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(社)福島県整骨師会平成25年度後期研修会

2013/12/16

引き続き、参議院議員で現在、内閣議院運営委員会委員長・自由民主党福島県連会長の岩城光英氏が「国を想い、福島を想う」と題して、今の福島の現状と再生に向けての取り組みについて講演を行った。

岩城氏は、自民党と公明党が提案している第3次提言「原子力事故災害からの復興加速化に向けて(案)」について説明。5月と9月に1次提言、2次提言を福島も含めて宮城、岩手の被災地に向けての復興提言をして政府に申し入れた。今度の3次提言は、宮城と岩手は時間はかかるかもしれないが復興に向けての見通しがほぼ立ってきたので、残った原子力災害をかかえる福島に特化した内容となっている。政府が今これを受け、オールジャパンで福島の再生を実現していく。被災者の帰還促進とふるさと再興、さらに新しい生活を選ぶ方々への支援、原子力損害賠償、除染・中間貯蔵施設、廃炉・汚染水対策が第3次提言の骨子で、①除染とインフラの復旧②早期の帰還に対して住民の方々は帰還先のインフラや生活環境が完全に整う前に復興に向けて、先陣を切っていただくことになる。東電の賠償について年内に結論を示すこと。また故郷への帰還や転居の環境が整った段階で、早期に避難生活を終え、新しい自立した生活を促すべく、適切な方法を国が示していくこと。生活再開のための各種サービスの再開支援では、例えば避難指示区域内で休業中の病院の(区域外への移設も含め)診療再開のための支援策を検討すること。商業施設の整備を加速する、治安上の不安払拭のためのパトロール等を強化する。新しい生活を始めるための支援強化。即ち、双葉郡全体の将来像を明確にし、また帰還しないで別の場所で生活したいと望む人にとってはその生活が実現できるようなキチンとした賠償等の支援対策、これを早期に示すこと。要するに帰るか帰らないで、今いる所、或いは別な所にお住まいになるか、それを早く決めていただくための様々な前提条件を国のほうが早く示すこと、最終的にはご本人に判断していただく、こういうことで政府に提言しています。精神的損害等の賠償の終期を決めて一括して支払う等により、新しい生活を始める際に必要な生活資金の確保等を検討すること。健康管理・健康不安対策、「場の線量」ではなく実際の「個人の線量」を基にし、被ばく低減を図るためのきめ細かな対策を講じていくこととして、原子力損害賠償も早期に賠償の支払いを完了することが重要である。東電は最後の一人まで責任を持って対応するとして具体的に提示する。今、民法で時効の消滅が3年となっており、来年の3月で切れます。殆どの方がまだこの請求をしていません。これを延ばさなければいけないということで、10年にしようと特例法案をまとめ、野党の皆さんにご理解を頂いて今度の臨時国会中に議員立法で成立させたい。除染・中間貯蔵施設の目途が立たないと住民の皆様に中々ご理解頂けない。中間貯蔵施設は30年にわたって安定的に継続する事業であり、国が責任を持って管理することを強く謳っている。廃炉・汚染水対策も国が東電をフォローしながらやっていくことを明確に求めています。日本中の国民の皆様に理解を得ながらこういったことを政府に進めて頂きたい。国主導の下、いろんな対策を強力に推し進めると話した。

 

◇2日目の24日は2つの講演が行われ、講演Ⅰは午前8時50分から、学校法人素霊学園東洋鍼灸専門学校校長・竹内廣尚氏が「腰痛と足関節の調整法」と題し検査法・調整法など実技を交えながら講演を行った。

竹内氏は様々な話の中で〝今日は、腰痛でも前後に痛いのか左右に痛いのか、様々なタイプがあるので、夫々をやってみたい〟と話しモデルを使って実技を交えて講演された。 腰痛の患者さんが来院されると最初に外果の周りを触って痛い個所があった場合に、痛い箇所により10円玉と1円玉を貼る場所が異なることを話し「十一円療法」の実際をやってみせた。 また腰痛治療の1つの方法である軽擦法いわゆる「のの字操法」を紹介し、大腿四頭筋を軽く摩って2・3回行ったら必ず伸ばすことが大事で、背中に足がつくぐらいまでやると大体6割の腰が楽になると話し、また肩と逆足の股関節が関連しており、肩の動きをよくするために股関節の張力を出してあげて戻す動作を5分ずつ繰り返し大体15分位すると治まりますと話した。 更に、背中を押したり揉んだりした時に余り強く揉まなくても良いことや、曲げた時に何所に抵抗があるかをみながら行なうこと。また背骨を押した時に楽な方向に動かせば良く、ただし風邪をひいている患者さんが来た時などには「揉む」と筋膜に炎症を起こす可能性があるため、むしろ「押す」ほうが炎症は起きないこと。また、ゆっくり押してあげると良い等注意を促した。 その後、L1~L5の足の検査肢位や捻転の足の組合せ等をやってみせ、腰痛治療のテープ療法では、スパイラルテープを5ミリに切って一番痛い処に米印に貼ると痛みが消失することなど、更に腰痛予防と治し方としては、たたみ1畳の所でお尻歩きで前後に歩き2往復すると良い結果が出ることなどを講演された。 また足関節のうち返し捻挫は、後頭部をさすって検査をする方法。また足関節捻挫の調整法では、痛い処を押さえながら反対側を押してあげると痛みがなくなること。更に患者さんの痛くない方を治療すると治っていくこと。痛みをとるテープ療法、オスグッドへのペイントルテープも紹介した。最後に〝米印は絶対忘れないでください。明日から使えます〟と盛りだくさんの内容で講義は終了した。 

 

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