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(公社)日本柔道整復師会が「第2回超音波観察セミナー」を開催

2018/02/21

平成30年2月11日(日)、午後1時~4時まで東京ショールーム・SSB研修センター(東京都・千代田区水道橋)にて、公益社団法人日本柔道整復師会主催(協力:公益社団法人東京都柔道整復師会、株式会社エス・エス・ビー)の【匠の技】シリーズ第2回超音波観察セミナーが開催された。

会場の様子

本セミナーは(公社)日本柔道整復師会が行っている「匠の技」シリーズというアカデミック構想の一環として開催。今回は平成29年10月22日に開催された第1回超音波観察セミナーに続き、「基礎からの超音波観察そのⅡ」として足部周辺の解剖と損傷に関した講義が行われた。
指導スタッフは(公社)日本柔道整復師会の佐藤和伸氏、米田博伸氏、(公社)東京都柔道整復師会の島本大佑氏が務めた。

 

セミナー開始に先立ち、(公社)日本柔道整復師会の学術教育部長でもある長尾淳彦理事、(公社)東京都柔道整復師会の新井宏副会長が挨拶を行った。

長尾氏長尾氏は〝まず理解して欲しいのは、現時点では、患者さんへの告知や治癒過程の説明として超音波観察装置を使用するというわけではないということ。超音波観察装置は徒手検査や様々な検査を行い、更に自分自身の中で状態を確定させるために使用するものだ。柔道整復師が超音波観察装置を使用するに細かな部分が決まっていない段階で、患者さんへの告知や治癒過程の説明に用いるのは非常に危険である。我々が今後、超音波観察装置を武器として使用するためには、今が一番大事な時である。日本柔道整復師会では超音波観察装置が我々の武器となるよう進めている〟と、現状の超音波観察装置の使用方法に理解を求め、〝今日お集りの先生方には、技術・知識の向上としてこのセミナーを生かして欲しい〟と、セミナー参加者を激励した。

 

新井氏新井氏は〝柔道整復師が扱う骨折・脱臼の患者が激減したのは統計で明確となっている。我々が本領を発揮する場が減っており、ここを何とかしなければ柔道整復師という資格そのものがなくなってしまう。これから柔道整復師になる人たちは超音波観察装置を勉強する機会があるが、すでに卒業している人間は、自ら手をあげて勉強しなければ使うことができない。「我々は知らなかったからできなかった」では大きな差が出てくる。この差を埋めていくためにも、日本柔道整復師会では「匠の技」シリーズを通し、皆さんが勉強できる機会をもっと増やしていきたいと考えている。今日のセミナーに参加されている先生方の様に自ら手をあげて勉強することが非常に重要である。そしてその情熱を周りにいる人たちにもどんどん伝染させていただきたい。それが日本柔道整復師会の考えであり、東京都柔道整復師会も全面的に応援していきたい。本日は長時間に及ぶ講習になるが、今日一日しっかりと勉強していただきたい〟と熱く語った。

 

佐藤氏その後(公社)日本柔道整復師会学術教育部の佐藤和伸氏による「超音波で観る足周辺の解剖と損傷」と題した講義がスタート。
佐藤氏は超音波観察の特徴を簡単に説明した後、腓骨骨折・足関節捻挫・アキレス腱断裂など、超音波観察装置での足部周辺の損傷や経過観察時の観え方を多数の症例画像・動画を用い、分かり易く解説した。

 

会場の様子

講義の間には実機を使用した実技講習も行われ、セミナー参加者達は超音波観察装置を使用し、実際に足部周辺のそれぞれの部位の観え方を体験。休憩時間になってもほとんどの参加者が積極的に超音波観察装置を使用するなど、非常に活気を帯びたセミナーであった。

 

 
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