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平成23年3月3日付け厚生労働省保険局医療課【事務連絡】
柔道整復施術療養費に係る疑義解釈資料の送付について(その2)の解説

2011/03/16

明治国際医療大学 教授 長尾淳彦

申請書様式の変更関係

【一般的事項】

(問1)
新様式については、これを統一様式とするとのことだが、どの程度の変更ができるのか。
(答)
今回の新様式の統一化は、柔道整復施術療養費の審査の効率化及び適正支給の迅速化等を目的としたものであり、氏名、生年月日、住所等それぞれ記入欄の位置関係の固定を基本としたところ。なお、枠外の余白の範囲内で記入欄の幅を調整するなど、適宜微調整は差し支えない。

【著者解説】

給付に必要な事項(氏名、生年月日、住所等)の位置を固定化することによりOCR等機械での読み込みが出来、資格確認など事前審査がスムーズに行える。今回の新様式を統一用紙として受領委任に係る柔道整復師が理解して使用すれば、審査の効率化、支給の迅速化が図れる。

社団法人国民健康保険中央会「柔道整復師の施術に係る療養費の審査・支払業務のあり方に関する検討会」(委員長:田中一哉 国保中央会常務理事)が提言している1.請求方法の統一化の内容を紹介する。

 

1.
請求方法の統一化
申請書等の様式の統一
給付割合や被保険者の性別、公費負担者番号等が整備されていないなど記載のない項目があり統一されていない。申請書に添付する総括票も不統一であるため補記・補筆作業に手間がかかる。
支払先等届出制の導入
県外施術所からの請求などは支払先の口座番号等を過去の記録から登録していても申請書1枚ごとの確認作業が必要になり大きな負担となっている。
施術機関コードの新設
現在、医療機関コード番号に相当する施術期間コード番号が整備されておらず、申請書1枚ごとの確認が必要となっている。
複数月請求の廃止
現在、「受領委任の取扱規定」で複数月請求が容認されているため、月単位と複数月の申請書が混在している。このことは事務作業上、大変困難な状況を生じさせている。
請求締切日の明確化
請求締切日は国保連合会で毎月10日としているが締切日を過ぎての送付が散見され、保管に手間を要する。
 

今回の申請書の統一化は上記の作業の「手間」「負担」「困難」を軽減する。

 

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