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これだけは知っておいて
【第54回:嬉しいメール】

2019/07/01

明治国際医療大学 教授 長尾 淳彦

今年度、本学保健医療学部柔道整復学科に入学された学生のお父様から下記のようなメールをいただいた。

明治国際医療大学保健医療学部柔道整復学科
長尾 淳彦 先生殿

前文中略

長尾先生、突然のメール失礼いたします。わたくしは、本年度、明治国際医療大学保健医療学部柔道整復学科に入学した〇〇〇〇の保護者(父親)です。

4月貴大学に入学してから様々な授業で担当の先生に「本学を目指した理由」「本学を選んだ理由」を尋ねられると〇〇が帰宅して話します。本人は中学・高校時代バスケットボールをしていてケガでお世話になった地元接骨院の先生に憧れての選択でした。柔道整復師と鍼灸師のどちらかの資格を取得したいと本人も私たち親も考えておりました。

資格を取得出来る専門学校3校、大学2校のオープンスクール、オープンキャンパスに参加しました。〇〇は最初から貴大学と決めていたようですが親としては取得する資格の内容や業界の将来的な展望を知りたくて参加いたしました。

貴大学のオープンキャンパスに参加し長尾先生の柔道整復師業界説明で業界自らが教育の改革、制度の改革を行ったということをお聞きし親として感銘を受けました。

私見ですが私は金融機関に勤めていますので「法令順守」「守秘義務厳守」「個人情報保護」などを常に頭に入れ、金融庁を筆頭にお上からの通達に沿った事業運営の中で仕事をしております。金融機関で不祥事が起こった時、業界再編時はいつもお上主導の改革のような気がします。柔道整復師業界は他の医療職種に先駆けて不正請求などが起こる原因と対策を考慮し柔道整復師の今後の社会的ニーズなどを捉え、教育カリキュラムでは新教科に加え現場の臨床実習の時間数も増やしたとのこと。制度改革ではきちんとした倫理的な考えと柔道整復師の技術を修得してから保険の取り扱いを行えることとなる。教育では大幅な時間数と単位数の引上げを行い卒業後にも実務経験を保険取扱いの要件としたとお聞きし安心しました。(先生のオープンキャンパスでのお話のメモ今でも大事に持っています)

失礼ながら正直、就学時間も短く内容も薄く開業する条件も低い業界では先行き暗いなと思いました。

業界自らが英断され実行されている業界は将来的に明るいと親として〇〇に伝えました。

長々と思いをつづりましたことお許しください。どうしても親として柔道整復師を目指す息子に話したことをお伝えしたくてメールいたしました。

令和元年6月吉日
〇〇〇〇

 

柔道整復師を目指す理由にこのような事例がどんどん増えていけば業界は良き方向に向かうと思います。厚生労働省にカリキュラム等改善検討会が出来たのは週月水金の3日間通学、3年間85単位1530時間の履修時間で柔道整復師の資格が取れますよという養成施設が出現したのが発端です。現在は3年間99単位、履修時間2750時間以上、臨床実習4単位以上となっております。

嬉しいメールです。
ありがとうございました。

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