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第4回柔道整復師学校養成施設カリキュラム検討会 開催!

2016/07/14
「通信教育(放送大学等)を活用できるよう指導ガイドラインを見直してはどうか」について

教員に関して7単位以内に限り、職業教育上施設長が必要と認める者と考えている。認める際には、本人からの申請に基づき個々の既修の学習内容を評価し、養成所における教育内容に相当するものと認められる場合には、7単位数を超えない範囲で当該養成所における履修に替えることができるといった規定を追加しては如何か。

7単位、放送大学で認めるという方向で合意。

 

「臨床実習指導者講習会の在り方」について

座長から〝ポイントは16時間であること。ワークショップであれば50名以内になる。教える側は、臨床実習制度の理念と概要、到達目標と修了基準、プログラムの立案、指導者の在り方、臨床実習指導者およびプログラムの評価、プログラムは教育の方法だけではなく評価等を含めたプログラムであること。厚生労働省による修了証書を交付しようとする主催者は、事前に講習会の内容等を厚生労働省に提出し、厚生労働省による修了証書を交付する。是非厚生労働省による修了証書を受け取って頂いて、個人の資格として指導者として活躍願うということで良いのではないか。特に異論がなければこれでいきたいと思います〟とした。 また、指導者講習会を始める時期は、29年の4月からは無理であっても、7月頃からであれば間に合うと思われるが、つめる必要があると伝えた。

 

「専任教員の見直しについて」

今回新たに追加する社会保障制度、人体の構造と機能(解剖学)のうち、運動器系の構造に関する事項、人体の構造と機能(運動学)のうち、運動器系の機能に関する事項、疾病と傷害(リハビリテーション医学)のうち、高齢者運動機能の維持・回復に関する事項、を柔整の専任教員の教授範囲にしてはどうかに関して。

〝現場で働いている先生が一番知っている。疾病と傷害、高齢者運動機能の維持・回復は、今は医師が教えているが、リハビリテーションは医師も少ない。診療科の中でリハビリテーションが一番少ないので、寧ろサポートしてもらうほうが良い〟として4つを新たに専任教員の教授できる範囲として合意。

 

「その他、備品等の見直しについて」

顕微鏡及びシャーカステン、骨折治療台、教育上必要な専門図書、電子書籍を含む、千冊以上、等。中でも、エコーの機械について〝学生の教育に使うということで、鑑別に使う測定器等というようなかたちにすれば〟、〝鑑別をしていく上で必要ならば入れるといい。専門基礎科目用のリハビリテーション医学実習用機器の中に握力計、背筋力計の後あたりに超音波測定器等を含むという記載も考えられる〟、〝超音波をどういう風に柔道整復師が使うかということの合意が未だ十分できていないような気がする。柔道整復師は診断しないという形でやっていて、患者安全のためには必要だという考え方もあるが未だ十分合意しているという風に感じられない。あえて此処に入れるのはちょっと暴言ではないか〟、〝患者安全のために何をするかという議論なので、柔道整復師が超音波を使えるという担保があれば、それをちゃんと患者安全のために使うことが最優先されるべきだと思われる。必要ならちゃんと設備として整えれば良い〟、〝ここに書いたからといって既に出来ている学校がとり潰しになるとは到底思えない。努力目標という形で捉えてほしいということで書き込む手はあると思われる〟、〝医療安全の意味から書き込みたいとは思うが、総合すると未だ時期尚早のように思う〟、〝限りなく近いうちに書き込まれることは間違いないことなので早めに入れていただけたらと思われる〟といった前向きな議論が行われた。

 

「実習の理念について」

他の職種と比べて、臨床実習、柔道整復師としての臨床における実践的能力及び保険の仕組みに関する知識を習得し、患者との適切な対応を学ぶという目的であるが、他の職種、例えば診療放射線技師は〝患者への適切な対応を学ぶ〟の後に〝また、医療チームの一員として責任と自覚を養う〟という言葉が理学療法だけ入っていないが全部の職種に入っている。柔整も〝施術者の一員として責任と自覚を養う〟を追加することで合意。

 

最後に座長から〝次回は事務局との相談で報告書みたいなのが出来ればと思っています〟として終了。よって次の開催期日は未定である。

 

カリキュラム検討会は、碓井貞成氏(公益社団法人全国柔道整復学校協会長)、釜萢敏氏(公益社団法人日本医師会常任理事)、北村聖氏(東京大学大学院医学系研究科附属医学教育国際研究センター教授)、樽本修和氏(帝京平成大学教授・一般社団法人日本柔道整復接骨医学会)、長尾淳彦氏(明治国際医療大学保健医療学部教授・公益社団法人日本柔道整復師会)、成瀬秀夫氏(東京有明医療大学柔道整復学科長)、西山誠氏(国際医療福祉大学教授)、福島統氏(公益財団法人柔道整復研究試験財団代表理事)、細野昇氏(呉竹医療専門学校長)、今回欠席の松下隆氏(一般財団法人脳神経疾患研究所附属総合南東北病院外傷センター長)が構成員となっている。座長は北村氏が務めた。

 

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