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(社)茨城県柔道接骨師会・市川会長、「傷病名問題」を語る!
―返戻が来た場合に対して、会員さんに指導されて、必ず内容書を付けて送り返す?
今までは各県の社団と同じように、患者さんに実際に施術を受けたかどうかという書類に書いていただいて、サインをもらって、更にその書類を返戻書に付けて再請求していたが、物凄く手間もかかるし時間もかかる。当然、患者さんにも負担がかかります。わざわざ行って聞いて来なくてはならない。ということで、まだ試験的な段階ですが、〝患者にも聞きました、施術録もキチンと確認しました、内容的には間違いありません〟ということで、「再申請願い付箋」という書類を作ってテスト的に戻しているところです。これに対しては未だ再返戻がされていない。始めたばかりで、支払いを受けていないので、これでOKということではないが、経過観察中ですので、この結果が出たらまたお伝えします。
―保険者さんの民間委託は、これからもずっと続いて、ますます拡大していく感がありますが。
日整の保険部に物申したいことは、直ちに交渉に当たって欲しい。これは地方でやるべき仕事ではなく、中央である日整がそういう民間調査会社に交渉に当たってほしいと望んでいます。話し合いの中で必ず解決策は見つかる訳ですから、日整のブランド力を活かしながら、学術理論と保険の両輪で交渉に当たってくれれば必ず理解されるのではないかと私は信じ、期待しています。
―業界のみなさんが日整さんに下りてきてほしい、主導権をとって業界統一をしてほしいと望んでいます。
同じ目線で物を見て発言をしなければ、統一なんか有り得るわけがありません。国民の信頼がなければ柔整師は存在し得ないのです。従って、国民の信頼を得るために、我々は地域で今後どういう活動をするかということを含めて、もっと制度に対する手前のインフラ整備をしなければならない。統一に向けて柔整業界全体として話し合いを持って欲しいと申し上げたい。
(文責・編集部)
プロフィール
市川 善章
昭和23年1月20日生。
茨城県土浦市出身。
日本体育大学教育学部武道学科卒業。
昭和48年4月~ 茨城県土浦市真鍋新町13-13 『市川整骨院』開業。
【公職歴】
平成3年6月~11年4月 茨城県柔道整復療養費審査委員会委員。
平成10年8月~13年9月、平成21年5月~23年5月
茨城県柔道整復師施術療養費支給申請書審査委員会審査委員。
多くの要職を経て、2011年(社)茨城県柔道接骨師会会長に就任。