉教授・青木虎吉氏、柔道整復師試験委員会委員長・前国際医療福祉大学保健学部教授・元慶應義塾大学医学部教授・内西兼一郎氏、卒後臨床研修委員会委員長・(公社)日本柔道整復師会相談役・山口綱孝氏の3名、団体として(公社)日本柔道整復師会、(公社)全国柔道整復学校協会、日本柔道整復接骨医学会の3団体に感謝状が贈呈された。

 

来賓祝辞は厚生労働大臣田村憲久氏代理厚生労働省医政局医事課長・北澤潤氏が〝25年の長きに亘り柔道整復師の試験・研修を通じて国民の健康の維持向上に大きく貢献して来られ、そのご尽力に対して心から敬意を表します。柔道整復師は伝統的な医療として長く国民の間に受け入れられ国民の健康の保持に大きく寄与してきました。今後は医療を取り巻く環境の変化に的確に対応していくことが重要であり、中でも国民の期待に応える人材を世の中に送り出すため、柔道整復師の試験・研修を行う貴財団に大きな役割を果たして頂くことが必要です〟等、代読。

 

(公社)日本医師会会長・横倉義武氏代理で副会長・中川俊男氏が〝我が国は西洋医学が主流ではありますが、同時に柔道整復は国民からの支持を得られているものと認識しており、今後は更なるエビデンスが求められます。一方、今年の夏、社会保障制度改革国民会議の報告を受け、先般持続可能な社会保障制度の充実をはかるための改革の推進に関する法律、所謂プログラム法案が国会に提出され、同時併行して関係審議会等で医療提供体制をはじめとする制度改革へ向けた検討が行われています。日本医師会ではこのような国の政策に対し、医療を担う立場から国民の安全な医療に資する政策化、また公的医療保険による国民皆保険を堅持出来る政策化という判断基準を持って議論に臨んでおります。本会の方針にご理解とご協力を賜りたくこの場をお借りしてお願いします〟等、祝辞を述べた。

 

(公社)日本柔道整復師会会長・工藤鉄男氏は〝この6月から新しく19名の理事と一緒に日本柔道整復師会を預かることになりました。いま我々の業界はご承知の通り、いろんなところから信頼を失っているような気がしてなりません。今この財団がなければ果たして皆さんの生活があるだろうかということを日本柔道整復師会の関係者の方達はよく覚えてもらいたいと思っております。2020年オリンピックが来ます。アスリートの人たちに医師会と我々柔道整復師が如何にしてコラボをとって、医療技術を提供していくかにかかっているのではないかという思いです。もっともっと日本柔道整復師会の会員は災害・救護、スポーツ分野において地区医師会と協力しながらやっていかなければなりません。自民党が掲げている卒後研修について距離をつめたお話をさせて頂いています。25周年を契機に試験財団がますます発展すると同時に我々も卒後研修に向かって医師会の先生たちと協力しながら立派な柔道整復師を作っていく〟等、パワー溢れる挨拶を行った。

 

(公社)全国柔道整復学校協会会長・坂本歩氏は今日お集まりの皆様と財団の仕事を通じてお会いして非常に親しくお付き合いを頂いている関係でホームグラウンドに帰ってきたような思いと伝え〝柔整の教育も大きく変貌を遂げて参りました。これから益々質の高い柔道整復師の排出という観点において、学校協会における卒前教育、財団に推進頂いている審査制度・国家試験・卒後臨床研修等が連綿と続き、有機的な連携をはかりながら一つの形を作りあげていかなければならない。財団が更に大きく発展され、これまで培ってきた事業のノウハウを更に大きく伸ばして頂きたいと期待しています〟等、話した。

 

日本柔道整復接骨医学会会長・櫻井康司氏が〝昨日、ミクロネシアと日本の国交樹立25周年がこのホテルでありました。このホテルも25周年ということで、私にとって25周年は3つ重なりました。今月23・24日、第22回接骨医学会が開催されます。入ってらっしゃらない方がいらっしゃいましたらご案内を早速さしあげますので前向きにお考え頂けたらと思います。これが明日への大きな夢です。激動期の中で財団のお手伝いをさせて頂き如何あるべきかを真剣に悩んだ当時の思いが去来しております。財団が国家試験を問題なく進めて来られたこと、皆さんの叡智と努力に心から感謝します。これからまた夫々大きな力を結集して柔道整復師の中立的な立場としての財団を皆さんで更に盛り上げることを私も念願致します〟等、述べた。閉式の辞は前顧問・反町健二郎氏が行い恙なく終了した。

 

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