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柔整師養成校訪問レポート
【第2回 : 帝京大学医療技術学部柔道整復師学科】
―それでは最後に、学生に対する想いを聞かせて下さい!
今の学生には、患者さんの立場に立ってものを考え、質の高い治療ができる柔道整復師になってもらいたいと思っています。
昔は患者さんにまず触ってみて、どこがどうなっているのかがわかって初めて、開業できたんですよね。先に頭の中でレントゲンのようにイメージが出来て、こうだろうという予測を立て、それを確認するために写真を撮ってもらう。検査の前に我々自身がわかっていないといけない。ここで見学実習を積んでいくことにより、学生たちが「なんであの時こういうふうに治療したんですか?こうするほうが良かったんじゃないですか」、なんて指摘ができるまでに成長して、議論ができるようになると嬉しいですね。
そして、実技を自分のものにしていく過程で生じた疑問を、学問として捉えながらやっていってもらいたいですね。現在、柔整校も増え、それに伴い柔整師も急激に増加しています。何も勉強しない柔整師は患者さんに見捨てられて、自然に淘汰されていきます。ですから、自分で方向性を考えていかないといけないのです。その中で帝京大学の学生には、ここでの学習を活かして生き残っていってもらいたいと思いますし、ゆくゆくは卒業生の中からこの接骨院と大学を結びつけながら、柔道整復学のための高等教育の優れた教員になり、宇都宮キャンパスからいろいろなことを日本中に、さらには世界中に、発信していってもらいたいと考えております。
柔和な笑顔が印象的な柳院長。「心のケア」を語る院長の熱意に接し、これだけ親身になって患者さんのことを考えてくれる柔整師さんにならば、患者さんも安心して治療を任せられるだろうと感じた。学生には、技術的にも人間的にも成長してほしいという院長の願いを受け止めて、信頼される柔整師になっていってほしいと思う。