menu

柔道整復師国家試験対策【第26回:病理学】

2017/02/16
概説
問題1
解答 2

各種染色法

一般染色法 ——— ヘマトキシリンエオジン染色
膠原線維染色 —— アザンマロリー染色 ワンギーソン染色
アミロイド染色 — コンゴー赤染色
鉄染色 ————— ベルリン青染色
一般細菌染色 —— グラム染色
結核菌染色 ——— チールネルゼン染色
真菌染色 ———— グロコット染色

>>問題を見る
問題2
解答 3

内因として疾患の性差による好発の違いが存在する。

男性に多く好発するもの
1. 高血圧 動脈硬化
2. 心筋梗塞 脳梗塞
3. 胃癌 肺癌 食道癌 肝癌

女性に多く好発するもの
1. 鉄欠乏性貧血
2. 骨粗鬆症
3. 自己免疫疾患 膠原病
4. 胆石症
5. 甲状腺癌 胆嚢癌

>>問題を見る
問題3
解答 2

新生児期
分娩損傷 羊水吸引症候群 肺硝子膜症

乳児期小児期
感染症(麻疹・風疹など) 白血病 肝芽腫 腎芽腫 神経芽細胞腫

成長期
骨関連腫瘍(骨肉腫など)

壮年期
生活習慣病(悪性腫瘍 糖尿病 脳血管障害 動脈硬化 高血圧)

>>問題を見る
問題4
解答 1・3

ビタミン欠乏疾患
ビタミンA欠乏 ————— 夜盲症、眼球乾燥症
ビタミンB1欠乏 ————— 脚気
ビタミンB2欠乏 ————— 口角炎 舌炎
ビタミンB12欠乏 ———— 悪性貧血
ビタミンC欠乏 ————— 壊血病 メラーバロー病
ビタミンD欠乏 ————— 骨軟化症 くる病
ビタミンK欠乏 ————— 低プロトロンビン血症(出血傾向)

>>問題を見る
問題5
解答 1

放射線に対する個々の細胞の感受性 →
再生能力や増殖能力、低分化な細胞は放射線に対する感受性が高い
造血細胞 性細胞 表皮細胞 胃腸粘膜細胞

逆に、再生能力や増殖能力が低い細胞は感受性が低い
神経細胞 筋細胞 骨細胞など

>>問題を見る
退行性病変
問題6
解答 2

萎縮分類

1. 生理的萎縮
正常な過程でおこる萎縮 胸腺に起こる退縮、加齢とともに起こる老人性萎縮

2. 貧血性萎縮
循環障害によって起こる萎縮
動脈硬化性萎縮腎
※圧迫萎縮:水腎症の結果発生する萎縮

3.廃用性萎縮
組織、臓器がその機能を果たせなくなり発生する萎縮
固定後の筋萎縮

※神経性萎縮:神経が原因で廃用性萎縮を起こしたもの
※内分泌性萎縮:ホルモン分泌低下により廃用性萎縮

>>問題を見る
問題7
解答 2

壊死巣の一般的変化は凝固壊死である。
中枢神経においては、凝固壊死でなく融解壊死を呈する。
よって、脳梗塞では融解壊死を呈する。

>>問題を見る
問題8
解答 2

ビリルビンの上昇=黄疸の発生

間接ビリルビン上昇
溶血性疾患 新生児黄疸 クリグラーナジャー

直接ビリルビン上昇
先天性胆道閉塞症 胆石症 膵頭部癌 乳頭部癌 デュビンジョンソン

>>問題を見る
問題9
解答 2

ウィルソン病は、銅代謝異常を呈する先天性の遺伝性疾患である。

>>問題を見る
循環障害
問題10
解答 1

うっ血の種類
1. 肺うっ血:心不全細胞や肺の褐色硬化を呈する。
2. 肝うっ血:にくずく肝となる。
3.下肢うっ血:下大静脈の枝が圧迫され発生。下肢表在静脈に静脈瘤を形成する。
4.肝硬変症:門脈圧亢進症となり、食道静脈瘤や直腸静脈瘤、腹水、メズーサの頭の出現。

>>問題を見る
問題11
解答 3

漏出性出血を呈するもの ⇒ 慢性うっ血 敗血症
破綻性出血を呈するもの ⇒ 外傷性出血 胃潰瘍 十二指腸潰瘍 肺結核 脳出血

>>問題を見る
問題12
解答 1

浮腫の成因
1.血管透過性の亢進
2.毛細管圧の上昇
3.低アルブミン血症(低タンパク血症)
4.リンパ管閉塞

>>問題を見る
進行性病変
問題13
解答 1・4

生理的再生が明瞭のもの ⇒
表皮細胞 造血細胞 生殖細胞 胃腸粘膜細胞

神経細胞・心筋細胞・筋細胞は再生能力のない永久細胞である。
肝細胞や唾液腺などはある条件かで生理的再生をおこなう 。

>>問題を見る
問題14
解答 2

化生:組織上皮が別の組織上皮に置き換わること

子宮頸部円柱上皮、気管支粘膜線毛上皮、尿路移行上皮 → 扁平上皮化生

胃粘膜上皮 → 腸上皮化生

>>問題を見る
炎症
問題15
解答 2

炎症反応

細胞組織障害
 ↓
炎症起因物質放出
 ↓
血漿血管収縮による虚血(蒼白)
(=炎症の第一相反応)
 ↓
末梢血管拡張による充血(発赤)
(炎症の第二層反応)
 ↓
血管透過性の亢進
 ↓
炎症性浮腫
 ↓
血球滲出(好中球から組織へ遊走される)

>>問題を見る
問題16
解答 3

肉芽組織 →
各種炎症反応の過程で、組織欠損部を埋める組織
肉芽組織形成後、瘢痕組織へ移行する。

肉芽組織構成要素
1. 線維芽細胞
2. 新生毛細血管
3. 炎症細胞
形成された肉芽組織は、時間の経過とともに線維芽細胞が線維細胞へ
新生毛細血管や炎症細胞は消退していき、膠原線維と置き換わる。

>>問題を見る
問題17
解答 2

セロトニンは血管収縮・血圧上昇作用を持っている。

その他の炎症起因因子(ヒスタミン ブラジキニン ロイコトリエン プロスタグランジン)は、血管透過性亢進 血圧下降 血管拡張作用である。

>>問題を見る
問題18
解答 2

炎症細胞=白血球と捉える。
好中球、リンパ球、単球の順に多く存在する。

>>問題を見る
問題19
解答 1

炎症の分類
1)滲出性炎
2)増殖性炎
3)特異性炎

滲出性炎:炎症に際し、何らかの滲出物を認めるもの

漿液性炎:漿液の滲出を認めるもの
→ 体腔、結合組織、肺胞などの炎症
カタル性炎:粘液の滲出を認めるもの
→ 呼吸器、消化器粘膜の炎症
線維素性炎:線維素(フィブリン)の析出を認めるもの
→ ジフテリア(咽頭偽膜形成) 偽膜性大腸炎 線維素性心外膜炎(絨毛心)
化膿性炎:好中球の滲出を認めるもの
→ 膿瘍 蜂巣炎 蓄膿
出血性炎:赤血球の滲出を認めるもの
→ 丹毒 猩紅熱
壊疽性炎:壊疽を認める炎症
→ 肺壊疽 壊疽性虫垂炎 壊疽性胆嚢炎

増殖性炎:細胞増殖が前面に出る炎症(肉芽組織の増生が目立つもの)
 → 肝硬変 萎縮腎

特異性炎(肉芽腫性炎):特異的な炎症(肉芽腫を形成する炎症)

結核 → 結核結節形成(乾酪壊死巣 類上皮細胞 ラングハンス巨細胞など)
梅毒 → ゴム腫形成
ハンセン病 → らい腫
サルコイドーシス
>>問題を見る
問題20
解答 1

炎症の分類
1)滲出性炎
2)増殖性炎
3)特異性炎

滲出性炎:炎症に際し、何らかの滲出物を認めるもの

漿液性炎:漿液の滲出を認めるもの
→ 体腔、結合組織、肺胞などの炎症
カタル性炎:粘液の滲出を認めるもの
→ 呼吸器、消化器粘膜の炎症
線維素性炎:線維素(フィブリン)の析出を認めるもの
→ ジフテリア(咽頭偽膜形成) 偽膜性大腸炎 線維素性心外膜炎(絨毛心)
化膿性炎:好中球の滲出を認めるもの
→ 膿瘍 蜂巣炎 蓄膿
出血性炎:赤血球の滲出を認めるもの
→ 丹毒 猩紅熱
壊疽性炎:壊疽を認める炎症
→ 肺壊疽 壊疽性虫垂炎 壊疽性胆嚢炎

増殖性炎:細胞増殖が前面に出る炎症(肉芽組織の増生が目立つもの)
 → 肝硬変 萎縮腎

特異性炎(肉芽腫性炎):特異的な炎症(肉芽腫を形成する炎症)

結核 → 結核結節形成(乾酪壊死巣 類上皮細胞 ラングハンス巨細胞など)
梅毒 → ゴム腫形成
ハンセン病 → らい腫
サルコイドーシス
>>問題を見る
免疫
問題21
解答 3

細胞性免疫反応
Tリンパ球系細胞による免疫反応
ヘルパーT細胞 サプレッサーT細胞
細胞傷害性T細胞による。

液性免疫反応
Bリンパ球系細胞による免疫反応
Bリンパ球から分化した形質細胞が分泌する
抗体を使用する。

>>問題を見る
問題22
解答 4

液性免疫
抗体(免疫ブログリン)を産生し、抗体により免疫反応を行う免疫
Bリンパ球が分化した形質細胞が抗体を産生する。

産生抗体
1)IgG
2)IgA
3)IgE
4)IgM
5)IgD

細胞性免疫
Tリンパ球系細胞が直接免疫反応を行う免疫

Tリンパ球系細胞
1)細胞障害性T細胞
2)ヘルパーT細胞
3)サプレッサーT細胞
4)NK細胞、K細胞

>>問題を見る
問題23
解答 1

ディジョージ症候群 ⇒ 細胞性免疫不全
伴性無ガンマグロブリン血症 ⇒ 液性免疫不全
重症複合型免疫不全症 ⇒ 細胞性・液性免疫不全

>>問題を見る
問題24
解答 3

Ⅰ型アレルギー疾患(アナフィラキシー反応)
気管支喘息 花粉症 蕁麻疹 食物アレルギー アトピー性皮膚炎

Ⅱ型アレルギー疾患(細胞障害型反応)
異形輸血 不適合輸血 胎児性赤芽球症 特発性血小板減少性紫斑病

Ⅲ型アレルギー疾患(免疫複合体型反応)
血清病 免疫複合体病

Ⅳ型アレルギー疾患 (遅延型反応)
ツベルクリン反応

Ⅴ型アレルギー疾患(刺激型反応)
バセドウ病

>>問題を見る
腫瘍
問題25
解答 4

良性腫瘍と悪性腫瘍の特徴

良性腫瘍悪性腫瘍
増殖形式膨張性浸潤性
増殖速度遅い早い
周囲との境界明瞭不明瞭
転移しないする
再発少ない多い
分化度高分化低分化
異型性弱い強い
核分裂像少ない多い

 

>>問題を見る
問題26
解答 1

ウィルス性癌

ヒトパピローマウィルス:性器癌(陰茎癌 子宮頸癌)

EBウィルス:鼻咽頭癌 バーキットリンパ腫

HTLウィルス:成人T細胞白血病

>>問題を見る
問題27
解答 2

胎児性癌抗原:大腸癌で認める

αフェトプロテイン:肝細胞癌

CA19-9:膵癌 胆嚢癌

HCG:絨毛癌

>>問題を見る
問題28
解答 3

インスリノーマはインスリン分泌細胞の腫瘍化により、インスリン分泌が増加した状態となるために、低血糖状態を呈する。

>>問題を見る
問題29
解答 2

上皮性良性腫瘍:乳頭腫・腺腫

上皮性悪性腫瘍:癌腫(扁平上皮癌・腺癌・移行上皮癌・未分化癌)

肉腫は、悪性非上皮性腫瘍である。
カルチノイドは腺癌に分類され、類表皮癌は扁平上皮癌である。

>>問題を見る
問題30
解答 1

上皮性良性腫瘍:腺腫、乳頭腫

非上皮性良性腫瘍:~腫となっているもの(脂肪腫、横紋筋腫、血管腫など)

上皮性悪性腫瘍:扁平上皮癌 腺癌 移行上皮癌 未分化癌

非上皮性悪性腫瘍:~肉腫となっているもの(骨肉腫 脂肪肉腫 横紋筋肉腫など)

先天性異常

>>問題を見る
問題31
解答 4

DNA構成塩基:アデニン シトシン グアニン チミン
RNA構成塩基:アデニン シトシン グアニン ウラシル
相同染色体 :染色体が対になっている様
対立遺伝子 :相同染色体上で対(対応)している遺伝子
ホモ接合  :対立遺伝子が同質な場合の接合
ヘテロ接合 :対立遺伝子が異質な場合の接合
優性遺伝子 :ホモ接合でもヘテロ接合でも形質の発現が認められる遺伝子
劣性遺伝子 :ホモ接合においてのみ形質発現が認められる遺伝子

>>問題を見る
問題32
解答 2

X染色体劣性遺伝疾患
血友病 緑赤色盲 伴性無γグロブリン血症

常染色体優性遺伝疾患
マルファン症候群 レッグリングハウゼン病 結節性硬化症 家族性大腸ポリポージス

常染色体劣性遺伝疾患
脂質蓄積病 糖原病 ウィルソン病 重症複合型免疫不全症

>>問題を見る
問題33
解答 

常染色体異常疾患
ダウン症(21トリソミーによる数的異常)
猫泣き症候群(第五染色体の欠失による構造異常)

性染色体異常
ターナー症候群(性染色体の数的異常)
クラインフェルター症候群(性染色体の数的異常)

>>問題を見る

 

問題に戻る

 

如何でしたでしょうか。一年間にわたり主要教科の問題解説をお送りしてきました。
後2週間程で本番です。今年お送りした解説の部分や昨年度のバックナンバーを確認して、抜けている部分はしっかりと抑えるようにして下さい。
解剖、生理、一般臨床、病理、柔整を抑えておけばかなり自信も持てますし、当日、余裕を持って試験に臨めます。 それでは皆様のご活躍を祈念しております。

 

●プロフィール

西村 雅道

医学博士 柔道整復師 鍼灸師 柔道整復師専科教員免許
一社)日本整体協会インストラクター
北斗総合整骨院院長

 
CMC求人
大会勉強会情報

施術の腕を磨こう!
大会・勉強会情報

※大会・勉強会情報を掲載したい方はこちら

編集部からのお知らせ

メニュー