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中部・関西地区「柔整師会議」・「保険者会議」開催!

2011/06/01

◇「認定柔道整復師制度について」
▽認定制度は、篩にかけて落としていくためのものか、みんなが必死で取るならば、みんな認定を受けることになり、意味が無い。この会議の最終的な目的は何かと言うと、例えば、医者がいて歯科医師や薬剤師がいるように、我々柔道整復師も公明正大に保険が使える。保険者の顔色をうかがって保険請求するのではない。自分の施術したものは当然のこととして保険請求するという地位を獲得するために、この会議はあると思う。厳しいものにしないと意味がない▽認定柔道整復師を取得すれば永久に良いということではない。不正があれば外していく。医師会と同じように、認定を取り消す。

◇「支払機構について」
支払基金が平成21年度くらいから柔道整復師の療養費の支払についても検討を始めているようである。垣根を越えて様々な団体が連合を組んでそういう制度を作り上げていくような方向でいくほうが、時間が短縮できるのではないか。もう手に負えないくらいの肥大現象を起こしてしまっている中で選択肢は限られており、支払機構しか今のところ選択肢としてない。保険者さんに有利な、保険者さん側に立った仕組をつくってみようということである。

◇「部位別請求について」
今回の料金改定で4部位以上は料金にカウントしないということは定額請求に限りなく近づいたということであり、料金をどう設定するかについて、業界人はもう少し真剣に考えなければいけない、部位別請求から定額請求へシフトするときの換え方を、業界はどういう提言をしていったら良いのか、今後の大きなテーマになったと思われる。

◇「その他の意見」
▽患者と柔整師と保険者のトライアングルが出来ていないと物事が上手く運ばないんだということを知らしめなくてはいけない▽患者さんに実費を払ってもらう償還払いになるのは不可能である▽人数が増えたことと個人でバラバラになっていることと、費用が1%を超えかけているというところが一番の問題で、保険者も頭を悩ませているだろうし、我々もそこを考えないといけない▽国民医療費に対して柔道整復師はどれくらいの範囲の中でやっていかなければいけないのか。それが自浄作用になると思う▽一番問題になっているグレーゾーンの治療。療養費として扱って良いのか悪いのか。問題点を摘出して、良いものを活かしながら療養費受領委任払いの枠組みをキチッとつくることによって、グレーゾーンについてどうやって扱えるようにするかを研究しなければ若い柔道整復師は伸びていかない▽毎年5千人が増えてくる時に卒後研修機関を作っていく、受け入れる環境をどう作っていけるかが問われている。この業種が危ないんだという認識を持つ。又、自分は100%怪我しか請求していないし、そういうことで保険者さんの信用を得る、そういうことをやっていかないと我々の存在もなくなってしまう▽今の意見は正論であるが、骨折等怪我の患者さんが来ない中で、接骨院は増え続ける、やはり新しい制度を作らないと成り立たない▽何が不正なのか、何がグレーなのかの基準を作らなければ、理解できていない人が多すぎる。とにかくキチッとした請求をしているんだというバックボーンを作らなければならない等、議論が白熱した。
司会進行・本多氏から〝一つの社会的制度を考える時に、必ずその制度にはいろんな利害関係者がおり、法律はその利害関係者のバランスを計って運用していく。療養費受領委任払い制度についてもそうで、保険者の事務負担の軽減、患者さんのメリット、施術を担当される柔道整復師の先生のメリット。この3つのメリットが上手く調整して初めて、この制度の存在意義がある。個人請求者が増えたことで保険者の受領委任払いのメリットはなくなった。だからこの制度を廃止して償還払いにするというのは、患者のメリットをどう考えるのかが明日の保険者会議のテーマでもある。また、団体に入る入らないは個人の自由だが、個人の請求が全体にどういう影響を与えているかを理解して頂く必要がある。今後継続して会議を行なっていきたい〟として終了。しかし、この認定制度について、認定基準をどうつくるか。誰がどう認定していくかという問題が、残された。本会議には、約70名の柔道整復師が参加した。