柔道整復師国家試験対策【第35回:外科学その1】
- 問題1
- 解答 2
- 問題2
- 解答 1
- 問題3
- 解答 2
- 問題4
- 解答 1
- 問題5
- 解答 3
- 問題6
- 解答 1
- 問題7
- 解答 4
ひょう疽は切開排膿しなければ、指尖に圧迫壊死が起こります。
以下参考です。
- ①
- 丹毒
- ・
- 特徴
皮膚や粘膜の表層の急性漿液性炎症である。 - ・
- 原因菌
溶血性連鎖球菌 - ・
- 好発部位
眼、鼻腔周囲、下腿、外陰部に多い。
- ②
- 毛嚢炎
- ・
- 特徴
毛嚢に限局した急性化膿性炎症である。
※眼瞼にできた場合は麦粒腫といい、いわゆる「ものもらい」となる。 - ・
- 原因菌
ブドウ球菌
- ③
- 面疔
- ・
- 特徴
顔面に発生した癤をいう。※髄膜炎や敗血症を起こしやすい。 - ・
- 原因菌
ブドウ球菌、連鎖球菌(まれ)
- ④
- ひょう疽
- ・
- 特徴
指趾の急性化膿性炎症をいう。 - ・
- 症状
内圧上昇により、神経、血管、骨の破壊を起こすこともある。拍動性の激痛あり。 - ・
- 治療
切開排膿が原則 ※抗菌薬は効きにくい。
- 問題8
- 解答 3
輸液の目的の目的には以下のようなものがあり、補足として※印も覚えましょう。
維持輸液 →水分・電解質を補充
補充輸液 →異常喪失分の補充
栄養輸液 →栄養分の補給
- ※
- 水分・電解質バランスの維持、膠質浸透圧の維持、酸塩基平衡の調整、栄養成分の補給、血液成分の補給、血球成分を補給するのは輸血です。
- 問題9
- 解答 3
少し臓器機能が低下したぐらいでは移植は行われません。
その臓器が機能しなければ生命の危機に立たされない限り、適用にはならないのです。
C型肝炎は適応外です。(その後、肝硬変から肝癌へ移行するのであれば適応になることもあります。)以下も覚えましょう。
各種代表的臓器移植
- 問題10
- 解答 2・4
- 問題11
- 解答 3
局所麻酔の適応についての問題です。覚えましょう。
脊椎麻酔と硬膜外麻酔の大きな違いは、硬膜外麻酔は硬膜外腔に麻酔剤を注入するために脳幹麻痺が生じないことです。(くも膜下腔に注入する脊椎麻酔は生じてしまいます。)
そのため上部脊髄の手術をする際は硬膜外麻酔を行います。
- 問題12
- 解答 1・3
- 問題13
- 解答 3
- 問題14
- 解答 2
- 問題15
- 解答 4
頭蓋内圧亢進症には急性と慢性があります。
一般臨床などでよく出題されるのは慢性頭蓋内圧亢進症の方です。
外科では急性も覚えましょう。体温上昇は急性頭蓋内圧亢進症の症状の一つです。
以下を覚えましょう。
- 問題16
- 解答 4
二次救命処置とは、病院など設備の整った環境で有資格者により行われる救命処置です。
この意味で、現場に居合わせた人が行う一次救命処置と異なります。
以下は参考です。
二次救命処置の例
- ・
- アドレナリン、ノルアドレナリン、ジキタリスなどの投与。
- ・
- 心電図の使用 →心停止、不整脈、心機能の回復状態がわかる。
- ・
- 計測・記録 →血圧、中心静脈圧、血液ガスなど。
- ・
- 低体温処置 →脳組織などを省エネする。
- ・
- 集中治療 →救命される率が向上する。
AEDの使用は資格がなくても可能な処置です。
- 問題17
- 解答 4
雷に打たれたような突然の頭痛はくも膜下出血の際に生じる著名な症状です。
ちなみに脳血管障害には出血性と閉塞性があり、両者の特徴を覚えましょう。
もちろん一般臨床に通じるものです。
出血性脳血管障害
閉塞性脳血管障害
- 問題18
- 解答 2
●プロフィール
西村 雅道
医学博士 柔道整復師 鍼灸師
一社)国際整体協会 和整體学院 インストラクター
和整體学院臨床センター センター長