柔整ホットニュース

特集

柔整師養成校訪問レポート
【第4回 : 日本工学院八王子専門学校 柔道整復科】

2011/07/01
教職員の声

―最近の学生の傾向にはどのようなものがありますか?

当校の場合は高校新卒者が9割程度ですが、高校時代にあまり勉強せずに過ごして、かつ生活態度に自分自身で疑問を感じていた学生さんがいます。そう言った学生さんが医療人を目指す決心をして「日本工学院は、厳しくしつけてくれると思って」と言って入学してくることがあります。そんな風に思っているのかと少々驚きました。当然ですが優秀な学生さんもたくさんいます。

 

―学校の設備や環境について教えてください。

養成施設基準で決まっている教室以外に観客席に3000人以上収容できる体育館、人工芝のサッカー場、50Mプール、ボーリング場やフーズフーと呼ばれる充実した食堂。500人規模のホールや国際学会に対応した施設も多数あります。コンピュータやグラフィック、音楽などの実習室や自動車整備実習室など職員の私が言うのも変ですがすばらしく充実しています。勤務して10年以上たちますが未だ立ち入ったことのない施設が多数あるくらいです(笑)
柔道整復養成施設の教育環境として挙げるならば、人体模型類は他の学校と比べても相当揃えているほうだと思います。さらにそれとは別に半身骨格模型を入学者全員に貸与します。自宅でもじっくり勉強できるようにしています。さらに実習器材や実技材料なども、授業中に学生みんなが同時に使える量を揃えていますね。例えばギプス(キャスト)なんかは、コストも時間もかかりますし国家試験対策のことがありますので、教員が見せるだけであったり、3人一組で実習して学生全員が巻く側に回れなかったりということもあります。しかし、本校では全員が巻く側・巻かれる側で実習をします。コストも時間も3倍掛かってしまいますが、真に技術を身につける上では大切なことだと考えています。

 

―教授・講師陣にはどのような方がおられますか?

基本的な教育のしっかり出来る先生を原則としています。そして、基礎医学的なこと、臨床・実技の出来る人、研究の出来る人、そして我々常勤教員で生活面や国家試験対策の指導にあたっています。また、当校の特徴でもあり自慢でもあるのが、卒業生の助手制度です。優秀な卒業生を助手として残し在学生の良い兄貴分、姉貴分として副担任として活躍してもらっています。それらのスタッフ全員で良い柔道整復師を育てるために一丸となって頑張っています。当校は専門学校ですから、多くの卒業生が実務に就きます。しかし、中には研究を志すものや、教育に進むものもいます。そう言った場合は、その専門の講師の先生の協力を得て希望の進路につけるようにしています。