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(社)兵庫県柔道整復師会 創立90周年記念式典

2013/03/01

建国の記念日である平成25年2月11日(月・祝)、(社)兵庫県柔道整復師会創立90周年・法人設立50周年・協同組合設立20周年 記念式典がシーサイドホテル舞子ビラ神戸にて開催された。

 

はじめに東久仁夫副会長より開式の辞があり、続いて(社)兵庫県柔道整復師会会長・萩原隆氏が〝本日この記念すべき日に各界のご来賓の皆様にご臨席を賜り、かくも盛大な記念式典を挙行できますことに会員を代表してお礼申し上げます。1000余年の歴史をもち、民族医学として発展してきましたが明治時代に入り消滅の危機が訪れました。それでも接骨の灯が消えなかったのは、秘伝の技術継承と治療実績に基づく一般大衆による接骨術に対する強い信頼によるものでした。危機感を持った全国の先輩諸兄が大同団結し大正9年、内務省令により柔道整復という名称が公認され、本県も大正11年3月、正式に認可。昭和37年には社団法人として認可され、半世紀を経て現在に至っております。早いもので平成14年5月、柔道整復術がWHO世界保健機構に柔道セラピーとして認知され、10年が経過しました。現在アメリカ・ヨーロッパをはじめ先進諸国でも代替医療の有効性が見直されています。このような中、上部団体公益社団法人日本柔道整復師会では平成20年4月に国際部が新設され国際交流を積極的に推進し、目下JICAの委託を受けモンゴル国において日本伝統治療柔道整復術普及プロジェクトを行っており、本県では会員派遣の協力を国際社会における柔道整復普及活動に貢献すると共に国際性豊かな人材育成を目標としております。本会では4月1日に公益社団法人設立を目指し準備を進めており、認定も間近となって参りました。今まで以上に県民に愛され信頼される柔道整復師を目指し600余名会員一同高い結束力と強い行動力を持ち更に努力を重ねて参りたい。この大きな節目を機に社団の歴史を感じ、歴史に感謝し、また歴史ある会と医療人としての誇りを持ち、気持ちも新たに苦難を恐れず歩むべき方向を見せ業界の伝統継承と発展のために更なる努力を続けて参ります〟等、式辞を述べた。

 

表彰式に移り、10年以上公益法人役員としての功績により表彰される兵庫県知事表彰には大矢八平氏が輝いた。また組織の強化と県民の健康増進に貢献したとして兵庫県柔道整復師会が団体表彰をされ、代表して萩原隆会長が井戸敏三兵庫県知事より賞状を授与。その他にも大勢の会員や多数の事業者等が表彰され日頃の功績を讃えられた。

 

来賓を代表して兵庫県知事・井戸敏三氏は〝トリプルの節目を迎えられ心からお祝いを申し上げたい。18年前の阪神淡路大震災の際に整復師会の皆様が自らも被災されながら周りの被災者に尽力をして頂き、被災者救済に駆け回って頂いた。今回の東日本大震災にも早々に被災地で施術だけではなく被災者の生活再建にご尽力頂いた。モンゴルで活躍されている話など設備がない所で技術を駆使して回復をはかるというのは災害医療にとっては大変重要な問題で、災害医療における柔道整復師の皆様の活躍が評価された一つの現われではないかと思います。この4月には公益社団法人としてまた発足されることを間近にされているのも、むべなるかなと思います。いま日本柔道連盟が揺れていますが、もう一度原点に立って柔道の伝統と輝きを取り戻してほしい。そういう中だからこそ整復師会の皆様が柔道に対する信頼を勝ち取っていく一つの道ではないか、ご期待を申し上げたい〟等、胸の思いを熱く込め挨拶した。

 

続いて保健所長・伊地智昭浩氏は〝神戸市では今年保健医療計画と健康づくり計画を関係者の皆様方と一緒になって作って頂いた。その中で感じたことは、計画は皆様方で作って頂いたが、それを行政がどうのこうのやって下さいというようなことでは決して良い町が出来ないと思いました。市民の方々一人ひとり、また団体・組織が夫々の役割をやって頂いて、夫々の場合に必要なことをやって頂く、そうすることで色々な意味で良い町が出来てくると思っております〟と述べ、矢田立郎市長からの祝辞〝昨年は、新しい時代が神戸から始まる、そんな気持ちにさせてくれる数々の出来事が起こった一年でした。神戸に縁のある山中伸弥教授のノーベル賞受賞や市内ではIPS細胞を使用した治験の開始、スパーコンピュータ京の本格稼働、神戸出身の様々な種目のスポーツ選手の国際舞台での大活躍なども記憶に新しいところです。今年もこれらの取組みが更に確かなものとなるよう次世代を担う人材育成、また海・山、町のロケーションを生かした神戸マラソンや神戸芸術祭を開催いたします。将来の町の活動アップに繋がるようウオーターフロントを再生する検討を行い公共施設を計画的にリニューアルし、更に教育環境の再生にも着手したい。厳しい社会情勢ですが、力を合わせて難局を乗り切り着実に前進していくことが大切です。神戸の未来に向かって共に上昇できるようチャレンジして参りましょう〟と代読。

 

この後、兵庫労働局長・前田芳延氏衆議院議員・盛山正仁氏兵庫県議会副議長・野間洋志氏らの挨拶が行われ、中でも衆議院議員・関芳弘氏は〝私はモンゴルが好きでモンゴルを応援する活動を行っており、それを高く評価して頂き、ウランバートルに行って大統領から勲章を頂いた時に皆様方柔道整復師のモンゴルにおける支援活動を高く評価されよろしく仰ってくださいと。この日本の伝統治療である柔道整復術は長い間、根付いた治療法として我々も宝物と思って大事にしていくことが大切だと思います〟と挨拶。

 

(公社)日本柔道整復師会会長・萩原正氏は〝長い歴史を振り返ると未曾有の被害をもたらした阪神淡路大震災など多難極まりない問題に直面され激動の90年だったと思われますが、歴代会長の下、全会員が一致団結され、ひたむきに精進を重ねられた結果、この慶びの節目を迎えられましたことに深く敬意を表する次第です。長い月日で培われた伝統がある一方で、法整備をはじめとする構造的問題を抱えているのは事実です。昨年12月に行われた衆議院総選挙の結果、自由民主党を中心とする政権交代がなされ、政権公約とも言うべき総合政策集では柔道整復師の活動の支援が明確に明記されました。今こそ厚生労働省をはじめとする関係官庁や関係機関と強固な連携を再構築し柔道整復師を必要とする国民の負託に応えるべく日整の総力を結集し団結に向け舵を切る、様々な策を強力に進めていく次第〟と力強く話した。

次に、この日を記念して記念事業寄付金目録を井戸敏三兵庫県知事に贈呈。井戸知事から感謝の言葉があり、続いて受賞者を代表して大矢氏が謝辞を述べた。 最後に塚本倉一郎副会長が〝日常生活が困難な国民の苦痛を和らげる施療として国民の皆様から信頼と支持を受け、共に歩んで参りました。最近では、この日常生活における苦痛がストレスとなり内臓疾患にも及ぶと言われており、我々の業務が内臓疾患の予防にも繋がり、しいては医療費抑制のお手伝いをしているという素晴らしい業務であることに大きな誇りを持って頂きたい。本日は有難うございました〟と閉式の辞を述べ恙なく終了した。

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