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2013年度 日本伝統治療(柔道整復術)指導者育成・普及プロジェクト 日本研修閉講式

2013/08/16
研修生活動報告

准医師   オユンバートル・ダリルチュルン
研修先:市川整骨院(茨城)、東京医科大学茨城医療センター(茨城)

今回、私の研修の目的は足の損傷について理解を深めることだった。足関節捻挫はモンゴルでもとても多く、毎日の治療の中で症状の変化をみることが出来た。特に印象に残ったのは、エコーで靭帯の様子を観察できたこと。エコーはモンゴルの医療にとても必要なものだと感じた。エコーはレントゲンと違い、筋肉や靭帯を動かしながら観察できるところが良く、持ち運びができるエコーには驚いた。今回の研修では往診にも行ったが、モンゴルでは村の医者は往診をするのでとても勉強になった。先程のポータブルエコーを持って治療を行なう事が出来れば適切な治療ができると思う。東京医科大学茨城医療センターでは、接骨院ではあまりみられない重症患者が沢山来院し、多くの治療を観察することが出来た。

 

准医師   ダシュラウダン・ボロルトゥーヤ
研修先:美浦整骨院(茨城)、東京医科大学茨城医療センター(茨城)

2ヶ月の研修期間で様々な怪我を見学した。中でも上腕骨外科頸骨折の症例が印象的で、治療により症状が変化していくところを見学することができ、とても勉強になった。リハビリで大切なのは、骨折したところだけでなく他の関節の動きを良くすることだと分かった。東京医科大学茨城医療センターでは毎日色々な整形外科の手術を見学し、入院時の診察から退院するまでを見ることができた。手術前の患者さんの診察やレントゲンを観て、手術中に実際の状態を確認し、手術後のリハビリ治療の結果まで見学できたことがとても勉強になった。

 

准医師 エンフタイワン・トゥブシンバヤル
研修先:なおみせっこついん(香川)、栗原整形外科(埼玉)

今回は4回目の日本研修。今まで習っていない股関節脱臼の整復法を教えていただいた。またベネット骨折や色々な骨折の整復・固定法について学び、その他にも後療法の中で用いられる全身のテーピングの仕方を教えてもらった。また香川県接骨師会の先生方に勉強会を開催していただき、様々な症例を用いて指導していただいた。栗原整形外科では、今回の日本に来る目的のひとつであった膝の前十字靭帯の損傷について細かく教えていただき、その他にも骨折整復、整復の助手、固定・ギプス等をさせていただいた。接骨院や整形外科以外にも、様々な人が開催している講習会に参加させていただいた。今回、骨折整復の固定もそうだが、後療法について多く学ぶ事ができた。これからモンゴルでもリハビリテーションに係るような知識をさらに深めたいと思う。

 

研修員活動報告後にはJICA、並びに(公社)日本柔道整復師会より研修生へ受講証明書の授与が行なわれ、その後(公社)日本柔道整復師会・萩原正和副会長の閉会の辞で閉講式が幕を閉じた。

 

今回の活動報告を受け、研修員からは自国の医療発展のために必死で柔道整復術を吸収しようという想いが伝わってきた。このような活動を行なっている(公社)日本柔道整復師会に敬意を表すると共に、日本から生まれた柔道整復という技術が世界中に広がり、1人でも多くの人を救うことが出来るようになることを期待したい。

 

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