柔整ホットニュース
特集
中部・関西地区「柔整師会議」・「保険者会議」開催!
引き続き保険者からの意見として▽個人的には受領委任払いが廃止という件については、どのようなものかなと感じている。少なくとも受領委任払いでなければ、全て窓口でレセプトを処理しなければならないことを考えた時に、どうなのかというのが1つ。現場で困っているのは不正もあるが、どんな治療をしても打撲か捻挫となっており、初診者だけに照会を出している。良いか悪いかは、正直分からない。個人別に話を聞き〝保険として該当しないんじゃないですか?〟と、患者さんは"そんなこと言ったって整形外科に行ったらもっと金かかるし、ちゃんとやってくれない。柔整は優しくやってくれるから行くんだ"とごく一部の人がそういう意見を言う。それに対して健保は〝保険の対象じゃないから止めろ〟とは言えない。そのままという判断でやっている。一番思うのは、何が柔整で保険適用なのか、レセの中でしっかりわかるようにして頂くとよい。明確にして頂けると、変な請求が来ても健保側でも無駄な医療費が削減できると考えている▽私どもは大きな健康保険組合ではなく、被保険者と被扶養者あわせて7500~7600であり、柔整師さんに払う療養費が、年間900万位で推移していたが、この2~3年徐々に年間50~60万ずつ増え、一昨年には1000万を超えた。その時、初めて柔整のレセを点検させて頂いた。それまで全く何もしていなかった。それなりの効果はあると思われ、昨年初めて被保険者の方に照会と健康保険が使える範囲が決まっていることの周知をして、幾分減少した▽平成18年度くらいから驚異的に柔整療養費が増えた。毎月1千万位支払っている、ある月にかかられた全員にアンケートをしてみた。こういう場合は掛かれませんということは一切書かずに「どういったことでかかられたんですか?」との質問に4割が「スポーツの疲れ・肩凝り・リウマチ」等でした。その方達に「今後どうされますか?今、柔整師さんとの付き合いはいかがですか?」と聞いたところ「大変満足でずっと通いたい」という方が7割であった。何らかのことを今やってもらわなければならないと思う。是非そのあたりを期待したい。今後どのように業界が進んでいくんだという方向性を尊重したいと思うので、頑張ってください。我々ができることは、とにかく組合員に対する啓蒙だということで、毎月初検のある人については全員知識が広まるように啓蒙文書を送るようにしている。今年から始めたがちょっとずつ効果が出てきており、適正なる受診に向けて動き出したところ、等の意見が出された。
最後に司会進行・本多氏から〝医療というのは医者の倫理に任されるものが非常に多い。倫理というのは臨床倫理であって学問倫理ではない。柔整師が倫理観をどの程度持っているか。柔整倫理なるものを確立していかなければならない。そういう研修をしなければ認定をしませんというレベルを作りあげないと底辺が上がっていかない。認定柔道整復師制度と支払機構は柔道整復師と支払をする側が作るもので、もともと受領委任払いは保険者側の了解なしには出来ない制度であり、合意が適切なものになるかはチェックが必要。認定制度や基準については国に頼るのではなく現場の総意が結集することによって出来あがる。支払機構も同じである。すでに中部の方々は支払機構に類似する制度を利用されている、今回支払機構を立ち上げようとしているが、保険者側と施術者側の合意のもとに作り上げていく制度であり、使い勝手についても議論していくのが筋である。この構想を11月までに作り上げて、皆さんにも送りたい〟と話し終了した。
又、『接骨院・整骨院の患者相談ダイヤル』開設にあたっての告知と認定柔整師制度についてのアンケート結果「必要性がある」30名、「必要性は無い」4名、「どちらとも言えない」6名の回答であったとの報告も行われた。
尚、本会議には20の健康保険組合の参加があった。いよいよ地道な努力が成果を出し始めたと言えるであろう。