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『患者と柔整師の会』主催の総括会議開催!

2011/12/01

引き続き保険者を代表して健康保険組合・W氏が〝柔道整復療養費等で大変お世話になっています事をこの場を借りて御礼申し上げます〟と述べた後、〝今回初めて『患者と柔整師の会』で患者様と柔道整復師さんと保険者と立場の違う3者が集まって話し合う機会を得ました。こういった機会は中々なくこれからも継続して続けていくべきと考えます。ただ、今回取りまとめられた概要については、賛同できる部分と賛同できない部分もあり、忌憚のない議論をさせて頂いて、今後柔整療養費が適正に使われるような体制づくりの一端を担えるようにして頂きたいと思っている。柔整療養費適正化の動きが今後の柔整業界、柔整療養費制度の改善の転機になることを期待する〟と挨拶。
『患者と柔整師の会』柔道整復師代表・荻原啓二氏より会議の趣旨説明が行われ〝JB日本接骨師会の他に協力していただける業界団体が現れましたことは、この度の構想案が一歩踏み込んだものと高く評価します。これからも多くの業界団体がこの改革案を中心に結集することを期待し、本日を改革の新たな出発点と考えている〟等、話した。

この後、徳竹賢一委員長より患者相談ダイヤルの概要と活動報告が行われた。

続いて事務局・伊藤氏から7名の地域連絡員の紹介と〝健康保険組合1507の内553、市町村国保・国保組合1886の内285、共済組合各支部を含み1369の内109、全国健康保険協会47の内28、国民健康保険団体連合会47の内26、健康保険連合会47の内26、後期高齢広域連合会47の内9、その他保険者の関連機関22を含め、合計1058の保険者を訪問、今後保険者への訪問アンケートを行う予定〟と報告があり、協力を仰いだ。

次に、事務局・諏訪部氏より、認定登録柔道整復師制度・審査委員会及び支払機構・審査基準の指針等の構想案について解説があった。また、JB日本接骨師会が行っている第二次試案に関係する部位別治療データ収集について、担当委員長・河野示氏から〝部位別請求で制度上の限界が見え始め、厚生労働省の方で包括請求を考えている昨今、料金算定基準の参考例として腰部捻挫を対象とする施術データの収集を行い、延べ3年11か月2,876,732件におよぶデータから、全体の平均通院日数は5.7日、平均費用額は8,259円、平均請求金額は6,100円、平均部位数は2.32部位〟との発表があった。〝昨年7月の料金改定は、平均日数、金額が減少し、かなりの影響が出ていることが分かった。偏差について、第1期分平成20年1月分56,619件、第2期分平成22年1月分58,612件、第3期分平成23年1月分60,307件を対象に算出。平成20年1月分・平均日数5.7に対し標準偏差±5.3、平成22年1月分・平均日数5.6に対し標準偏差±5.3、平成23年1月分・平均日数5.6に対し標準偏差±5.3という結果であった。又、腰部捻挫請求時の組み合わせについても3部位請求まで調査、近接部位にならない315通りの部位の組み合わせを四季の違いも考慮し、平成20年5月春50,654件、平成19年8月夏51,461件、平成19年11月秋51,564件、平成20年2月冬45,456件を抽出。上位の5つは背部上部と腰部、頚部と腰部、右肩と腰部、腰部と右股関節、腰部と左股関節という組合せで変動なく、この5つで全体の4割を占め、日常生活において負傷の激しい部位の肩関節や頚部の請求が絡むという傾向がみられた〟等、報告。治療実態を把握する為に会員に対し行ったアンケートの結果報告もあった。