柔道整復師国家試験対策【第46回:総合問題演習 その9】
- 問題1
- 解答 3
- シャーピー線維とは骨膜から骨質に進入する結合組織であり、この線維によって骨膜と骨質は丈夫に結合されます
- 骨の長軸(長さ)成長には骨端軟骨が関与し、横径(太さ)の成長には骨膜が関係します
- 骨の発生には結合組織性骨化と軟骨性骨化の2種類があります。
①結合組織性骨化とは骨芽細胞から作られるもので、鎖骨や頭蓋底を除く頭蓋骨などがあります
②軟骨性骨化とは軟骨より作られるもので、頭蓋底の骨、四肢・体幹の大部分の骨がこの様式で作られます
よって胸骨は軟骨性骨化によって発生します - 骨内には血管の通路として骨層板を縦に走行するハバース管と骨層板を横切るフォルクマン管とがあります
- 問題2
- 解答 2
腹大動脈からでる腹腔動脈はさらに総肝動脈、左胃動脈、脾動脈にわかれます。
固有肝動脈は総肝動脈からの枝です。
- 問題3
- 解答 4
神経組織は神経細胞(ニューロン)と髄鞘(軸索を包む鞘)からなる。髄鞘を形成する細胞は中枢神経系と末梢神経系において異なっている。
中枢神経の髄鞘を形成
→ グリア細胞
末梢神経の髄鞘を形成
→ シュワン細胞
- 問題4
- 解答 4
- 問題5
- 解答 3
そのままです。
- 問題6
- 解答 1・2
スクロース(蔗糖)
⇒単糖類グルコースと単糖類フルクトースにより構成
- 問題7
- 解答 4
二点弁別閾・・・指尖・顔面部で最少となります。
- 問題8
- 解答 3
前脛骨筋
→歩行周期全般に活動
遊脚相から立脚相への移行期に強く活動
下腿三頭筋
→立脚相全般に活動し、特に末期に強く活動
股関節内転筋群
→遊脚相の振り出しに際して働く、立脚相から遊脚相への変換期に強く働く
ハムストリングス
→遊脚相から立脚相への移行期に活躍する
- 問題9
- 解答 2
生後に出現して持続する反射
→パラシュート反射、立ち直り反応、平衡反応(バランス反応)、下肢伸展反射
- 問題10
- 解答 3
悪性腫瘍の異型性は強い。
- 問題11
- 解答 2
胎児性癌抗原…肝細胞癌
CA19-9…膵癌・胆管癌・胆嚢癌
HCG…絨毛癌
- 問題12
- 解答 2
- 〇そのまま覚えてください
- ×病院内で密閉した容器で運搬し、焼却・滅菌処理後に一般廃棄物として処理可
- 〇
- 〇
- 問題13
- 解答 1
- 問題14
- 解答 3
重症筋無力症
⇒アセチルコリン受容体に対する抗体により受容体の数が減少し、興奮伝導が阻害され、筋の脱力,易疲労性が生じる自己免疫疾患
3→眼障害(複視,眼瞼下垂)が頻度高い
4→30%の患者に胸腺腫の合併あり
- 問題15
- 解答 1
後天性免疫不全症候群(AIDS)
⇒ HIV(ヒト免疫不全ウィルス)の感染によっておこる。
- AIDSウィルスはリンパ球(特にヘルパーT細胞:CD4)を選択的に障害する
※ヘルパーT細胞はBリンパ球の形質細胞への分化を促進
※ヘルパーT細胞はTリンパ球の細胞障害性T細胞(CD8)への分化を促進 - 感染後はHIV感染者(陽性)となり、免疫不全状態となるまでには数年から10数年かかるため
※ HIV感染者となっても後天性免疫不全症候群(AIDS)を発症しなければエイズとはいえない! - 日和見感染…抗癌剤や免疫抑制剤などの使用により健常者では感染が成立しない。弱毒菌による感染症を起こすことをいう
※日和見感染を起こす病原体
①緑膿菌
②プロテウス菌
③セラチア菌
④カンジタ菌
⑤アスペルギルス菌
⑥サイトメガロウィルス
⑦ヘルペスウィルス - カポジ肉腫,悪性リンパ腫などの悪性腫瘍の発症率が高い
- 問題16
- 解答 2・4
同一個体内での移植、および一卵性双生児間での移植では拒絶反応が起きないため、免疫抑制剤は不要となる。
- 問題17
- 解答 4
タール便は上部消化管由来の下血であるため、1.から3.までの選択肢ではみられない
(酸化する前に肛門から出血してしまうため)
*上部消化管→十二指腸までの消化管である
- 問題18
- 解答 4
モンテギア骨折の際には橈骨神経が損傷される。
- 問題19
- 解答 4
健康保険取扱いは禁忌です!
- 問題20
- 解答 2
失語症を重症度順に並べると、
全失語→ジャーゴン→ウェルニッケ失語→ブローカ失語→健忘失語→伝導失語です。
- 問題21
- 解答 1
衣服(脱)→健側から
衣服(着)→患側から
階段(昇)→健側から
階段(降)→患側から
溝を越える→健側から
敷居をまたぐ→患側から杖と一緒に
自動車に乗る→健側から
●プロフィール
西村 雅道
医学博士 柔道整復師 鍼灸師
一社)国際整体協会 和整體学院 インストラクター
和整體学院臨床センター センター長